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紙の本
古代の南アジアの激動の歴史を教示してくれる一冊です!
2020/10/01 10:03
3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ちこ - この投稿者のレビュー一覧を見る
本書は、多くの読者から大好評を得ている全30巻から構成される中公文庫版「世界の歴史」シリーズの第14巻目です。同書は、ヒンドゥー教徒とムスリムの相克と融和を課題とした諸王朝やムガル帝国の盛衰を描く(第一部)とともに、西欧による植民地化と反乱の歴史を活写し(第二部)、さらに、南インドの伝統と英植民地政策の葛藤を詳説(第三部)しています。実に南アジアにおける激動の歴史を描いた画期的な一冊と言えます。執筆陣も、南アジア社会経済史を専門に研究されている佐藤正哲氏、南アジア史に造詣の深い中里成章氏、水島司氏です。非常に詳細な解説ながら、とっても読みやすく、理解しやすい内容となっています。