紙の本
あやとりの記 (福音館文庫)
著者 石牟礼 道子 (作)
「すこし神さまになりかけて」いるひとたちと楽しみ、また悲しんで、宇宙のはからいを知る幼い「みっちん」の四季。『苦海浄土』で、水俣病によって露になった現代社会の病理を描破し...
あやとりの記 (福音館文庫)
あやとりの記
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商品説明
「すこし神さまになりかけて」いるひとたちと楽しみ、また悲しんで、宇宙のはからいを知る幼い「みっちん」の四季。『苦海浄土』で、水俣病によって露になった現代社会の病理を描破した著者が、有機水銀に侵され失われてしまった故郷のむかしを綴る。個人的な体験を超え、子どもたちの前にさしだされた、自然と人間の復権の書。【「BOOK」データベースの商品解説】
不知火の海と山に抱かれながら、「すこし神さまになりかけて」いるひとたちと楽しみ、悲しみ、宇宙のはからいを知る幼いみっちんの四季を描く。個人的な体験を超えた、自然と人間の復権の書。〔1983年刊の改訂〕【「TRC MARC」の商品解説】
もはや現代の古典といえる『苦海浄土』の著者が自伝的に描いた、たぐいまれな児童文学。幼子のみっちんは、火葬場の隠亡「岩殿」、“あいさつのよい”大男の孤児「ヒロム兄やん」、それにいつも懐に犬を入れた女乞食「犬の仔せっちゃん」など、人間の世界のかたすみで生きているような人々にみちびかれ、土地の霊たちと交わってゆく。しいたげられがちな人こそが「よか魂」をもち、魂のよい人間ならば、神さまと話すことができるのだという世の神秘が、あたたかみある熊本方言とともにつづられてゆく。【商品解説】
著者紹介
石牟礼 道子
- 略歴
- 〈石牟礼道子〉1927年熊本県生まれ。水俣実務学校卒業。「十六夜橋」で紫式部文学賞、「はにかみの国」で芸術選奨・文部科学大臣賞を受賞。著書に「苦海浄土」「椿の海の記」など。
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戦前の南九州、山と川と海が一望できる豊かな自然の中に暮らす幼いみっちんは、おもかさま、岩殿、仙造やん、ヒロム兄やんといった「神さまになりかけている、この世の片隅でひっそり生きている」人々と交わります。そして、土地の精霊とも言える「あのひとたち」の世界を経験していきます。描写がとても幻想的で、何度も読み返したくなる重厚な作品です。