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- カテゴリ:一般
- 発行年月:2009.5
- 出版社: 宝島社
- サイズ:20cm/249p
- 利用対象:一般
- ISBN:978-4-7966-6974-0
紙の本
真・国防論
著者 田母神 俊雄 (著)
自衛隊を真の国軍にするためには? 自衛隊に必要な装備とは? 元航空幕僚長の田母神俊雄が、仮想敵国の問題や、自衛隊内部の腐敗などに踏み込んで、日本の国防論を真正面から説く。...
真・国防論
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商品説明
自衛隊を真の国軍にするためには? 自衛隊に必要な装備とは? 元航空幕僚長の田母神俊雄が、仮想敵国の問題や、自衛隊内部の腐敗などに踏み込んで、日本の国防論を真正面から説く。【「TRC MARC」の商品解説】
著者紹介
田母神 俊雄
- 略歴
- 〈田母神俊雄〉1948年福島県生まれ。防衛大学校電気工学科卒業。航空自衛隊に入隊、航空総隊司令官、航空幕僚長等を経て定年退官。株式会社田母神俊雄事務所代表取締役。著書に「自らの身は顧みず」など。
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紙の本
国会には本質的な国防論議を望む
2010/07/10 15:50
5人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:MtVictory - この投稿者のレビュー一覧を見る
著者は元・航空幕僚長で、民間の懸賞論文に個人として投稿した論文が問題となり退職に追い込まれた。その騒ぎを「まるで言論封殺だと感じた」そうだ。「重要なポストにいる人間が自由に意見を述べることを許されない状況は、本当に民主主義といえるのだろうか」と、日本国憲法が保障する言論の自由に反する国の有り様に疑念を抱く。本書は一民間人となった著者が、専門の軍事の視点から日本の将来を案じて、現状分析と政策提言を行なっている。
「はじめに」では問題となった論文に関して、過去に日本が行なった戦争を自虐史観的にみることは、「国民としての自覚や誇りをなくさせるだけでなく、外交面でも不利な立場に追いやられる」とし、公正な歴史の見方の必要性を説いている。
日本は現在、周囲を挑発的な国々(北朝鮮や中国)など不安定な要因に囲まれている。平和を維持するためにはまず外交だが、「軍事力は外交交渉の後ろ盾」という認識が日本人には欠けている。鳩山前首相が”勉強したら”普天間基地の海兵隊が抑止力だと分かったと発言し、失笑を買った。軍事力は本来、「実際に使うためではなく、武力を使わずして平和を維持するため」にある。それが抑止力だ。
本書では現在の国防体制の問題点をいくつも指摘しているが、日米同盟については「自分の国は自分で守れる方向に向けて、努力をすべき」と至極当然のことを書いている。米軍には徐々に引き上げていってもらうのが基本だ。しかし米軍の軍事力が減少する分は自衛隊を増強してバランスを取る必要があると著者は考えている。社民党や共産党のように単純に「米軍出て行け」では、軍事バランスが崩れてしまう。予備自衛官制度をより拡充することも必要だろうとも言っている。
尖閣諸島など広大な南西海域の防衛のために、下地島や石垣島に航空自衛隊基地の設置や、空母の保有など航空戦力の充実が必要だとも提言している。また、自衛隊装備の国産化を進め、安価に調達できるようにし、米国からの割高な兵器を購入を抑制することにも触れている。
本書のような本質的な国防論議が今回の参院選でも争点にならなかったのは残念である。いつも優先度が低く、防衛費は毎年削減されている。政治家は本当に国民の安全を守る気があるのか疑問だ。我々ももっと突っつくべきだろう。
紙の本
体験記から導かれた国防論
2018/07/04 12:43
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:病身の孤独な読者 - この投稿者のレビュー一覧を見る
元航空幕僚長の田母神氏が自身の体験を基に日本の国防体制への警鐘を説いた書籍である。ほとんど体験記を基にした論理であり、一般化したりするのはかなり無理がありそうな主張である。参考程度に読むような書籍。