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愛…しりそめし頃に… 9 満賀道雄の青春 (BIG COMICS SPECIAL)
著者 藤子 不二雄A (著)
▼第64話/上を向いて歩こう▼第65話/国境の二人▼第66話/夢と現実のちがい▼第67話/劇画きたる!▼第68話/ストーリー漫画vs劇画▼第69話/クロサワ・パワー▼第7...
愛…しりそめし頃に… 9 満賀道雄の青春 (BIG COMICS SPECIAL)
「愛…しりそめし頃に…」 9
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愛…しりそめし頃に…(Big comics sp) 12巻セット
- 税込価格:15,454円(140pt)
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商品説明
▼第64話/上を向いて歩こう▼第65話/国境の二人▼第66話/夢と現実のちがい▼第67話/劇画きたる!▼第68話/ストーリー漫画vs劇画▼第69話/クロサワ・パワー▼第70話/少年雑誌新時代きたる!▼第71話/新連載『海の王子』▼第72話/『週刊少年サンデー』創刊!!▼特別巻末付録/藤子不二雄A的トキワ荘のリアル“生活誌”大公開!!
●主な登場人物/満賀道雄(高校の同級生・才野と共に漫画家を目指し上京)、才野茂(満賀と共に、トキワ荘で漫画への夢を追っている漫画家)
●あらすじ/アニキ的存在であるテラさんの結婚披露宴に出席するため、トキワ荘の面々は着慣れない正装姿で、飯田橋の満州会館へ向かう。この満州会館は、テラさんのデビュー誌『漫画少年』の編集部がかつてあり、何度も持ち込みに訪れた思い出深い場所だった。テラさんの門出を祝い、今まで世話になった恩を返すために、満賀たちは「面白い漫画を描き続ける」ことを誓うのだった(第64話)。▼『シルバークロス』の大ファンだというふたりの少年が、満才茂道のサインを求めてやってきた。感激した満賀は快諾し、原稿に取り組むような真剣さでイラストを描き上げる。そんな中、シルバークロスを掲載している雑誌『少年』の編集部から呼び出しの電報が届き…!?(第65話)
●本巻の特徴/「ビッグコミックオリジナル増刊」2006年9月12日号~2008年5月12日号に掲載された全9話を収録。
●その他の登場人物/手塚治虫(64、65、66、67、68話)、寺田ヒロオ(64、66、67、68話)、石森章太郎(64、65、66、67、68、69、71、72話)、赤塚不二夫(64、65、66、67、68、69、71、72話)、園山俊二(64、65話) つのだじろう(64、66、68話)、さいとう・たかを(67、68話)【商品解説】
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紙の本
藤子不二雄A先生、ありがとう
2009/06/04 14:14
8人中、8人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ぱせりん - この投稿者のレビュー一覧を見る
昭和も遠くになりまして、トキワ荘の面々もリアルではほとんど亡くなってしまいました。
そんな中で藤子不二雄A先生が現役漫画家として、ずっとトキワ荘時代のことを書き継いで下さっていることはただただありがたいことです。
この巻ではとうとう「週刊少年サンデー」と「週刊少年マガジン」の創刊という少年漫画史においてのエポックメーキングな出来事を迎えました。
また、みんなの兄貴分だったテラさんが結婚したり、漫画というもののあり方について激論を交わしたり、時代は確実に動いていきます。
個人的にうれしかったのは、「海の王子」の成り立ちが詳しく書かれていることです。
現在では「海の王子」は藤子・F・不二雄先生名義になっているのですが、これを読むとA先生も相当関わっていらっしゃっることがわかり興味深いです。
すべての藤子ファンが待ち望んでいた「藤子・F・不二雄大全集」には「海の王子」もラインナップされており、発刊に向けてワクワク感はますます高まりました。
しかも、この巻に掲載されているのは現在のA先生の筆により再現されたもので当時のコピーではないのです!
2バージョン楽しめるなんて、なんと贅沢なのでしょう。
まるで「藤子・F・不二雄大全集」発刊に花を添えてくださっているようでお二人の友情にジーンときました。
巻末には藤子不二雄A先生の日記と家計簿も掲載され、昭和30年代の庶民の生活の一級資料にもなっています。
紙の本
少年週刊誌創刊の頃
2009/06/06 14:20
7人中、7人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:みなとかずあき - この投稿者のレビュー一覧を見る
およそ2年半ぶりに第9集が刊行されました。
近年、藤子・F・不二雄全集の刊行が告知されたり、赤塚不二夫が亡くなったり、手塚治虫の生誕80周年だったり、石ノ森章太郎生誕70周年だったりと、トキワ荘グループのマンガ家やその作品が話題となることがあり、そのたびに藤子不二雄A氏がインタビューなどで登場していたので、氏の姿を見てはこの『愛…しりそめし頃に…』はどうなったのだろうと思っていました。
一方でこのbk1の書評を見ていても、この作品に対する書評は私の書いたものしか見当たらず、きっとごく一部の古いマンガに郷愁を覚える者にしかアピールせず、雑誌連載も立ち消えになっていたのかとも思っていました。
そこへこの第9集です。しかも刊行早々にぱせりんさんの書評が載ったではありませんか。やあ、やっぱりみんな読んでいるんだなあと、妙に納得してしまいました。奥付の「初出誌一覧」を見てみると、もともとの掲載雑誌そのものが2ヶ月に1回しか出ていないので、単行本としてまとまるには時間がかかるのもやむを得ないということを改めて確認してしまいましたが。
さて、第9集はけっこう充実した話が収められていました。
トキワ荘グループでの年長格の寺田ヒロオの結婚、新婚生活という彼らの生活の変化や、さいとう・たかをの来訪といった、これまでの満賀道雄の個人的なエピソードよりは『まんが道』のようなエピソードが並んでいます。そして、何よりも読みごたえがあったのは、「週刊少年サンデー」と「週刊少年マガジン」が創刊される際の藤子不二雄の運命的とも言える関わりのエピソードでしょう。この昭和34年のこの時に彼らがたった1日の違いで「マガジン」でなく「サンデー」に作品を連載することになったというのは、その後の両誌の特徴を考えたり、藤子不二雄自身の作品傾向を考える上で非常にエピソディックに思えてなりません。
第9集になり、久々に『まんが道』青春編と名のっているマンガの面目躍如と言ったところでしょうか。
巻末には、藤子不二雄A氏の当時の日記と家計簿が収録されています。これも、マンガを読む時のイメージを膨らませる上で、また昭和30年代の日本を知る上で貴重な資料だと思います。