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商品説明
卒業旅行に25社が協賛。この不況下で、なぜ!?NTTレゾナント、キヤノン、ヒューレット・パッカード…錚々たる企業が女子大生の「世界一周旅行」のスポンサーに。企画立案、アポイントどり、プレゼンテーションから、70日間で世界一周を成し遂げるまでの涙と汗の全記録320ページ。【「BOOK」データベースの商品解説】
卒業旅行に25社が協賛! この不況下で、なぜ? 錚々たる企業が女子大生の「世界一周旅行」のスポンサーに。企画立案、アポイントどり、プレゼンテーションから、70日間で世界一周を成し遂げるまでの涙と汗の全記録。【「TRC MARC」の商品解説】
著者紹介
伊藤 春香
- 略歴
- 〈伊藤春香〉1986年生まれ。慶應義塾大学法学部政治学科卒業。広告会社勤務。様々なウェブ・ブログ企画に関わりながらイベントのプロデュース、雑誌・ウェブ連載執筆などマルチな活動を行う。
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紙の本
なんか、とても悔しい。そう、羨ましいんじゃなくて悔しい。この感じ、読んだ人なら解ってくれると思う。
2009/09/29 22:17
7人中、7人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:yama-a - この投稿者のレビュー一覧を見る
「なんか、とても悔しい。そう、羨ましいんじゃなくて悔しい。この感じ、読んだ人なら解ってくれると思う」──この本を読んでそう言った人がいたけど、まさにそういう感じ。
この本は、当時女子大生だった“はあちゅう”こと伊藤春香が、自らプロモートして獲得したスポンサーからのタイアップによってタダで世界一周をした記録である。意地悪く書けば、生意気盛りの小娘が大人を籠絡して好き放題の遊びに興じるストーリーであり、そういう意味では読者が反感を抱いても何の不思議もないのだが、残念ながら(?)反感は抱けない。反感を抱けるのはせいぜい最初の20~30ページだ。
はあちゅうのパーソナリティによる部分も大きい。彼女は決して我が強く思い込みの激しい、ありがちな小娘ではない。むしろ自分の臆病な面をしっかりと描いているし、読んでいると意外に古風な面があるのも判る。だが、一方で目的に向かっては揺らぐことなくまっしぐらに突き進んで行く。この不思議な強さは一体何なんだろうと思う。
しかしながら、僕が読みながら考えていたのは彼女の性格や考え方ややり方の問題ではなく、自分ならどうなのかということだった。つまり、僕は彼女とは全くタイプの異なる人間だ。だから、この紛れもない成功体験を読んでも、それをそのまま自分に当てはめて真似しようとは思わない。だったら、自分ならどんな風なやり方があるんだろう? 何かを実現するための自分らしいアプローチって何なんだろう、って、そういう風に自分を(しかも、僕みたいな、彼女の父親であっても不思議でない年代の男が、あらためて自分というものを)振り返らせてくれるところがこの本のすごさだと思う。
旅が終わって、当の彼女自身が反省しきりで決して満足していないのも解るし、客観的に見ても決して満点の企画だとは言えないだろう。しかし、二者択一で言えば、これは紛れもない成功体験である。何故ならこの体験が彼女をさらに大きくしていることが手に取るように解るから。
70日間で訪れた14ヶ国の情報も楽しく散りばめられており、単なる旅行記として読むのも面白いだろう。マーケティングの入門書みたいに読むこともできる。でも、そういう単なる読み方に終わらせない、もっと広がりのある、どうしようもなく不思議な魅力のある本なのである。そこら辺が「なんか、とても悔しい。そう、羨ましいんじゃなくて悔しい」本なのである。この感じ、読んだ人ならきっと解ってくれると思う。
by yama-a 賢い言葉のWeb
紙の本
はあちゅうの卒業旅行! 元気をもらえる一冊!
2010/06/01 11:40
4人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:佐々木 なおこ - この投稿者のレビュー一覧を見る
著者は1986年生まれの伊藤春香さん、あだなは「はあちゅう」。彼女が、大学生だった当時(といってもそんなに昔ではなくて2008年)、タダで70日間世界一周をした。
その世界一周の旅を中心に書かれたドキュメンタリーだ。
なんとも魅力的なタイトルに、思わず図書館で借りた一冊。
そもそもこの世界一周旅行は、はあちゅうの卒業旅行!
その卒業旅行になんと25社がスポンサーとなり、彼女は世界一周旅行をタダで手に入れた。
もちろん、スポンサー獲得までの厳しい道のりあり、
世界一周旅行にスポンサーとのノルマありと、
決して楽な道ばかりではなかったけれど…。
はあちゅうが20代前半に世界一周の旅をしながら、感じたこと、得たものは、とてもつない財産になってるなぁ~と思うことしきり、でした。
「この世界には希望しかない」と信じられるような澄んだ青い空を見せてくれたイースター島、
サハラ砂漠では、言葉の無力さとそれに反比例する本能の感覚の強さを実感。
世界のあちこちで出会った人から、いろんな言葉をもらった。
あるとき出会ったアンティークショップのおじさんに、今まで行った中で一番良かった国を聞いたところ、「どこの国もいい面と悪い面があるけれど、大事なのは自分とその国の関わり方。何でも自分次第だよ」と言われて、はあちゅうは、ハッとした。この「自分次第」という言葉が彼女の旅のキーワードになったほどだ。
カンボジアでは水上生活者の原始的でシンプルな生活を目の当たりにして「人間ってきっともっとシンプルに生きられるはず」と、はあちゅうは心が軽くなった。
世界一周をふり返って彼女はこう言う。
「自分の核にあたる部分から無駄なものがそぎ落とされ、シンプルになったのを感じる。今の私は、自分に必要なもの、欲しいものに正直で、前よりも潔くなれている。これからの人生は自分探しではなくて、理想の自分作りに全力投球したい。これまで出会ってきた人と、これから出会うすべての人に感謝したい」と。
ここを読みながら、すがすがしくていいなぁ~と思った。
読みながら、元気をもらえた一冊です。
それにしても、はあちゅうはこれからどんな人に出会うのだろうか…。感謝の気持ちを持っていれば、大丈夫!とエールをおくりたいですねぇ。
巻末になんでもベスト3が紹介されていて、これが面白い。
おいしかったものベスト3は、こちらの1位はベトナム・タイの屋台ご飯でした。ほかにお土産ベスト3、美男が多い国、美女が多い国、日本女性がモテる国…。危険な目ワーストなてのもありました。