紙の本
良い本です
2024/01/29 11:32
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投稿者:a - この投稿者のレビュー一覧を見る
見渡せば見える不思議な物語の数々でした。ミステリアスな出来事は、大なり小なり日常に隠されているのですね。
紙の本
楽しめた
2018/07/09 10:45
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投稿者:ぽんぽん - この投稿者のレビュー一覧を見る
不思議な話をテーマにしたアンソロジー。
私はわりとこの巻は好みで楽しめました。
10代に向けてのシリーズ。
宗田さんのぼくらシリーズは読んだことある人も多いのでは。純子のお話。菊池のこと大好きだな。
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いしいしんじ「すげ替えられた顔色」
宗田理「純子の冒険」
大崎梢「標野にて 君が袖振る」
筒井康隆「廃塾令」
三崎亜記「動物園」
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「十代のための・・・」
という表題が、二十代の私にはちと気恥ずかしさを残したが、
内容は充実しており、作家陣もいい人が揃っている。
筒井康隆氏と三崎亜紀氏の作品に、若干触れたことがあったため、購入。
相変わらずの異彩を放ち、こんなことまでできるのかと驚かせる筒井氏と、いつも通りの空気作りの三崎氏の文章は同氏の作品を知っている方なら楽しめるハズ。
また、短編集というコンパクトさは、不思議という香りを残すにはうってつけであることを実感した。少し足りないからこそ、不思議、気になる。そんな感覚を、読み終わった後に味わうことができた。
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軽くて読みやすい。
個人的に大崎先生の作品が好き。
古典が題材になっていて、古典好きの私にはたまらない。
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短編で、不思議な話が数遍。
最初に、著者の紹介や、この短編が気に入ったならこの著者のこの本もお勧めという紹介が載っているので、次につながりやすいすばらしい構成。
不思議な話編では、「あさきゆめみし」の短編がおもしろかったです。
本からミステリーが見えてくるとは!!
ほかのシリーズも読みたい。
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いしいしんじがいたから買ってみた。
既読短編だったのは読み始めてから気づいた。
大崎梢『標野にて 君が袖振る』
三崎亜記『動物園』
が面白かった。三崎亜記は他のも読んでみたい。
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5人の作家さんの、より抜き(?)不思議話。
最初のいしいさんがかなり短かったので、全員この長さ? と思いきや
長いのと短いの、でした。
いしいさんの話は、想像していた落ちとはまったく違いました。
多少なりとも美化してるから…とか思っていたんですが
ちゃんと違う落ち。
もしかしたら、考えた落ちも多少は、多分入ってるかとw
大崎さんを目当てに借りたのですが、目当ての人は
一度読んだ事のあるもので、けれど楽しく読み終える事ができました。
何度読んでも、行動力のあるおばあちゃんです。
他は特に読んでみよう! と思うものもなく。
読めない、と思う人もいませんでしたが
塾の話が…と書きみたいになってるのがちょっと…。
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若い娘を皮切りに村中の人々が自分の顔が盗まれたと訴え
顔を隠し始める「すげ替えられた顔色」/いしいしんじ
失踪した女子高生が白骨死体で見つかり
犯人の顔を目撃していた純子に電話がくる「純子の冒険」/宗田理
常連の老婦人が失踪したと聞き書店員の杏子は
彼女が最後に買った本から推理する「標野にて 君が袖振る」/大崎梢
塾帰りの子供を狙った犯罪や塾に通い詰める子供の過労死が問題になり
政府が塾を撤廃し大論争となる「廃塾令」/筒井康隆
動物がいる空間そのものをプロデュースするという
すきま産業を行う「動物園」/三崎亜記
カバーイラスト:宮尾和孝 カバーデザイン:國枝達也(角川書店装丁室)
このシリーズのラインナップはかなりツボです。
いしいしんじは流石の不可解さ。これだけ再読かな。
宗田理は本当に久しぶりでした!
中学のときにぼくらのシリーズにはまったぶりだと思います。
やっぱりあの頃読むべきもので今ではちょっと物足りない気もします。
大崎梢は和歌をモチーフにしたお洒落な作品です。
もっと長く重く書いても楽しめそう。
筒井康隆はなぜか台本の体裁で塾の弊害や
教育に対する本音と建前を面白おかしく書いている。
一番好きだったのは三崎亜記です。
この人のアイディアは本当にどこから出てくるのだろうか。
動物のいる空間をプロデュースして動物園の展示にしてしまう、
しかもある程度訓練を積めば誰でもできてしまうという設定が面白い。
その設定を生かした悩みをもっと提示できれば深みが増すと思います。
檻に例えて軽く触れられているけれども。
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“「心配?」
純子は、菊地の横顔に視線を向けた。
「当たりまえさ」
菊地は、怒ったように言った。
「どうして?」
「そこまで言わせるのか?」
「聞きたい」
純子は、菊池がなんと言うか、胸がときめいた。
「友だちだからさ」
――そうか。
菊地は、好きだからとは言ってくれなかった。
しかし、友だちでもまあいいやと思った。
「これから毎日、だれかが純子のボディガードをする」
「そんなの悪いよ、やめて」
純子はことわった。
「純子がいいと言おうが、迷惑と思おうが、やることに決めたんだ」
「そんなこと、一人で決めてもいいの?」
「いいさ。みんな、おれが純子のためだと言えばさんせいしてくれる」
菊地って、こういうところがいいんだな。
思わず、好きって言ってしまいそうになった。”
「すげ替えられた顔色」 いしいしんじ 「白の鳥と黒の鳥」所収
「純子の冒険」 宗田理 「ぼくらのメモリアル 純子の冒険」所収
「標野にて 君が袖振る」 大崎梢 「配達あかずきん 成風堂書店事件メモ」所収
「廃塾令」 筒井康隆 「出世の首 ヴァーチャル短篇集」所収
「動物園」 三崎亜記 「バスジャック」所収
「袖振る」が一番良かった。
「書店」シリーズはいつか読みたいな。
“横手煽動 入院しても治らずに死んでいった子供というのは、よほど病状が悪化していたからなんでしょうね。
藪柄棒一 いいえ。いかに悪化していようと、現在の医学は進歩しております。治せない病気はほとんどないのです。ところがですよ。入院した子供の母親というのが、これはもう全員といってもいいのですが、わが子の病室へ山ほどの学習参考書や宿題を持ちこんでくるのです。
横手煽動 (怒って)なんとまあひどいことを。それではむしろ、死者が出なければおかしいくらいではありませんか。
藪柄棒一 (怒って)そうです。死ぬのはあたり前です。われわれ医者の努力を水の泡にしとるのがあの母親どもなのです。
横手煽動 (興奮して)なぜ母親に、それをやめさせないのです。
藪柄棒一 (興奮して)いくら言っても言うことを聞こうとせんのだ。それどころか、ではこの子の将来に先生が責任を持ってくれるのですかといって、わしに食ってかかりおるのだ。
横手煽動 まるで殺人だ。自分の子供を殺すつもりか、と叱ってやったのですか。
藪柄棒一 もちろんだ。ところが女どもは、落ちこぼれるぐらいなら死んだ方がまし、その方が子供にとってはしあわせですとかぬかしおる。
横手煽動 くそ。に、に、人非人め。ひと殺しめ。
藪柄棒一 くそ。すべた。雌犬ども。腐れまんこ。
○テロップ「しばらくお待ちください」”
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『不思議な』にはミステリーも含まれていたよう。全編ファンタジー系の話ではなかった。それにしても、筒井康隆の面白さは今読んでも斬新。今の十代の人たちはどういう感想を持つのか、興味あります。
いしいしんじ
『すげ替えられた顔色』★★★☆☆
宗田理
『純子の冒険』★★☆☆☆
大崎梢
『標野にて君が袖振る』★★★☆☆
筒井康隆
『廃塾令』★★★★☆
三崎亜記
『動物園』★★★★☆
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"十代のための新名作"と題して集められた短編集。
「不思議な話」という括りでいしいしんじさん、大崎梢さん、宗田理さん、筒井康隆さん、三崎亜紀さんの作品を一編ずつ収録。
なかなかクセのある作品の選択です。
いしいしんじさん「すげ替えられた顔色」は、駐在所に村の女性が次々と「自分の顔を奪われた」とやってくるホラー的な要素が見える作品。
警官には、その違いが分からないのだが……
宗田理さん「純子の冒険」は、著者のヒット作「ぼくらの七日間戦争」の登場人物が活躍する物語。ハイキングで見つけた白骨死体。殺人犯を見てしまったらしい純子に迫る犯人との頭脳戦を描きます。
大崎梢さん「標野にて 君が袖振る」は、成風堂書店事件メモという書店員を主人公にしたミステリの一作。漫画「あさきゆめみし」を買ったあと行方をくらました老婦人の謎に迫ります。
シリーズの中でも、物語の落としどころが印象的な作品です。
筒井康隆さん「廃塾令」は、いかにも筒井さんらしいSF作品。
塾に行く子どもたちが襲われるという世界で、政府が「廃塾令」を出すという物語。学習塾に通うことと、子どもへの影響を真面目に書いていたかと思えば、「廃塾令」に伴うドタバタを次々とテンポ良く見せていきます。
三崎亜紀さん「動物園」は、動物園の記念行事に招かれた一人の女性を描いた物語。その女性は、展示の目玉となる動物を「観せる」ことができるという。
どの物語も著者の魅力の一端を知ることのできる良いオムニバス短編集だと思います。
たまにこういう作品集を読めば、自身の読書の幅が広がるんじゃないでしょうか?
個人的に好きなのは「動物園」。「となり町戦争」の三崎亜紀さんらしい穏やかで不思議な世界観。どっぷり入るとその世界から抜けられそうにありません。
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短編集 。 恋愛編を昔読んだことがあり
不思議な話編 を 読ませていただきました 。
大崎梢の 「 標野にて 君が袖振る 」 は、
短いお話ながらも よく出来たお話で
源氏物語 読みたくなりました 。
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色々な作家の短編集。
不思議な話編では、いしいしんじ、大崎梢、宗田理、筒井康隆、三崎亜記の作品が読めます。
お気に入りの作家を見つけるのに、いい短編集だと思いますよ。
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廃塾令がばかばかしくて笑えます。最後の毎回捕まる女の子とか何となく通わせている母親たちがシュールで。動物園は社長が気になります。あの能力は動物にだけなれるのかそれとも何にでもなれるのかも。この話はシリーズとかではなさそうでちょっと残念。顔をかえられて誰にもわかってもらえないのは恐ろしいですね。私もひとの顔なんてはっきり言ってまじまじと見る方ではないので怪しいですが。純子の冒険と袖振る話はあまり入り込めなかったです。