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紙の本
メジャーリーグなぜ「儲かる」 (集英社新書)
著者 岡田 功 (著)
不況下でもビジネスが拡大しているメジャーリーグのカラクリを、内部資料などを含めて詳細に解説。また、全収入の5%がジャパンマネーという実態や、WBC開催の真の意図など、容赦...
メジャーリーグなぜ「儲かる」 (集英社新書)
メジャーリーグ なぜ「儲かる」
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商品説明
不況下でもビジネスが拡大しているメジャーリーグのカラクリを、内部資料などを含めて詳細に解説。また、全収入の5%がジャパンマネーという実態や、WBC開催の真の意図など、容赦ないグローバル戦略の全貌に迫る。【「TRC MARC」の商品解説】
著者紹介
岡田 功
- 略歴
- 〈岡田功〉1965年生まれ。チュラロンコン大学(タイ)大学院修士課程修了。毎日新聞社大阪本社経済部勤務。日本スポーツマネジメント学会会員。
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紙の本
MLBのビジネスへの貪欲さがよく分かる
2010/04/04 21:24
3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ドン・キホーテ - この投稿者のレビュー一覧を見る
大リーグ(MLB)もいよいよ開幕を迎える。著者の岡田氏は毎日新聞の記者であるが、米国に留学してハーバード大学のビジネス・スクールでスポーツ・ビジネスを専攻した。本書はその際の成果を生かして新書として編集したものである。
最近、日本人選手の活躍とともに一段と存在感を増したMLBである。このMLBは民間会社であるが、経営状態はどうなっているのかを知りたいと思う人は多い。先ずは球団の収入と支出を知りたい。基本としては入場料収入、球場の広告宣伝収入、売店収入、テレビなどのメディアからの収入などが基本であろう。支出で大きいところでは、主力選手のサラリーである。
ここまでは良い。さて、これらの収入はすべて球団の収入となるかといえば、必ずしもそうではない。ここがわが国球界との違いである。これらの内容が詳しく紹介されている。MLBという組織は、MLBという会社があって、各球団はその支店のような存在である。選手は球団と契約を結ぶのだが、トレードという転勤がある。したがって、支店は本店に対して上納金を納める必要がある。これがかなりの額になる。
このように企業体としてのMLBについては、本書の前半を読めば、その仕組みがよく理解できるであろう。昨年松井はヤンキースから冷たくあしらわれてしまったが、松井やイチローのもたらす経済効果は大きい。ヤンキースは松井をアナハイムに追いやってほぞを噛むことであろう。ヤンキースタジアムからは続々と日本企業が撤退しつつあるからだ。
MLB各球団のオーナーは、それぞれがしたたかな企業家である。日本との違いはそこにある。日本でも利潤を追求する株式会社には違いがないが、野球で利益を上げようとするよりは、親会社に対する子会社として、忠実に広告塔の役割を果たそうと、汲々としていたのがこれまでの姿勢であった。精々話題提供にとどまっていたといっても良い。
MLBは着々と利益を上げるための企業活動を行っている。専門テレビ局の開設、中国市場への進出、WBCとの関係などである。日本のプロ野球もそうであるが、MLBとはいっても地域によって収益力に大きな差がある。これをどのように克服しようとしているか、本書には詳しく書かれている。
事情が異なるとはいえ、日本の球界も企業らしく利益をあげるようにし、ファンの期待に応えて欲しいものである。よいサービスが提供されれば、高い料金を払っても抵抗感はない。日本の機構もよいサービスを提供してファンを虜にし、球界を活性化してもらいたい。
紙の本
メジャー今はどうなのだろう
2020/10/11 15:30
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:gunners - この投稿者のレビュー一覧を見る
コロナの今どうなってるのか?と思いつつ10年前の本を読んでみました。日本は対国内、メジャーは対世界でやってるので経済的には勝てないなぁという印象