- カテゴリ:一般
- 販売開始日: 2012/02/13
- 出版社: KADOKAWA
- レーベル: 富士見ファンタジア文庫
- ISBN:978-4-8291-3507-5
風の聖痕Ignition6 ヒミツのカンケイ
聖陵のパパラッチ・楢橋悠香が、今回の標的として狙いを定めたのは神凪綾乃! 今日も遙か彼方より盗撮の機会をうかがっていたが、ターゲットである綾乃の周りに姿を現す八神和麻にこ...
風の聖痕Ignition6 ヒミツのカンケイ
商品説明
聖陵のパパラッチ・楢橋悠香が、今回の標的として狙いを定めたのは神凪綾乃! 今日も遙か彼方より盗撮の機会をうかがっていたが、ターゲットである綾乃の周りに姿を現す八神和麻にことごとく阻止され……?
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祈りとともに読む最終巻
2010/03/23 17:36
7人中、7人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:DSK - この投稿者のレビュー一覧を見る
本編未完ながら正真正銘の最終巻であろう。全5編+α 。故人となられた作者の冥福を、遅蒔きながら祈りつつ読むことにする。
【ヒミツのカンケイ】 34頁+挿絵3点
学園の新聞部に和麻との関係を詮索される綾乃の話。別の意味で綾乃にピンチが訪れるものの、ある意味新聞部らしいオチで苦労を背負い込む綾乃である。
【甘いお誘い】 36頁+挿絵3点
妖魔に取り憑かれた久遠七瀬の迷惑な話。短編らしくコミカルな展開とオチだが、和麻の秘めた想いが発露するオマケ付き。
【綾乃さんのお宅訪問】 35頁+挿絵3点
和麻の家に「おつかい」を頼まれた綾乃がヤキモキして炎を撒き散らす話。和麻への想いに限って鈍感な綾乃は苦労ばかりしている。
【柊太一郎のそれでも割と幸せな一日】 29頁+挿絵3点
由香里の入れ知恵で柊クンの念願成就(?)だが、まぁ、タイトル通りとしか言いようのない話。結局当て馬とダシにされただけなのたが、ある意味これほどタフな少年もいない。
【風の聖痕NOIR 炎の喚び声】 タイトル+57頁+挿絵2点
かなりシリアスでやるせない物語。デリケートな問題が背後にあって居たたまれない気持ちにもなるが、綾乃を凌駕する素質を持った少女を登場させる思い切った設定に加えて、理屈では理解できるが感情的には納得したくない、ある意味酷な結末には、安易なハッピーエンドに慣れた読者の心を揺さぶるものがあろう。
【あとがきにかえて】 27頁(挿絵なし)
執筆途中だった『風の聖痕7』の未完成原稿。所々がプロットのままという、遺稿とか絶筆と呼ぶにはあまりに生々しい状態。第二章の途中でぷっつり切れた文章を見ると、まさにこの瞬間、こと切れたのではないかと錯覚して胸が苦しくなる。完成版を世に出せなかった作者の無念が伝わってくるような気がする。この続きを読めない我々も無念である。