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- カテゴリ:一般
- 発行年月:2010.6
- 出版社: 富士見書房
- レーベル: 富士見ファンタジア文庫
- サイズ:15cm/349p
- 利用対象:一般
- ISBN:978-4-8291-3538-9
読割 50
紙の本
Re: バカは世界を救えるか? 1 (富士見ファンタジア文庫)
著者 柳実 冬貴 (著)
「お前—ボクを助けろ」光一の胸に飛び込んできた美少女は、理由も言わず命令した。子猫のようにか細いその声は、槍となって光一の頭を貫いた。「—任せろ!」光一は全身で叫ぶ。俺は...
Re: バカは世界を救えるか? 1 (富士見ファンタジア文庫)
Re:バカは世界を救えるか?1
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商品説明
「お前—ボクを助けろ」光一の胸に飛び込んできた美少女は、理由も言わず命令した。子猫のようにか細いその声は、槍となって光一の頭を貫いた。「—任せろ!」光一は全身で叫ぶ。俺はずっと、この瞬間を待っていたんだ…!—佐藤光一は“特別な存在”や“非日常”にあこがれる17歳。カラコン仕立てのオッドアイや意味深な台詞回しで自作自演に余念はないが、ごく平穏な日々を送っていた。だが、金髪碧眼の美少女アルルと遭遇したことで念願の異能バトルに突入!なのに光一が授かった異能は激ショボで!?夢追人最強伝説、始まる!のか—。【「BOOK」データベースの商品解説】
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紙の本
素直に応援しにくい
2010/06/26 16:07
2人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:くまくま - この投稿者のレビュー一覧を見る
自分には特別な力があると言い張って、髪を銀色にし、蒼緋のカラーコンタクトでオッドアイを演出し、意味深な言動をして、そのイタさを幼なじみ少女に罵倒される高校二年生、佐藤光一は、同じクラスのちびっ娘、間宮薫の尾行中に、敵に襲われる不思議なお姫さまアルルと「木漏れ日現象」と呼ばれる超常現象に遭遇する。
異能力を授かった喜び勇んだのも束の間、あまりの能力のしょぼさにアルルを救う役には立たず、敵にボコボコにされた光一は、アルルを守護する集団シェードの一員だった間宮薫に救われる。その後ちょっとした行き違いから実力者と誤解され、シェードの一員となる光一は、木漏れ日現象とアルルに隠された秘密を知ることになる。
設定的にはセカイ系の王道パターンでありながら、主人公は英雄とは真逆の位置にいる普通の人というところに特色があるかもしれない。だが、主人公本人は才能もそれほどなく、あまり努力というものをしないのだけれど、その周囲には頑張りやさんや努力家がいて彼女らに触発されるが急に立派になることはできないというのは、最近よく見られるパターンである気がする。
個人的には主人公にはある種の格好良さを求めたいので、一見ダメダメそうであっても、どこかは突き抜けていて欲しい。その点、佐藤光一も突き抜けているといえば突き抜けているのだけれど、相当に他力本願で、努力らしい努力もあまりしないので、素直に応援しにくい気がしないでもない。
最後の展開からみて、今後は学園ラブコメ風になりそう。周囲の人間は色々と面白いので、今回とは違った面白さが楽しめるようになるかもしれない。