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  • カテゴリ:一般
  • 発売日:2010/05/25
  • 出版社: 角川書店
  • レーベル: 角川ホラー文庫
  • サイズ:15cm/476p
  • 利用対象:一般
  • ISBN:978-4-04-391303-9

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文庫

紙の本

粘膜兄弟 (角川ホラー文庫)

著者 飴村 行 (著)

ある地方の町外れに住む双子の兄弟、須川磨太吉と矢太吉。戦時下の不穏な空気が漂う中、二人は自力で生計を立てていた。二人には同じ好きな女がいた。駅前のカフェーで働くゆず子であ...

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粘膜兄弟 (角川ホラー文庫)

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粘膜兄弟

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粘膜兄弟

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商品説明

ある地方の町外れに住む双子の兄弟、須川磨太吉と矢太吉。戦時下の不穏な空気が漂う中、二人は自力で生計を立てていた。二人には同じ好きな女がいた。駅前のカフェーで働くゆず子である。美人で愛嬌があり、言い寄る男も多かった。二人もふられ続けだったが、ある日、なぜかゆず子は食事を申し出てきた。二人は狂喜してそれを受け入れた。だが、この出来事は凄惨な運命の幕開けだった…。待望の「粘膜」シリーズ第3弾。【「BOOK」データベースの商品解説】

兄弟を襲う予測不可能な危難とは?『粘膜人間』『粘膜蜥蜴』の興奮ふたたび!ある地方の町外れに住む双子の兄弟、須川磨太吉と矢太吉。戦時下の不穏な空気が漂う中、二人は自力で生計を立てていた。二人には同じ好きな女がいた。駅前のカフェーで働くゆず子である。美人で愛嬌があり、言い寄る男も多かった。二人もふられ続けだったが、ある日、なぜかゆず子は食事を申し出てきた。二人は狂喜してそれを受け入れた。だが、この出来事は凄惨な運命の幕開けだった……。待望の[粘膜」シリーズ第3弾! 【「TRC MARC」の商品解説】

ある地方の町外れに住む双子の兄弟。戦時下の不穏な空気が漂う中、二人は一人の女をめぐり凄惨な運命に身を委ねていく……『ドグラ・マグラ』『家畜人ヤプー』と比される現代の奇書、シリーズ第3弾!【商品解説】

著者紹介

飴村 行

略歴
1969年福島県生まれ。東京歯科大学中退。2008年『粘膜人間』で第15回日本ホラー小説大賞長編賞を受賞しデビュー。第二作『粘膜蜥蜴』は「このミス」など年末ミステリランキングでベストテン入りし、注目を浴びる。

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評価内訳

紙の本

粘膜にまみれた運命の歯車は 無慈悲に人間を飲み込んで行く

2010/05/30 17:22

4人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:御於紗馬 - この投稿者のレビュー一覧を見る

粘膜シリーズも早くも第三弾。
帯には「シリーズ最新作にして最高傑作」とありますが、
ある意味これは正しい。
飴村行は一作ごとに、確実に腕を上げています。


ストイックなまでに今風の言葉を排除した地の文は
狂気じみた銃後と戦中の様子を淡々に描き、
登場人物の会話はややシモに走ることは有りますが、
ウィットに飛んだユーモアを感じさせます。

そして、悲惨な部分はとことん悲惨に、
残虐なところはとことんに残虐に、その筆は止まりません。

しかし、根底に流れるのは勧善懲悪であり、因果報応。
飴村行は海野十三や夢野久作の流れを組む
恐怖や推理や科学が渾然としていた時代の後継者です。
「新・冒険小説」と言っても過言ではないかもしれません。
本作品ではとうとう、メロドラマ的展開も身につけました。

どんなキャラクターでも、死ぬときは、コロッと死ぬ。
「一ページ先が、予測不可能」というのが
誇張でもでお世辞でもないのです。
ホラーの枠を越えた暴走する運命に酔い痴れてください。
予定調和的に全てが収まるのは、奇跡としか言い様がありません。


以下、蛇足:
実は『粘膜蜥蜴』を見かけた店頭で購入したために
ここでの書評が書けなかったのです。
どうしたモンかと煩悶しているうちに、
三作目が出てしまったのです。『粘膜蜥蜴』もお勧めです。

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紙の本

グロテスクな中にもユーモア

2015/08/29 07:01

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:Todoslo - この投稿者のレビュー一覧を見る

本書は飴村行の「粘膜シリーズ」の第3弾だ。それぞれ3冊は独立した話だが、時には物語の端々がつながっていく。ぜひ第1作「粘膜人間」、第2作「粘膜蜥蜴」、そして本作の順番で読んでほしい。著者は1969年の戦後生まれだが、作品の舞台には第2次世界大戦を選んでいる。極限状態における人間の心理をリアルに表現している。暴力的な描写のなかにも独自の笑いを忘れないのが著者らしい。

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2010/05/29 10:34

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2010/06/04 22:36

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2010/07/06 14:25

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2011/05/17 15:28

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