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紙の本
それなりに学問の成果を受けて。
2011/05/13 21:03
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:オタク。 - この投稿者のレビュー一覧を見る
一読して荒唐無稽な物語のようでいて、それでいて「恵信尼消息」や「歎異抄」、「四十八巻伝」といった史料と最近の学問の成果を受けて書かれている。なので親鸞聖人の実父日野有範は聖人の幼少時に出家していたり、承元(建永)の法難の際に聖人の伯父日野宗業が越後権介であったり、親鸞聖人の内室として玉日姫が登場しないで恵信尼しか登場していない。
安楽房遵西は承元(建永)の法難で処刑される実在の人物だが、妖僧のように描かれている。
それでいて聖徳太子廟での霊告が出て来たり、「親鸞」の名前を授けたのが法然上人ではなく流罪前に自ら付けたというところは割と古い感じがする。
後白河院や後鳥羽院の事を生前から追号で呼ぶところは興醒めする。