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紙の本
必生闘う仏教 (集英社新書)
著者 佐々井 秀嶺 (著)
自殺未遂を繰り返し、尽きせぬ生来の苦悩の末に出家。流浪の果てにインドへ辿り着き、その地で40年以上にわたり仏教復興運動に身を捧げてきた僧侶が、波瀾の半生と菩薩道、苦悩を超...
必生闘う仏教 (集英社新書)
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商品説明
自殺未遂を繰り返し、尽きせぬ生来の苦悩の末に出家。流浪の果てにインドへ辿り着き、その地で40年以上にわたり仏教復興運動に身を捧げてきた僧侶が、波瀾の半生と菩薩道、苦悩を超えていく生き方について語る。【「TRC MARC」の商品解説】
著者紹介
佐々井 秀嶺
- 略歴
- 〈佐々井秀嶺〉1935年岡山県生まれ。インド仏教指導者。高尾山薬王院(真言宗智山派)にて得度。88年インド国籍取得。インド政府少数者委員会仏教徒代表にも任命された。
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紙の本
「煩悩は生きる力」と断言する、インド仏教復興の日本人指導者の生き様を見よ!
2010/10/16 11:11
5人中、5人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:サトケン - この投稿者のレビュー一覧を見る
インド仏教の指導者・佐々井秀嶺師が自ら赤裸々までに語り尽くした、己の生き様とインドの現実、そして生涯を賭している闘う仏教についての、熱いエネルギーの充満した一冊である。
激しい情の人、行動の人。直情径行の人と言っても言い過ぎではない佐々井師は、若い頃は深い悩みにのたうちまわり、自殺未遂を繰り返しながらも、出家して求道の道を遍歴し、タイを経てついにはインド中部のナグプールにたどりつく。そこは、インド仏教復興の指導者アンベードカル博士にかかわる故地であった。
本人は、瞑想や夢のなかでのお告げに導かれた結果だといっているが、これはまさに自らの内心の声に従い、きわめて強い内発的動機付けによったものであろう。自らの大いなる欲望は、すなわちインド仏教復興の使命として受取り、日々エネルギッシュに邁進する人生。これはまさに菩薩行そのものというべきであろう。
非暴力主義を貫き、インドに根強く残る不義不正と「闘う仏教」。これこそ、佐々井師の生き様そのものである。「慈悲に基づく大きな怒り」、これまた奇しくもダライラマ14世も同じことを言っている。社会正義を忘れた日本の仏教への大きなアンチテーゼといわねばなるまい。
佐々井師の「闘う仏教」をとおして見えてくるのは、ここ数年マスコミでよく話題になる中流階級を中心とした、経済発展著しいインドという明るい側面ではなく、カーストの最下層で苦しむ一般民衆の現実である。仏教復興運動を快く思わないヒンドゥー至上主義者による、度重なる佐々井師の暗殺未遂など、インド社会の暗く、どす黒い現実が見えてくる。読者もまた、こうしたインドの現実から眼をそらすべきではないだろう。
現在74歳の佐々井師はすでにインド国籍を取得しているが、昨年2009年には、日本を出てから44年ぶりにはじめて一時帰国した。その際の、率直な感想が第4章に語られているので、これもまたたいへん興味深い内容だ。
「煩悩は生きる力」と断言する真の宗教者のコトバを、ココロとカラダで感得したい。「苦悩を離れて人生無し、悩み無き人生は、無」であると。ホンモノの宗教家とはどういう存在か、あくまでも文字をつうじた接触でしかないが、その気迫、その覚悟を、切れば血がほとばしるようなコトバをつうじて感じることができるのは幸せなことである。ぜひ一読を薦めたい。
紙の本
日本人よ「立ち上がれ」
2023/05/26 16:29
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:チップ - この投稿者のレビュー一覧を見る
インドの仏教の最高指導者が日本人だは知らなかった
「マツコ会議」で佐々井さんの事を知り、波乱万丈の生涯、「闘う仏教」の姿勢に感銘を受けた
日本の仏教が「宗派」の差にこだわり、座ったままで立ち上がらない事に檄を飛ばしている
これは仏教界だけでなく日本国自体もぬるま湯から出られず徐々に衰えていると思う