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商品説明
「皿に盛るのは僕自身」—トップシェフの言葉が人生を変えた!一流の料理人を目指して地元を離れ、大阪の調理師学校に入学した小西比呂。しかし、憧れの本間シェフが経営するフレンチレストランでは、想像をはるかに超えたハードな毎日が待っていた。洋介をはじめとする三人の個性的な仲間たちや、見た目はタイプだけど性格は苦手な「関西のおばちゃん」風の美穂に振り回されながら、仕事に恋に大忙しの比呂がたどりついた「自分らしい料理」とは。【「BOOK」データベースの商品解説】
憧れの本間シェフのフレンチレストランで働き始めた小西比呂。だが、想像をはるかに超えたハードな毎日が待っていた。仕事に恋に大忙しの比呂がたどりついた「自分らしい料理」とは? 『野性時代』連載に書き下ろしを追加。【「TRC MARC」の商品解説】
収録作品一覧
green | 5−45 | |
---|---|---|
blue | 47−88 | |
indigo blue | 89−131 |
著者紹介
拓未 司
- 略歴
- 〈拓未司〉1973年岐阜県生まれ。大阪あべの辻調理師専門学校卒業。神戸のフランス料理店に就職後、様々な飲食業に従事。「禁断のパンダ」で第6回「このミステリーがすごい!」大賞を受賞しデビュー。
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紙の本
青春小説にチャレンジ!
2011/01/10 09:55
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:nyanco - この投稿者のレビュー一覧を見る
「禁断のパンダ」でこのミス大賞を受賞され、「蜜蜂のデザート」「紅葉する夏の出来事」とデビュー後3冊の縛りの後、今回は角川から出版。
ミステリーではなく、シェフを目指す青年たちの爽やかな青春ものでした。
調理師学校卒、自身も料理に携わってきた作者らしい作品。
将来の目標が特に無かった高校生がトップシェフの言葉で調理師の道を目指し、調理師学校で友情を育み、憧れの店に務めたものの挫折、そして再び…と、あまりにも定番すぎるのが非常に残念。
包丁のエピソードもオムライスの話も、目新しさが無い。
実際に料理の世界で生きてきた者だけが知る…みたいなエピソードが欲しかった。
年上の美穂は、とても魅力的なキャラだし、主人公・比呂やも友人達も生き生きとしているのだが、ややキャラ設定がチャラい二枚目、真面目でコツコツ派の圭吾、ズレてる俊夫…と定番すぎる。
自衛官のお父さんがいい味出しているので、序盤だけでなく他にも両親とのエピソードがあれば良かったかな、お父さんを使わないのはちょっと勿体無い。
グルメミステリーという拓未さんの切り開いた分野、グロイ…という批評もありますが、私は嫌いじゃないんです。
ビストロ・コウタシリーズ、是非、続編を読みたいと思っています。
そして、拓未さんならではの日常の謎系のライトなグルメミステリーもきっと面白いと思います。
これからが期待の作家さんです、ミステリー以外にも是非、こうやってどんどんとチャレンジしていただきたいと思っています。
次作も楽しみにしております。
紙の本
一流シェフへの道は厳しい……
2010/12/20 11:36
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:かつき - この投稿者のレビュー一覧を見る
デビュー作と同じシェフの世界を描いているので
てっきりミステリーと思ったら、王道のお仕事小説でした。
主人公は、一流の料理人になる夢を抱いて
大阪の一流の調理専門学校に入学する小西比呂。
彼が少々、いい加減。
その夢は単純で深みはなく、
後半は、自分の都合で女の子を振り回します。
料理人としてぶつかる壁や挫折に
へし折れてしまいます。
ストーリー展開も、二回目に挑戦すると突破できてしまうのは
安易すぎるのが気になります。
しかし、読ませます。
比呂をとりまく人間関係がいい。
比呂と同じようなタイプに見えた同級生の洋介は
カンのよさと要領のよさが冴えます。
圭吾は生真面目で、フランスに修業に旅立ちます。
俊夫は空気の読めない、ドンくさい。
仲間を光らせ、彼らと比呂を上手に対比させながら
ライバル心を描きます。
著者の得意の料理シーンの描写のうまさは
本書でもいかんなく発揮され
さらには下働きの過酷さには
耐えられなくても当たり前のような……。
我慢できるのは、夢があるからですね。
料理に興味がある人は文句なく楽しめます。
全体は軽いノリで、おもしろい。
瑕はあるものの、まだまだグルメものを読みたいと
思わせる作品です。