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  • カテゴリ:一般
  • 発行年月:2010.11
  • 出版社: 岩波書店
  • レーベル: 岩波新書 新赤版
  • サイズ:18cm/235p
  • 利用対象:一般
  • ISBN:978-4-00-431282-6
新書

紙の本

ユーロ 危機の中の統一通貨 (岩波新書 新赤版)

著者 田中 素香 (著)

世界金融危機、そしてギリシャ危機に直面した欧州の統一通貨ユーロ。その役割と限界はどこにあったのか。導入から12年となるユーロの歩みと通貨統合の歴史を振り返った上で現状を分...

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ユーロ 危機の中の統一通貨 (岩波新書 新赤版)

税込 880 8pt

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商品説明

世界金融危機、そしてギリシャ危機に直面した欧州の統一通貨ユーロ。その役割と限界はどこにあったのか。導入から12年となるユーロの歩みと通貨統合の歴史を振り返った上で現状を分析し、今後の展望を示す。【「TRC MARC」の商品解説】

著者紹介

田中 素香

略歴
〈田中素香〉1945年福岡県生まれ。九州大学大学院経済学研究科修士課程修了。中央大学経済学部教授、経済学博士。専攻はヨーロッパ経済論、経済統合論。著書に「ユーロその衝撃とゆくえ」など。

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みんなのレビュー16件

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評価内訳

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  • 星 1 (0件)

紙の本

ユーロの歴史と将来展望は、人類にさまざまな希望と試練を同時に与えている

2011/04/04 00:13

4人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:JOEL - この投稿者のレビュー一覧を見る

 まぎれもない力作だ。本書は、ユーロという通貨が誕生する経緯を説明しており、またリーマンショックが広く波及した世界的金融危機にも言及している。したがって、80年代、90年代、2000年代以降の世界経済の情勢を概観することができる。

 ユーロが誕生する経緯を理解するには、EUが形成された政治的な思惑も考慮する必要がある。89年の東西ドイツの壁の崩壊という世界史的なダイナミズムが、ユーロを後押ししていたのである。

 ドイツが統一されることで、その影響力が増すことをおそれたフランスをはじめとする各国が、ドイツと足並みをそろえさせた。ドイツの側でも、ユーロという共通通貨への影響力を保持しながら、参画することの意義が増した。当時の世界情勢を知る人には、その背景としての金融の世界で何が起きていたのか、著者に教えられる。

 リーマンショックが米国だけでなく、EUや日本の金融をも揺るがした。その仕組みは2008年秋以降の新聞やテレビでおおよそ説明されているが、それを著者は、的確な描写でおさらいしてみせる。これはよい頭の整理になる。また、改めて世界の金融が怖いくらいに一体性を高めていることに気づせてくれる。

 サブプライムローンが証券化商品によって世界にまき散らされたことで、その痛手は米国50%、欧州40%、その他10%と、予想よりもEUに打撃を与えた。この構図は、これからも世界のどこかで問題が生じる度に再現されるだろう。

 ユーロは、2007年ごろまでは、世界通貨としての地位を高め、ドルに迫る勢いがあった。それが、ギリシャをはじめとする南欧諸国の問題によって、勢いが衰えている。エコノミストによっては、ユーロの崩壊や解体を予測する人もいる。
 著者が本書を著した動機は、ユーロ解体がありえないことを、さまざまな経済事象やユーロが果たしている役割などを一つ一つ検証しながら、示したいというところにある。

 共通通貨には、ドイツやフランスなどの強国だけでなく、ギリシャやPIGSと呼ばれる財政事情に問題のある国々が加盟したことで、予想しない問題が生じたという。特に、ドイツは、中東欧諸国が加わったことで、安価な労働力や新興市場、原材料の供給地を得て、経済力が増した。
 一方、南欧諸国も、インフレなどの国内問題を抱えていながら、EUの共通した低金利金利という好条件を利用して、住宅バブルや消費ブームを引き起こして、一時的な好景気に沸いた。南欧諸国が、ユーロ加盟の好条件を産業育成に回していれば、バブル崩壊に見舞われなかった可能性がある。

 南欧諸国のバブル崩壊に直面して、その救済のためにドイツは多額の資金拠出を迫られてしまう。ドイツの国内世論は、ギリシャの放漫財政に怒りを覚えるが、これを救済しないとさらなる危機が起きてしまう。米国にも説得されて救済に乗り出すが、このあたりの苦渋の決断が著者の懇切丁寧な描写によって、手に取るように分かる。

 ユーロという共通通貨を創設し、まがりなりにも10年以上やってきたからには、もう後戻りできないというわけである。ギリシャの危機は一時的な手当がなされただけで、再燃するおそれが高いと著者も指摘する。

 ただ、エコノミストたちと違うのは、それでもユーロなしにはEUはやっていけない以上、危機に対処するルールを整備しながらやっていくだろうという展望を語る点である。

 EU経済圏を30年に渡って研究してきた著者であるから、たぶんにユーロへの肩入れは感じられるが、予想されるこれからのシナリオをきちんと考察しつつ、それでも前に進むべきだとする意志には敬服する。ギリシャのユーロ離脱、ドイツのユーロ離脱などのシナリオをありえない予想として退ける。

 結局のところ、人類はそれが正しい道であろうと誤った道であろうと、進んでしまったからには、その地点からしか先には進めないということである。時計の針を巻き戻して、最初からり直すというわけにはいかない。修正主義でいくしかないのである。

 ユーロを取り巻く金融情勢を著者とともに確認しているうち、そうした人生訓のようなものにたどり着いたのは、東日本を襲った大震災の影響下に今なおいるという厳しい現実がそうさせたのかもしれない。
 夢なら覚めてほしいという願いを聞くことが多いが、私たちはここからやっていくほかないのである。震災のおよそ半年前に書かれた本書は、著者にはその意図がないとしても、今の私たちにそのことを教えてくれるようだ。

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2010/12/19 13:05

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2010/12/01 07:04

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2011/04/11 11:13

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2011/09/11 14:31

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2011/10/15 09:06

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2011/11/25 02:13

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2012/01/29 10:27

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2012/02/04 22:02

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2012/02/17 23:32

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2012/03/22 14:49

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2018/11/04 18:23

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