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もとになった2冊はAC概念のはじめの頃だけど、家族とそれを取り巻く問題は変わらないのだと実感。特に、日本的な家族関係に基づく「インナーペアレンツ」といった考え方は今読む人にも目から鱗となるのではないだろうか。
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表紙、タイトル共に恐怖をそそりますが(笑)
怖がらずに気軽に手にとってみては。
15年前の著書を再編集したものだそうですが
古さは全く感じさせない内容です。
インナーペアレンツという著者の提案に共感。
「あなたのためを思って、、、」
どの家庭でも当たり前のように登場する
この言葉の怖さに愕然としました。
トラウマについての捉え方にも納得。
「私が主役」の人生を送りたいあなたにピッタリ。
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購入:2011/2/20
読了:2011/2/27
ACは、「家族像」というものを全く持たないか、「きれいな家に住んで、隣には優しい夫がいて、庭では子どもたちが元気に遊んでいて、私は籐の椅子に座って編み物なんかしているのよ」といった「理想の家族」を思い描いてしまいがち、という言葉がガッツリ当てはまっていてぎくりとした。
3,4章は作者の主観に基づく提言がほとんどで、その提言にあまり共感できなかったので面白いと思えなかった。「従来の日本の考え方にはなかったことです」と言って否定していたり、すごく押し付けがましい感じがした。
さらに、1, 2章で言ったことを3, 4章で翻していたりするし。2冊を合本したらしいが、全体の整合性ぐらいとってほしい。
たとえば、クラウディア・ブラックの「ACの3類型」を1章で得々と説明しておいて、4章では「ブラックの3類型をそのまま日本に適用するのはどうかと思う」と述べていたりする。
p.164 で村上春樹のインタビューが引用されているが、どこまでが引用でどこからが作者の注釈なのかが全然わからない。編集者、ちゃんとしてほしい。
p.113 「もし、仕事で自分のパワーが傷ついたのなら、仕事で挽回すればいいわけですが、中にはそれができない人がいます。ことに、管理社会の末端にいて、鬱屈したものがあるとき、性的な行為はパワーの表現になりえます。そしてはけ口にするのが無抵抗な子供であり、それも女の子に向きやすいのです。」
p.187 「なぜ苦しいかと言えば、たしかに親を支える行為そのものも苦しいけれど、それを苦しいと行ってはいけない。親は私を愛してくれているのだから、と思うから。」
書き移してて思ったけど、冗長・余計な表現が多いな…。書き写すとき結構けずった。編集がサボってる?
[売却済]
2011/4/24
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すっきり明快、気持ちいいぐらい。やっぱり家族ってこわいものなんだと改めてわかった感じ。
今まで斎藤学先生の本は何冊も読んだことがあるんだけど、信田さよ子さんのは初かも。他にもたくさん読もうっと。
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自分のこととして読めるかと思っていたのだけれど、これは職場の先輩だな〜という結論に。彼女にこれを読ませたらどうなるんだろう。
親は親、子は子。苦しいなら我慢したり自分を責めたりせず、逃げることを考えたっていいじゃない、と背中を押してくれる本です。
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アダルトチルドレンという言葉を通して、自分のこと、家族のメンバーや家族という組織のことを考えさせられました。少し心が軽くなったように思います。
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自分にもその節があるのでは、と思い購入。
「アダルトチルドレン」について。
四・五章が自分にはよかった。
親子関係、家族について興味がある人は読んでみてはいかがでしょう。
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アダルトチルドレン、共依存・・・。
一気読みしたので、まだまだ理解できていないけど、
必要な知識だと思う。
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ACについて、歴史を丁寧に説明しています。
ただ、中盤の共依存も分かりやすく説明していますが、やや著者の主観が入りすぎているようになっています。
投げかけている提案も多少無理があるような気もしますが、自分の中に何か気づく面が得られるならばそれは収穫だと思います。
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まえがきにある通り、時々違うかな・と感じることがあるが、納得いく一冊。
本の表紙は娘が父母にそっぽを向いているように描かれていて、娘視線の本か?と思われるかもしれないが、父や母、大人のみんなにおすすめしたい本。
読了後、そんな心構えは何年も前に習得したよ。と思い、寂しい人間になったなと感じた。
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自分のことかとおもえるタイトル。そして自分だった。初読時にはいくつかの体験がよみがえり、子どものときの自分が可哀想で涙こぼさずに読めなかった。しかし泣き続けるのは本書の趣旨に反する。
「アダルト・チルドレン(AC)」は病名ではなく自己認知するものだ。自分が楽になるために、自分はACだと決める。本書はこのことを軸にACからの回復を目指す。
まず、自分の生きづらさが親との関係に起因すると認める。原因を探るのではなく、関係に目を向けることがポイントだ。関係は変えていくことができるからだ。
ACの治療において「インナーチャイルド」を癒せ、ということがよく言われる。かつて傷ついた(トラウマをうけた)子どもの頃の自分を自分で癒すということだ。
著者はそこに閉鎖的な自己愛を感じ「インナーペアレント」という新概念を提示する。それは自分の中の親との関係をどのように変えていくかという問題だ。そして、自分の中に入り込んだ親なら追い出すことができる。
その先に、親のドラマと自分のドラマを切り離し、これでいいのだと思える日が来るだろう。ACという言葉が必要なくなる時が来るだろう。
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信田先生の本は、何冊か読んだが
親との関係を整理するのに
とても、いい本だと思う。
インナーチャイルドでなくて
インナーペアレント
親で苦しんだのなら
自分のなかの親との関係を変えていく
子どもが親を支えることは 異常
言葉をもらうことで
自分が自分の人生の主役になれる
次のステップにいけれると感じた。
自分がACだと思い 親との関係で悩んでいる人には
おすすめ。
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親子関係の学術的な本の中では、親ではなく主に子供に焦点を当ててアダルトチルドレンと、そのカウンセリングからの切り口で説明を行っている。
学術的な用語もよく出てくるので、少し難しいけど、そういう考え方もあったのか、という部分もある。
前半から抜粋すると
「ACは自己認知である」つまり誰かが診断したりこういう状況だったから自分はACだというわけではなく、自分がそう認知したらACであるという考え。
「ACプライド」機能不全家族には応答を望めないがゆえに、自分の背景を作ることや自問自答に長けてしまう。自分を言語化することが得意であるということ。たしかに、周りになじめない、という感覚がするとき、この人たちは自分自身が見えていないのでは?と思うときが多い。それが間違っているしろ、事実であるにしろ。
こんなところである。
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親が「親」の役割を演じられなくなると、子どもを「愛」という言葉で縛る。「過剰な愛」に支配された子どもは、親のために「いい子」を演じる。
決してなくならない日本特有のウェットで歪んだ親子関係は、成人してからも続く「生きづらさ」の原因。
でも「私はアダルト・チルドレン」と認めた時から、他の誰でもない、「私が主役」の人生が始まる。
「親子関係を見直したい」「人間関係をよくしたい」「自分の人生を生きたい」と思っている人のための本。
現代日本社会は同調圧力が高まっている、その中で居場所や自信のない若者が増えている。
アダルトチルドレンの最大の特徴は、自分と現実との違和感と居場所の無さ、それは家族の中の辛い現実から身を守るために乖離させる必要があったからである。
アダルトチルドレンの3つの類型は、責任を負う子供、なだめる子供、順応する子供。アダルトチルドレンの生きづらさの原因は、状況に応じて役割分担する柔軟性がなく特定のパターンでしか行動出来ないこと、特に責任を過剰に負うことからである。
アダルトチルドレンの特徴は、孤立感、極端な自己評価の低さ、愛と同情の混同、怒りや批判への脅え、自分の感情に気づき表現する能力の欠如、自己肯定感の無さ、絶望的なまでの愛情と承認の欲求など。
アダルトチルドレンを生む機能不全家族の特徴は、支配し合う関係や相手をコントロールする関係があること。
家族は、そこに帰れば外の世界で受けた傷が癒やされ明日への活力が得られる安らげる場所であるべきなのに、条件付きの自分しか許されない家族になってしまっている。
愛情という名を借りて相手を支配する共依存の、構造。共依存から離れるためには、私はどうしたいかをはっきり言うこと。
回復に役立つサイコドラマ療法の目的は、自発性開発と具体的な人間関係のノウハウをロールプレイングする人間関係発展のため。
アダルトチルドレンが生きづらさの原因を見つめて人間関係をよくするための、参考になる本です。
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親が「親」の役割を演じられなくなると、子どもを「愛」で縛り、その子どもは親を見て「いい子」に育つ。
その「いい子」に雁字搦めにされ、次の世代に引き継がれていく。納得のいく話だった。
親が「親」の役割を演じられなくなる前に、子どもは巣立って行かなければならない。親の役割を演じるにも限界があるのだと思う。