紙の本
鑑識課女性警察官の活躍
2023/08/13 10:01
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投稿者:nekodanshaku - この投稿者のレビュー一覧を見る
吉川英梨の作品を追いかけ始め、読み終えた。鑑識課の女性警察官を主人公にした物語だが、警察内部の不穏な動きを背景に、テロ集団と闘う姿は、勇ましい。早い展開で、伏線を読みながら、その楽しさに引き込まれる。面白かった。このシリーズの他の作品も探し出して読もう。
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『私』で語られる物語には、状況の説明に制約がある、はずなのだが、そんな制約を微塵も感じさせることのない作品
2011/05/16 12:26
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ぜのぱす - この投稿者のレビュー一覧を見る
吉川 英梨の『アゲハ 女性秘匿捜査官・原麻希』を読んだ。(前回同様、新しい作家を開拓する一環で)今回も、初めての作家で、タイトルで選んだ作品である(単に蝶好きな訳だが・笑)。
タイトルから内容を連想するのは難しいが、「女性秘匿捜査官」から察せられる様に、ジャンル的には、ハードボイルドに類されるミステリィであろう。
結婚に依って、姓が変わった所為で、フルネームで呼ばれることに苦痛を感じる腹巻き、もとい、原麻希が主人公で、物語は、この原麻希の一人称の語りで、展開して行く。
云わずもがなのことだが、『私』で語られる物語には、状況の説明に制約がある、はずなのだが、そんな制約を微塵も感じさせることなく、物語 —— 以下、裏表紙にある内容説明からのコピペであるが —— 『警視庁鑑識課に勤める原麻希は、ある日、子供を預かったという誘拐犯からの電話を受ける。犯人の指示のもと、箱根の芦ノ湖畔へと向かった麻希だが、そこには同じく息子を誘拐されたかつての上司、戸倉加奈子の姿があった。殺人現場に届く「アゲハ」からのメッセージの意味は? 誘拐は、麻希と加奈子の運命を変えた八年前の事件が関係しているのか ——!?』は、ダイナミックに場面を大きく変え乍らスピーディーに予想外の展開をし乍ら進んで行き、グイグイと引っ張られて読み進むこととなった。かと云って、単に勢いで読ませる訳ではなく、要所要所に、伏線が張られており、きめ細かなしっかりした造りになっており好感が持てる。
ハードボイルドは、普段は、予め、そうと知って居れば、好んでは読むことはない、つまり、場合に依っては本書を手にする可能性はなかった訳だが、予備知識なしで選んだ本書は、その意味で、私的には、得をした気分であり、今後も、この作家の作品を手にすることになるだろう。
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過去と現在を交互にレビューしていく章建てには結構引きつけられた。けど、チャプター2で真犯人(=黒幕)が分かったので、ドキドキ感はあまり得られなかった。
見せ方は面白いし、キャラも結構立っているので読みごたえはある作品かな。
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一気読みだった。息つく暇もなく事件が起こりあっという間に読みきった。続編もありか
テレビドラマ放映されてる。
続編も出版された。
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うー。なんだかイマイチ読んでいても
胸苦しい感覚が付きまとうなんとも言えない
作品で...正直...微妙というのが本音。
そもそもの事件の発端になった過去の
警察という組織による隠蔽...が前提として
あるんですが、この事件がなんとも胸糞悪い。
実際にこんな事があるなんて想像すら、絶対に
したくないイヤなスタートが、終始引き摺って
しまった感があります。
作品そのものは読み易く、サクサクと進むし
後半にきてようやく姿を現しはじめる
テロリスト組織のリーダー「アゲハ」の
正体も上手く姿を隠していて面白いと思います。
主人公の「原麻希」のキャラのその周辺の
刑事たちや、その子供たちも好感が持てるんですが
なんにせよ、最初の隠蔽事件そのものが...
残念でしかたないです。
もっと別の持って行き方がなかったんですかねー。
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もう何か月もずっと積読にしていて、
TVドラマ化の映像を見た後に読み始めた。
が、数ページ読んだところで、
フェードアウト。
TVドラマを見る前に、
いや、本屋さんで見つけて即買いした時の、
ドキドキ感を忘れないうちに、読むべきだった。
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初読みの作家だったので、そんなに期待してなかったけど、一気読み。
鑑識官の原麻希がテロリストに立ち向かう。8年前の事件との関係性は?
真相が二転三転し、なかなか面白い。続編にも期待。
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背表紙より
「警視庁鑑識課に勤める原麻希は、ある日、子供を預かったという誘拐犯からの電話を受ける。犯人の指示のもと、箱根の芦ノ湖畔へと向かった麻希だが、そこには同じく息子を誘拐されたかつての上司、戸倉加奈子の姿があった。殺人現場に届く「アゲハ」からのメッセージの意味は?誘拐は、麻希と加奈子の運命を変えた八年前の事件が関係しているのか!?」
最近人気の警察小説とテイストは似ています。
さくさく読みすすめられる本でした。
登場人物がからみあってるのも面白いし、犯人はなんとなく
目星はつくのですが、ストーリーの展開は面白いです。
キャラづくりがうまいのかな。
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ハラマキシリーズ第一弾。
鑑識課の原麻希の子供が誘拐された。その裏には八年前の事件が・・・
警察小説なんだけれど、なんか少女マンガっぽいんだよなぁ。
でも逆に、この甘辛ミックスな感じがクセになりそう。
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女性捜査官を主役にした警察小説ミステリ。「ハラマキ」って呼ばれちゃうのは可哀想ですが(笑)。なかなかかっこいいよね。
正直なところ、最後の最後まで真相は読みきれずに振り回されました。アンソロジー「しあわせなミステリー」に収録された番外編を先に読んでいたので、あの人が犯人でないということだけは分かってしまっていたのだけれど。それでも予想の出来ない展開でした。
大事の前の小事ということなのかもしれないけれど。やはりあの事件の処理は許せないなあ。とんでもないですよあれは!
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たまたま本屋でみかけて読むことに・・
続きが気になってあっとゆうまに読めました。
しかも、そういう展開?!
とちょっとびっくりなことも起こって面白かった!!
が・・TVドラマはちょっといただけなかった><残念。
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スピード感がたまらなく好きな作品だった。
この人は信用していいのか?
いや、信用してはならぬ!
いや、やっぱり警察がわの人かも?!
いやいや!!
…と、誰が騙して誰が騙されているのか先が気になって気になって一気読み。
唯一ハラマキさんが体当たりで捜査していく安心感があった。
登場人物がイメージしやすいキャラなのもよかった。
ラスト、夫婦愛が微笑ましくてにやけた。
シリーズ二作目も読んでみる☆
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女性秘匿捜査官・原麻希の元に、子どもを預かったという脅迫電話がかかってきた。
犯人の指示に従い向かった場所には、同じく息子を誘拐された元上司とその夫がいた。
彼女たちの共通点から浮かび上がるのは、八年前の事件。
忘れられない事件とこの誘拐にどんな関係が…。
最後まで犯人がわからない。
ストーリーが読めない。
周りの人がみんな怪しく見えてくる。
ミステリーとして、たまらない要素が多々あります。
何度も予想を裏切られるのが好きなので、最後まで楽しく読めました。
他のミステリーにはあまりない、あったかくなる結末に…少し涙しました。
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女性刑事が主人公の刑事ものによくある「男性社会である警察組織の中で苦労する女性刑事たち」「事件に巻き込まれた子供を守る」パターンの作品。
独自性は感じられないものの、緊張感のあるストーリー展開や、事件の意外な真相など、充分楽しめる1冊だと思います。
シリーズ2作目も是非読んでみよう。
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初の吉川英梨作品。
なかなか読みやすく、面白かった。
やはり、事件の発端になった8年前の犯人隠匿事件はあってはならない事で、かなり憤りを感じる。
主人公の原麻希と子供達には好感が持てた。
麻希の元彼には、落胆したり惚れ直したりと、感情が変化しつつも最後の告白でまたもやビックリ!!
株を上げた「世界一のダメ夫」との感動のラストシーンでは、不覚にも泣けてしまった。
他のハラマキシリーズもぜひ読んでみたいな◎