紙の本
なんでそんな焦ってるのかわからない
2017/04/29 14:01
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投稿者:ライサ - この投稿者のレビュー一覧を見る
「イギリス本」で散々「ゆったり生活」を推してる林さんの本なのにびっくりするほどハードスケジュールを推奨している
「あれやれこれやれ、やりまくれク◯がー!」って叫んでるように聞こえる。
何が作者をそんなに追い詰めているんだろう?
さて。実際にやってみないのもあれなので作者が絶賛している「A4メモ」を自分もやってみた。
……正直微妙。
手帳を持ち歩いていればいいし、ちょくちょく開いたり折りたたんだりしなければならんのが非常に面倒
なぜこんなややこしいやり方をするのか?
ビジネスマンなら上着に手帳を入れておけばこれの数倍簡単にメモできる
低評価が多い理由の一端がわかった
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林望さんはぼくと同じ1949年の生まれ。林さんを知ったのは、1996年に初めてイギリスへ行ったあと『イギリスはおいしい』を読んでからだ。それ以後何冊か読んだが、そのうち林さんは大学をやめて作家になってしまった。一頃の林望ブームは去ったかもしれないが、今でもそれなりにファンはいるのだろう。ぼくがこの本を買ったのは、この手の本は立ち読みをすればいいかと思って読んでいるうちに、林望さんが人生で3度挫折をしたと書いた一節を読んでしまったからである。そうか、林望さんも挫折をしたことがあるのか。林さんはイギリス本でイギリスブームを巻き起こしたが、本当は書誌学者で、オックスフォードやケンブリッジの日本書の目録をつくった人である。そんな林望さんがなぜイギリスに行くことになったのか、本書を読めばそれがわかる。塞翁が馬とは言うが、人生において、なにがいい方に働くかわからない。林望さんの人生はその見本のようなものだ。本書は全体として「時間」をいかに有効に使うかという話で、ぼくはそこはあまり感心しなかった。たとえば、ご飯はさっさとつくり、お茶はさっさと飲むという。それはそこになんの生産性もないからだという。そうだろうか。それこそ時間を有効に使うといいながら、時簡に追われる人生だ。ご飯は楽しんで食べたいし、お茶はゆっくり語らいながら飲みたい。そんな時間も惜しんでなにをやろうとするのでしょう。人のためにものを書く?講演する?ふ~ん。洗濯もほさないで、乾燥機だというけど、電気がなくなったらどうするのですか。お天道様のもとに干すのは、花粉や放射能が飛んでいなければ気持ちのいいものです。もっともぼくの知っているスイス人などは、1週間に1度地下洗濯場で洗って、乾燥機にかけていたが、これは要するに日照時間の少ないヨーロッパ人のまねではないですか。林望さんの本で、あとぐっときたのは、「60歳になると終着駅が見えてくる。70歳を過ぎたら残りは余生だ」という一節だ。林望さんは、そんな時間を遮二無二「意味あるものとして使う」ことだという。後半は心がけたいが、遮二無二はお断りだ。
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タイトルがちょっと気になったので手に取った本です。
林望さんの著作はエッセイや小説など何冊か読んでいますが、今回のものは、とても実務的・功利的な内容です。情緒的・文学的な風情を感じる余韻は全くありません。そのうえ、本書で紹介されている時間の使い方に関する「リンボウ流の勧め」は、残念ながらほとんど私には響きませんでした。
正直な言い方が許されるならば、こういった趣向のエッセイなら、あえて林望さんのものを選ぶこともなかったように思います。
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失った財物は、努力によって、
失った知識は、勉学によって、
失った健康は、医学や養生によって、
取り戻せるかもしれぬ。
しかし、失った“時”は、二度と取り戻せない。
著者である林望先生の-無駄な「時間」は一切省く-といった生き方がまさに凝縮されている本だ。
そしてその考えを軸として、章ごとに異なったテーマで話が進められている。
「アイディア」をいかに効率的に、正確に使うこと
「文章」を素早く適切に書くこと
本やニュースなどの「情報」を効率的に読み取ること
から、料理や家事といった「生活」時間の重層的利用
と、ワーク、ライフに関するあらゆるテーマを“リンボウ”先生が
独自の経験、実用例を基にとてもわかりやすく述べてくれている。
一番印象に残ったのは、
第8章“「人生」という枠で時間を見る”「チャンスは受け入れる」
この章は林先生のたどってきた“自分史”を述べつつ、改めて人生における「時間」の大切さを読者に語りかけている。
与えられたチャンスはどんなものであっても受け入れること。
そうすれば、次のチャンスにつながっていく。
でも、目先の利益とか成果にとらわれるのではなく人生という長い目で、取捨選択を行うこと。
日々、心がけるべき、忘れてはいけないことにハッと気付かされた一冊でした。
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イギリスはおいしいなどのエッセイをキッカケに好きになった、林望さん。
どんな時間の作法だろうと期待して読んだが、私の心には響かなかった。
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情けないことですが、最近体が思ったように素早く反応できなくなってきていると痛感します。自分に残された時間の定義は、観点によって長さは異なってくると思いますが、何をとっても限られた時間しかないことを悟り始めました。この本は時間を有効に使うための生活や仕事をする上でのヒントが書かれています。
来るであろう瞬間に、自分は充実した人生を送ったと自分に対して言えるように、この本に書かれたことを参考にして、これからを過ごしていきたいと思いました。
はしがき(p7)に書かれてあった「無駄な時間を省くとは、有用な時間を生産する」という考え方は、私にとって重要なものでした。
以下は気になったポイントです。
・A4サイズの1枚の紙を、まず縦長に4等分に折って、それを垂直方向に折ると名刺サイズの大きさになり持ち運びに便利になる(p22)
・キーワードは3脚と同じ、1脚、2脚では自立できないが、3脚ならしっかりと地に足をつけられる(p27)
・日頃からよく読む好きな作家がいれば、まずは自分が読んで面白いと思った文章を真似る(p41)
・文章を書き始める前に、3つほどのキーワードをパソコンの入力画面に入力しておく(p47)
・何十回と同じ単語を使うかわりに、具体的な描写で表現する(p53)
・読書は個人的な体験であり、本を読み続けるには、自分の中にモチベーションが必要、それに合った本であれば読破できる(p72)
・一流の人は、どなたも物腰が穏やか、自然体で優しく人に接してくれる、自分の「眉間」(しわを寄せない)と「目線」(相手の目を見て話す)に気を付ける(p81、82)
・美空ひばりはステージから出た瞬間に、周りを見回ることであった、そうするとみなの心は引き込まれる、話を人に確実に伝えるには、語りかける姿勢が必要(p86)
・90分の講演であれば、聞いている人に満足してもらえるには、その10倍時間をかける努力が必要(p88)
・外国語を効率よく勉強するには、国内の英会話学校へ行くよりも、海外で数か月間、現地で苦労してみることである(p97)
・海外で話し掛けるには、お年寄りに定めるとハードルが低くなる、どこの国にもお年寄りには親切な人が多い(p103)
・時間の見える化をするには、「いつまでに仕上げる」というように、一つの物事にかかる時間を見極めながら常に動く(p125)
・失敗しないためには、一つ一つの仕事の内容をどう組み合わせて同時進行するか、重層的に使うことが必要である(p127)
2012年9月30日作成
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作家であり学者でもある著者が40年以上取り組んできた時間との戦い。日々の生活、仕事、人生それぞれについて時間の作法を紹介している。
(メモ)~8章「人生という枠で時間を見る」より
・遠回りが近道になる。
・チャンスはどんなものでも受け入れる。
・急がば回るな。
【時間マネジメントの心構え】
「人は誰でも自分が思っている以上の事ができる。」
そうした上で、
「できる事はできる。できない事はできない。」
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2013/5/2読了
作家の林望先生による時間活用の考え方。基本的には急いで急いで人生を突き進むという方向性だ。そのためにいかに効率よく日常生活を送るかについて考察されている。押し付けがましいハウツー物ではなく時間活用についての考え方の一つであるから受け入れ易く仕事へのモチベーションも上げてくれる一冊である。
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エキセントリックな人だから、極論多い。
126ページ
茶はだらだら飲まずに1秒で飲むべし、とか
英語の勉強は海外でOJTとか
あと風邪を引かないように、冬場は外出せず
買い物はネットで済ませ
外出の時も密閉されるエレベーターは使わず階段で移動
どうしても必要な時は
人のいない時間を見計らって深夜スーパーで買いものなど
タバコは時間と人生の無駄、というのは同感
30、パソコンにメモ、ファイル冒頭に20131027とか日付入れるべし
61、A4の8つ折り用紙をメモ帳に
などは使えそうなアイデア
自分の挫折の話なんかもアケスケに語る
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リンボウ先生流の時間節約術。ブログにメモしました。http://kimkatsu.com/wp/post4231.html
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A4メモは実践してみたい。3つのキーワードをまずpcに打ち込み文章の骨格を作る。
相手が何を知りたいのかからメモを作成する=自分の書きたいことだけを書かない
洗濯乾燥は機械で。食洗機は自分で洗う。
相手の目を見て語りかけるように話す。回り道はなく、常に準備をする。
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以前から、思ったことをすぐ忘れている。思ったことすら忘れることにすら気づいていなかったこと、にやっと気づいた。思った瞬間に脳波みたいなものを使って、自動的にメモをとれる未来はいつ来るのだろうか。それほど、忘れることへの対策を立ててきた。忘れることの効能は言うまでもないのだが。
現代人の生活は、古代人と比べると、スピードが早く刺激が多いような気がする。それに、脳が対応していないのかもしれないなんて。
著者の時間の作法の根本は、生きている時間をどうしたいかだ。生きているにはなにか残したい、何かしら成果を残したい、残さなければならない、残すべきだ。という価値観の基においては生き急ぐように1分1秒一瞬を大切にして、無駄なく効率の良さを追求する。具体的な方法を写真を交えて解説してくれるのはありがたい。
時間は常に止まることなく、すべてにおいて同じ速度で進んでいる。体感的には、それぞれの感覚で違い、私の中でも時間は速度を変える。私たちの感覚は、そういう性質としてしか時間を捉えられないから、それぞれの時間の作法を持つことは、生きやすくするのにつながる。
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リンボウ流の知的生産術。
いかにして「無駄な時間を省くのか」、あるいは「有用な時間を生産」するのか、が主要な視点。
A4用紙を使った「万能メモ」と、壁に何でも貼り付けていく「壁ファイル術」。
文章の書き方の心得。
読書の方法論。話し方。英会話の勉強法。「凝らない」という考え方。
時間の見える化へのアプローチと、無駄をなくす方法。
「人生」という枠組み、と健康であることの意味。
といった内容。
これを読んでいて思ったのだが、だいたいこういう達人はすぐに「法」とか「術」という名前を付ける。
印象的で、内容を即座に伝えるネーミングは、その物事の本質を掴んでいないとつけることができない。つまり、自分なりの方法論をいつも考えている人ほど、そういうネーミングは浮かんできやすいのではないか、とそんな考えが浮かんだ。
「物を書くのはプレゼンテーション」という部分は共感。ただ、その見せ方はにはいろいろあるし、絶対的に正しい方法論など存在しない。
なぜならば、何をプレゼンしているのかというと、書く人そのものの本質である。結局の所、提示する情報とその裏側にある発信者を伝えるというのが、物を書くことだ。
もちろん、自分が前に前に出てくる文章もあれば、よく目を懲らさないと見えてこない文章もある。
まあ、そんなことを考えた。
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知的生産において、材料となるのは情報です。しかし、情報だけあればそれで十分かというとそうでもありません。それ以外に何が必要かというと、「時間」です。
情報を集める時間、考える時間、アイデアが発酵するまでの時間、実際に手を動かして何かを生み出す時間、そういったもろもろの時間がないと作業を前に進めていくことはできません。
これは知的生産に限ったものではありませんが、共同作業・分担作業ではなく自分の頭を使って進めざるを得ない知的生産においては、「自分の時間の使い方」というのは制限要因になりえます。
本書は作家であり書誌学者でもある林望さんの「時間の使い方」を紹介した本です。内容的にはタイムマネジメントの手法ではなく、有用に時間を使うための知的生産術として読むことができそうです。
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人生における時間に対する考え方をいまいちど再認識する本。
ただ、著者独自の観点が強い部分もあるとおもう。