紙の本
科学分野
2019/07/27 03:30
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投稿者:きりん - この投稿者のレビュー一覧を見る
科学分野って儲かるんでしょうか……長期的な視野で見れば儲かるのかもしれませんが、凡人には計り知れない意見の数々でした。
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一般市民と科学の関わり方は、国によってさまざまである。そのため、科学にまつわるコミュニケーションも、国によって若干ニュアンスの違いがあるという。宗教や人文主義に根ざす反科学的思想の存在する欧州では「対話」、キリスト教根本主義による進化論の否定など非科学が根強く存在する米国では「理解」、科学そのものへの関心が低い日本では「共感」というわけだ。日本のような無関心層の多い場合には、「キャラの立っている人物が、学問的な正確さにこだわらず、おおづかみに世界観を語る」というのが、一つの特効薬になりうるそうだ。(※『科学コミュニケーション』岸田一隆 著、平凡社より引用)
そういった観点から考えると、本書は日本における正しい科学コミュニケーションを具現化した一冊とも言えるだろう。堀江貴文、成毛眞という二人の元IT会社社長による対談は、スタートからエンジン全開で宇宙まで突っ走る「格好の特効薬」でもある。これを「大人げない対談」の一言ですませたくはない。
◆本書の目次
第一章:ホリエモンの宇宙旅行計画Ⅰ 開発の現場から
第二章:ホリエモンの宇宙旅行計画Ⅱ 宇宙進出の夢
第三章:自動車とテレビ、そして未来の都市
第四章:脳と意識
第五章:生物学的進化と個体の長寿化
第六章:食料とエネルギーの未来
第七章:科学技術とどうつきあうか
宇宙旅行、自動車、テレビ、脳、アンチエイジング、食料、エネルギーと話は広範囲に広がっていくのだが、その本質は前半の宇宙の話にあるのではないだろうか。著者自身が述べているように、ネットの話などは、この二人をもってしても、探せばどこかで聞けるような話になってしまう。しかし、宇宙の話はそれが正しいのかどうかもよくわからずに、ただただ圧倒される。参入人口の少ない領域とは、こんなにも自由で可能性があるのかということに気付かされるのだ。
一方後半の見どころは、二人の意見の食い違いにある。同じく科学好きで、行き投合している二人だが、科学に向き合うスタンスは大きく違うという印象を受ける。実用的であり、目的を処理するためのノウハウであり、直接的な向き合い方の堀江氏に対して、思索的であり、批判的であり、洗練されたスタンスをとる成毛氏。経験や実体験に基づいた切り込みをする堀江氏に、「僕はそう思わないな、それよりも・・・」と成毛氏がことごとく切り返すのだ。知能と知性の違いとでも言ったらよいだろうか。一見似ているようで、その様はアメリカとヨーロッパくらい違う。しかし、例えどのような領域に話が及ぼうとも、思考停止に陥ることなく、きちんと自分の結論を出す二人の姿勢には感服する。
本書を自分の意思で購入した人にとっては、内容のディテールをクソ真面目に追うような本ではないだろう。このご時世に、少しばかり中身を確認したにもかかわらず、本書を購入するような人は、そもそもが少々の変わりものであることに間違いはない。そういう人がやるべきことは、科学に興味のなさそうな周囲の人に全力で勧めること、これこそが本書の正しい使い方ではないだろうか。
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この本で面白かった所は、堀江さんと成毛さんの生物の進化に対する考え方の違い。
科学技術を駆使して寿命を延ばし遺伝情報を弄り、個体で進化していってもいいのではないか・世代交代を繰り返し生物全体で進化していけばいいといったやり取りが読んでいて楽しめた。
東北関東大震災の後に再度読み直す:エネルギー問題で原発にも触れています、刑を終えたら再度宇宙分野でも何でも活躍して下さい
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理系成分が不足している人にオススメ。科学はなんてロマンがいっぱいなんだ、激しくテンションの上がる本だった。ここで話されている会話が普段できれば、すっごいカッコイイと思うな。とりあえず、もう一度、一語一語ネットで詳細しらべつつ読みなおそうと思う。買うのに迷ったら、堀江さんのあとがき読むといい。惚れてもしょうがないレベル。読み終わったあとは、成毛さんのあとがきに書かれた本を読むしかなくなる。それぐらい、この本は科学ってやっぱおもしれーなーって思えるすばらしい本だった。タイトルの「儲ける」ってのがすこしいやらしく聞こえるが、この儲けるってのにはいろんなロマンが詰まってる。
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科学に参入している人、興味ある人が少ないからこそビジネスになるよっていう話を分かりやすく解説しています。
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ホリエモンが今してる宇宙開発について少しでも興味があれば、読んでみることを薦めたい。この本を読んでみて、科学には大きなビジネスチャンスが眠っていることに気づくことが出来た。言い換えれば、科学に対して違う目線でもって見ることができるようになったと言える。
対話形式になっていて、読みやすい。将来、科学技術がどうなっていくのか、どう世界が拓けていくのか、それが本書からわかる。さらに、大きな話題をさらっている原子力発電についても言及がされているので、興味がある人は一読すべし。
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東北関東大震災があり、もっとサイエンスを勉強したいと思っていたので読みました。
僕は大学での専攻はコンピュータサイエンス、仕事もIT系で、それ以外の科学技術には全く詳しくありません。
この本の前半を占める堀江さんの宇宙の話や繊維の話は、けっこう細かい話が多くて理解できない部分もありました。
おそらく多くの人にとって理解が難しいのではないかと思います。
しかし、そういう細かい話はどうでもよかったです。
僕がこの本を読んだ第一の理由は、どんな科学の分野があるかを確認すること。宇宙の話から、テレビ、脳、食料の話などがあって、それは十分達成できました。
また、ビジネスとして科学に取り組む姿勢や考え方、堀江さんと成毛さんの科学に対するスタンスの違いが対照的で面白かったです。
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かなり前に読み終わってたのに登録し忘れてた。国を発展させるには科学技術を発展させることが不可欠で、どの分野か見切って資金を注入して科学を発展させないと生き残れないよねということを、ホリエモンと成毛さんが対談形式で語ってる。途中「ほんとにこの技術のことわかってんのか?」という部分もあるけど、そういうのも含めて、科学技術に興味を持つのが必要だってことだろう。科学技術は意識的に金をつぎ込んで「発展させる」ということがわかってない人は是非読んでみるといい。対談形式だしサラッと読める。
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【このクラスタの本は面白い】
ホリエモン、成毛眞両氏の対談形式のため、深く掘り下げるというよりも表面を浅く掬っていくような印象。そのためあんまり記憶に残りづらいというデメリットはある。
しかし、その分この薄さで様々な科学技術に触れており、この本を基点に興味の輪が広がっていく。
・1,000万円で宇宙旅行。インターネットのようなインフラを目指す
・iPhoneの強みの一つは、アプリ市場をオープンにすることで、サードパーティに拡張性を依存できたこと。このアイデアにより開発コスト減、スピードアップ、無限の可能性を実現した。デザインに投資できた。さらにインフラ、プラットフォームを自ら作り出し、永続的なビジネスモデルを創出した。アプリがなければ、ただの電話。未完成でも出すという潔さ。
・人工冬眠技術。延命や、宇宙旅行に伴い。
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科学の魅力と可能性について分かりやすく書かれた本。
とっつきやすさがすごいので、少しでも興味あるけど初心者だと自認する人や、最初の一歩にいい本だと思う。
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最近震災後のこともあって、科学技術に興味をもっていたところに読んだので大変面白かった。今日も水素電池を見せてもらったのだがこういう技術が世界の色々な問題を解決するのであろうと思った。ここ最近まで21世紀はITの時代だと思っていたのだが、個人的には、エネルギー関連の技術になるのではないかと思った。まだまだ勉強が足りてないのにこんなこと言うのはおこがましいと思うのだがw自分の専門である医療技術のことも書いてあり、知ってることから知らないことまで非常に楽しめた一冊であった。しかし分量が少なすぎるのが難点か。
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一瞬で読み終わるが、かなり面白い。個人的にこういう会話が実は一番面白かったりする。
・鍵
オープンソースでロケット開発
クラウドで録画
本物のベンチャーって全部サイエンスにのっとってるんじゃないですかね
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成毛さんとホリエモンによる対話形式なので、話題がころころと変わっていくが、テンポよく読めて、かつ非常にためになる話だと思う。
科学の好き嫌いに関わらず一読するべし。
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自分が日頃感じていた事、文系達の方が儲かってるんじゃないか という考えを吹っ飛ばしてくれた。やはり科学技術強し!!但し、日々進歩する技術に着いて行く努力を欠かせない事も再確認しました。巻末の読み物リストは次読む本決定!!
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・人類の発展/拡大は基本的に科学技術がきっかけ、という考えには賛成
・「宇宙」「健康」「製品」等 の切り口で
◇科学の結果だけでは役にたたない。科学を応用し、より良く生きる為に使うことで初めて科学が生きてくる。