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おかあさんはおこりんぼうせいじん (わたしのえほん)
おかあさんは、いつもおこってばかりいる。ほんとうにおこりんぼうせいからきたおこりんぼうせいじんじゃないかとおもう。おこって、こどもたちにいうことをきかせて、いつかちきゅう...
おかあさんはおこりんぼうせいじん (わたしのえほん)
おかあさんはおこりんぼうせいじん
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商品説明
おかあさんは、いつもおこってばかりいる。ほんとうにおこりんぼうせいからきたおこりんぼうせいじんじゃないかとおもう。おこって、こどもたちにいうことをきかせて、いつかちきゅうをせいふくするつもりなのかもしれない!4〜5歳から。【「BOOK」データベースの商品解説】
かたづけなさい! はやく食べなさい! おかあさんは、いつもおこってばかりいる。「おこりんぼうせい」からきた「おこりんぼうせいじん」じゃないかと思う。ほんとうの正体は!?【「TRC MARC」の商品解説】
著者紹介
スギヤマ カナヨ
- 略歴
- 〈スギヤマカナヨ〉静岡県生まれ。東京学芸大学初等科美術卒業。「ペンギンの本」で講談社出版文化賞受賞。ほかの作品に「わくわくへんしんハウス」「ほんちゃん」など多数。
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私も、「おこりんぼうせいじん」です。
2011/08/02 14:40
4人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:迷子の子猫ちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る
著者は、10歳の娘と3歳の息子の母。朝から晩まで小言をいい、自己嫌悪に陥るそうだ。怒った以上に愛していることを伝えたくて、心よりの懺悔と愛を込めてこの本を書いたという。この本の、登場人物は、<ぼく>、<おとうと>、<おかあさん>。おかあさんと子どもたちの普段の様子がわかる内容。朝から晩まで外で一生懸命働くお父さんにも、是非手に取り読んで欲しい1冊である。
7歳の歳の差は、我が家と同じ。我が家は、長男と長女は6歳、長女と次女は7歳離れている。本書の兄弟とお母さんの関係を見ていると、まるで我が家そのもの。私は、自分で言うのもなんだが、「おこりんぼうせいじん」そのものだから。
<おかあさん>が、「コラーーーーー!! なに? このへやは! かたづけなさい! なんで、まいにち おなじこと いわれんの? ぜーんぶ すてちゃうからね!!」という注意は、私とまったく同じセリフである。子どもがいる家庭はどこも同じものかもしれないが、怒ったその後のフォローは、<おかあさん>と同じように、忘れないように心がけているつもり。
子どもたちは、悪く言えば単純。よく言えば純粋。ちっとも“悪い子”なんかじゃあない。ただ、怒られたり、注意されたりすると、「おかあさんは、いつも おこってばかりいる。おこりすぎだ。ほんとうに おこりんぼうせいから おこりんぼうせいじんじゃないかと おもう」。と、考える子どもの気持ちは、よくわかる。子どもの問いかけに、「おかあさんも こどものころ、よく、おこられたなぁ」という。そうすると、子どもは「おかあさんも?」と、自分と同じと言うことがわかると、不思議と子どもは安心する。同じように、私自身も、自分の子どものころの体験を話すと、おかあさんも一緒だね、と安心した顔で子どもたちは笑顔になる。
「おこりんぼうせいじんは どんなに おこったって、あんたたちのこと ぜったいに きらいになったりしないのよ。だから、あんしんして おこられなさい」という、“愛情の言葉”を投げかけることは、とても大事なこと。子どもと向き合うことは、とても労力がいるから、投げやりになるときもあるかもしれないが、社会や生活のルールやマナーを一から教え覚えこませるには、日頃の“小言”と“助言”が<功を奏する>のではないかしら。
最近、電車、バス、スーパー、学校などで、他人に迷惑をかけるような子どもを見かける。怒られることが少なくなったことが原因の一つにあるのは、間違いないだろう。毎日毎日、同じことを繰り返す子どもたちに、いちいち小言を言うのは、正直、面倒くさい。見て見ぬふりすれば、楽かもしれない。だが、同じことを繰り返すことは、子どもがお母さんの愛情を確認していると思えばこそ、やはり、「おこりんぼうせいじん」は一家に一人は居なきゃ、と思う。