紙の本
脂ぎったオジサンではなく、真の豊かさを求める人へ・・・
2012/10/23 09:02
3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:Fukusuke55 - この投稿者のレビュー一覧を見る
本書のサブタイトルにもなっている「非電化・ローカル化・分かち合いで 愉しく稼ぐ方法」が満載です。
「月3万円ビジネス」は、「奪い合いのビジネス」ではなく、「分かち合いのビジネス」であり、グローバリズムの未来に明るい絵を描く脂ぎったオジサンではなく、真の豊かさを求めて、ローカル化を志向する人たちが求めるビジネス。
著者は「地方で仕事を創る塾」で多くの塾生を輩出しておられ、その塾生のために作成された「セオリー」が丁寧に記載されている第3章。これは、UターンやIターンで地方に赴く方々がその地で起業する際の、「考えるヒント」としてとて実用的です。
自分でできることは自分でやってみること、その中で困ることがあったり、ちょっと思うことがあったらまずは仲間と分かち合ってみること・・・それがスタートかな。
そうそう、本書でもうひとつ大事なことが。
それは、この生き方は、「支出が少ない生活スタイル」と重ねることが必須で、それを愉しくすることも重要なポイントであるという指摘。
これこそ知恵の絞りどころ、工夫のしどころで、楽しみながら自分にいろんな技と能力がつきそう・・・ワクワク。
「脳」と「心」と(実行したら)「身体」を活性化してくれる本・・・リタイアしたおとうさんやその予備軍の方々にオススメしたい本です。聞くところによれば、リタイアしたおとうさんたちが、家から出ず心身の健康を害するケースが増えているそうで、昨今よくある近隣トラブルもその影響があるらしい。
ちなみに、私もことあるごとに取り出して、ヒントにしたり検証したりと活用する予感がありありで、書庫にしまっておかずにしばらく机の脇に置いておこうと決めました。
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「月3万円稼げる仕事の複業」「地方で持続的に経済が循環する仕事づくり」「〈奪い合い〉ではなく〈分かち合い〉」というキーワードに惹かれて呼んでみた。石釜作り、ストローベイルハウスなどいつか自分も作ってみたいアイデアもある。掲載されているアイデアも田舎暮らしをする中では楽しそうなものが多い。が、それを月3万円なりともビジネスにするにはちょっとハードル高そうだ。固定費に費用をかけないために、土地は無償にしてもらう、友人の手助けが不可欠、となると?な部分が多いな・・・
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タイトルにつられると、本書の本質掌握が困難になろう。また、その本質は、読者の生きる環境や手法によって異なった写像と成りうる。本書は文化、思想面から捉えるとわかりやすい。この70年ほどの間、日本は大量生産によるコストの低下と標準化均一化によって"豊かさ"を手にしてきた。幸之助さんの"水道哲学"は、日本が近代化を目指す過程で素晴らしいものであった。現代日本は、すでに”成り”、かつての水道哲学は、アジアの他の国々へと受け継がれ、情報生産流通のグローバル化の中でその"行き先"を模索している。現代ビジネスと産業の方法論は専門化オンリーワン型、またWinner takes all 型の高度専門型、高度資本集中型を基本としているが、本書はこの方法とは全く逆を提案している。これはすなわち今から数十年前にあたりまえだった日本のモデルを前提として、これを現代に合致するようにモディファイして再提案していると読むべきである。行き詰ったかのように見える現代も地域、人間主体のリアルな関係を見直すことによって、新たな豊かさ(私たちが数十年前に持っていた)を取り戻せる可能性がある。その時代を知らない世代にとっては、新たな感動の幸福である。しかしながらこのような生き方が可能なのは、高度成長と発展を成し遂げた余力がまだわが国に残っているからに他ならない。スローが許されるのは、誰かが猛烈にファーストに働いて、企業もたくさん税金を払っているからだということを忘れてはならない。品川区図書館にある。
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■月3万円ビジネスの基本
潜在的な強い欲求があり、100人中3人が感動してくれる
商品・サービスを見つける。
月3万円(粗利)を10個見つけて複数の収入源で暮らしていく。
①先ず1番に、買う立場の人に確認し
価値(そのサービスに対していくら払ってもいいと思っているか)を
見定める。
②客が感じる価値より安い値段設定にする。
③原価+経費が価値よりウンと安くなるように、
作り方と売り方に知恵の限りを尽くす
④客を奪い合うのではなく、客を繋げる
⑤ネットでは売らない
アフターサービスや長い付き合いができるようにする。
⑥借金をせずに固定費をなるべく0に近づける
⑦愉しさが大事
■地方で仕事を創るセオリー
①有機化
今まで分断されていたヒトモノコトを繋ぎ直す。
生産者と(販売者と)消費者の有機化。
消費者に生産への参加を促すことで関係に持続性が生じる。
社会システムの分断(ミッシングリンク)を探し繋ぎ直す。
②暇な専門家を活用する
③半分カフェで半分農園のような相乗効果がある複業
④小さく始める
⑤5点セット
道具、材料、ノウハウ、仲間、きっかけ
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競争から外れたところにある「月3万円ビジネス」。月3万円しか稼げない、というより稼がない。だから顧客の奪い合いにならない。嫌なことはやらない。月3万円の仕事を10行えば月収30万円。これで暮らしていける工夫をする。強欲な資本主義が破綻しかけている現在、この考え方は非常に現実的に思えてくる。また地道な数字の積み上げを行う事で意外な事業の可能性がうまれてくる。
但し生活費の支出が多すぎる都会では難しい。スローライフとのトレードオフはなかなか大きく、生きかたや価値感を大きく変えないと難しいのだ。
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本屋でたまたま見かけて、「小さい仕事をたくさんするか、大きい仕事を少しするか」「たくさんの小さいクライアントと取引するか、少しの大きいクライアント取引するか」など、常に考えていることなので、何かの参考になるかと思い購入。しかし、内容はちょっとずれていて、完全にスローライフ寄りのお話だった。2連続で本の選定失敗。
序盤で「数字等の細かい内容についてはあまり詰められていないので突っ込まないように」といった事が書いてあるので、その点はまあそのとおりとしても、「3万円/月の仕事を10個して生活費を最低限に抑えて豊かな生活をしよう」というコンセプトについても、「かなり無理があるなぁ」という印象。
というのは、3万円/月といえども、一般人が稼ぐにはなかなか難しいし、10個なんて無理も近いと思う。バリバリ(とまではいかなくても、それに近いくらい)働いて、もともとそれ以上稼いでいる人であればできるかもしれないが、現状ほとんど働いていない人は、より収入が減るだけで豊かとは程遠い生活になりそうだと感じた。
ただ、この筆者は自分の「非電化工房」にいつでも来てね。といっているので、その点においては無責任な感じではなくて良かったと思う。
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顔の見えない多数の人を相手に金を稼ぐのは悪ではないけど、敢えて顔の見える特定の人たちを相手に稼がないことでサービスの価値やクオリティを向上させるという考えもアリ。グローバルな視点も重要。でも自分をはじめ地域というマーケットを見ることが重要で現実的なことに気付く。
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マインドセット=枠にはまった物の見方・考え方
「ある問題を引き起こしたのと同じマインドセットのままで、その問題を解決する事はできない」:アインシュタイン
地方で、いいことで愉しく稼ぐ
支出を減らすことで、収入が小さくてもやりたい事ができるようになる。
成り行きに任せて軌道修正するには、精神的にも生活にも余裕が必要。(お金より、時間の余裕が有効なことは結構多い)
自身の作ったルールに縛られすぎない。
差異に執着しない。
排他的にならない。
いきなり100%を目指さない。
徐々に割合を上げるこつは、楽しみながらやること。
継続可能な方法を考えること。
創意工夫を怠らないこと。
おおらかであって、怠ける、ではない。
結果を出すのは必定、しかし縛られないこと。
指向はするが、無理せず成り行きに任せる。
自立型・継続型を促すビジネスは、地方だからこそ、可能。
システム・文化を変えるには時間がかかる
焦らず、じっくりと結果を出すまで続けるには、
借金をしないで始める、深刻にならないで続けるためにはどうするかを考える。
小さく始めるから、すぐに始められる、結果がわかりやすい。
クリアする課題を愉しむ。
仲間との調和を愉しむ。
独り占めするより、伝播し、仲間を増やす。
飽きない工夫、センスを磨く。
安定期の時代は、細分・専業化、変革期は複業・有機化
変革期は、女性、青年の感性と親和性と好奇心が時代を変える原動力になる。
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うん。わかりやすい。人に自分の考えているアイデアを説明する、納得させるには、こんな感じで数字をちりばめるといい、というのがよくわかった。
テンポよく、流れるような説明、のような感じで。
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非電化で有名な藤村靖之氏の本。いい人向けの、いい話が満載です。欲望ギラギラではなく、分かち合い・有機化(農業という枠だけでなく)をキーワードにしています。
行動力とやる気がある人には大変参考になると思いますし、少しずつ社会もそうなっていくのでは。大資本が(ギラギラを隠して)手を変え品を変え、こういうジャンルに侵入してこない今がチャンスかも(と思うこと自体ギラギラ?)。
僕はギラギラではありませんが、そんなにいい人ではないので、難しいかな。
ビジネスというよりも、小さなつながりをたくさん持つ、ということの良さと例を説いた本、と捉えました。
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真の豊かさを実現するために、「月3万円で稼げる仕事の複業」「地方で持続的に経済が循環する仕事づくり」「奪い合いではなく分かち合い」など、藤村さんの考え方と、その実例を紹介している。
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読むきっかけは、
「収入もうちょっと欲しいし、ちょうど3万円くらい上手く稼げたらなぁ、そんなヒント欲しいなぁ」と思って、借りました。
3万円くらい副業(アルバイト等)で上手く稼ぐ本だと思ってました。
すみません、タイトルをよく考えるべきでした(汗)
『月3万円ビジネス』そうです“ビジネス”でした(汗)
(汗)が多いのは、デブで汗っかきだからではないはずです。
要するに、月3万円くらいを稼ぐ、ビジネス指南書で、セオリーやら具体例やらが書かれております。小さな起業?です。
ただ、思わず得られる智恵?ヒント?がありました。
月3万円くらいを、上手く稼ぐには
どうも
エコ、スローフード、スローライフ、田舎、ゆっくり、流行に逆行する
などのキーワードや思考と重なる部分があるようです。
これはちょっと環境教育に関係ありそうだぞ?
という感じがしました。
この本上で紹介されている具体的ビジネスの中には
エコツーリズム的なものも多く、
都会の人を、いかに田舎に呼び込んで、上手く、長く続けてもらえるか?
ということも書かれていました。
環境教育とか、エコとか人それぞれのカタチがあるので
良いか悪いかは別として、
良いヒントになりました。
いつかお世話になった先生にお返しできるか、するのか?
わかりませんが
お返しするときの、参考になるのかも!?という気がしました。
自分の意図とは違いましたが
棚ぼたヒント本でした。
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[書評]月3万円ビジネスを複数つくる生き方
http://d.hatena.ne.jp/iammg/20111019/p1
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内容はともかく、「月3万円のスモールビジネスを立ち上げよう」、「月3万円でも10個やったら30万円」などのコンセプトに感動しました。確かに大きく儲ける必要なんてないです。小さくてもコツコツ。でも、月3万円もけっこうハードル高いなぁ。
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201111/
NPOと「月3万円ビジネス」は相性がいい/
バッテリーをリフレッシュ(装置)ビジネス:5000円×月6人、500人に声をかける、バッテリーに「僕に言ってね」ラベルを貼りつけてもらう/
余剰野菜配達ビジネス:新鮮な余剰野菜を箱詰めにして月2回配達、1箱1500円×月2回×25軒-ガソリン経費15000円(二人でやる)、田舎のAさんと隣接町部のBさんで連携(軽トラ2時間くらいがベスト)、直接届けることが大事/
オーガニック弁当ビジネス:子供向けの安心弁当、痩せたい女性のための6品目弁当、高齢者のための長寿弁当、週3回、(700円-製造委託費500円)×週3回×月4週-ガソリン経費6000円、お客は子供の健康を願う忙しい親、健康に痩せたい忙しい女性、健康に長生きしたい忙しい高齢者、製造はオーガニック指向のレストランに委託、レストランと一緒になって質の維持と向上に努力/
地方で仕事を創るセオリー/
・場所とテーマは広範囲から選ぶ
・変化を促すビジネスを考える
・有機化が唯一の答え
・生産者と消費者の有機化を考える
・ミッシングリンクを探す
・グローバルな共感が先、ローカルな友情が後
・仕事をスローにして、暇な専門家を活用する
・生産者と販売者と消費者を有機化する
・複業化する
・相乗効果のある半X半Zを考える
・WWOOFのシステムを取り入れる
・営業時間を短くする
・流行の逆の概念を考える
・産業システムをミクロにローカル化する
・小さく始める
・ローカル化を促すことをビジネスにする
・エネルギーをローカル化するビジネスを考える
・家庭内自給を促すビジネスを考える
・自給を促すビジネスはなるべく細分化して考える
(行: 衣・食・住・エネルギー・安全健康・娯楽・教育・情報・交通)
(列: 国レベル・地域レベル・家庭レベル)
・道具、材料、ノウハウ、仲間、きっかけの5点セットで考える
・ノウハウはただ、材料で稼ぐ
・支出の少ないライフスタイルを楽しむ
・田舎型の支出と半都会型の収入を組み合わせる
・自給を楽しむ条件は文化、ゆっくり、適切技術、仲間
・自給を楽しむビジネスを考える
・借金をしないでビジネスを立ち上げる方法を考える
・売るよりも数える
・自分と客のロケーションを定義する
・財布の中身を増やしてあげる
・故郷にこだわらない
・田舎にいて、都会で仕事が生まれるようにしてあげる
・強い価値×田舎必然性
・特技性を磨き、特定少数の客と有機的に繋がる
・田舎暮らしへのハードルを下げてあげる仕事を考える
・スローデザインのための、借金をしない、生計との闘いにしない、愉しさを持続する
・いいことで愉しく稼ぐことを趣味にする
・満足して永住できる5つの条件:美しい自然、ぬくもりのある人間関係、愉しく稼げる仕事、潤いのある文化、家
・指向はするが無理せず成り行きに任せる
・仲間の存在は必須
・愉しさが主題
・4つのクリエイティブ(カルチャー、エコ、ジョブ、コミュニティ)が地域に好循環を生み出す
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