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- カテゴリ:一般
- 発売日:2011/04/20
- 出版社: ミヤオビパブリッシング
- サイズ:18cm/221p
- 利用対象:一般
- ISBN:978-4-86366-099-1
紙の本
こだまでしょうか、いいえ、誰でも。 金子みすゞ詩集百選
著者 金子 みすゞ (著)
西條八十から「若き童謡詩人の中の巨星」とまで称賛されながら、26歳の若さで世を去った詩人・金子みすゞ。「こだまでしょうか」をはじめ、「私と小鳥と鈴と」「大漁」など、珠玉の...
こだまでしょうか、いいえ、誰でも。 金子みすゞ詩集百選
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商品説明
西條八十から「若き童謡詩人の中の巨星」とまで称賛されながら、26歳の若さで世を去った詩人・金子みすゞ。「こだまでしょうか」をはじめ、「私と小鳥と鈴と」「大漁」など、珠玉の100篇を収録。【「TRC MARC」の商品解説】
早世の童謡詩人・金子みすゞの遺稿集が緊急出版!西條八十に「巨星」と絶賛された夭折の詩人、珠玉の作品集が感動の復刻!
西條八十に「若き童謡詩人の巨星」と賞賛されながら、26歳の若さでこの世を去った金子みすゞ。
彼女の死後、その作品は一度は散逸するものの、近年になって再発見された。
そして今、彼女の詩は多くの人に感動を与え、静かに人々の心に広がりつつある。
森羅万象をいつくしみに満ちたまなざしで見つめ、見過ごされがちなその本質を見事に表現。
金子みすゞが遺した512 編の作品の中から、ACジャパンのC M放送で流された「こだまでしょうか」をはじめ、とりわけ彼女らしさにあふれた百篇を精選。「幻の童謡詩人」の精華を集めた一冊。
(掲載詩の一部)
こだまでしょうか / さびしいとき / 木 / 早春 / 私と小鳥と鈴と / こころ / 白い帽子 / 失くなったもの / 学校/あの子 / 夕顔 / お魚 / 月日貝 / 雛まつり / 雀のかあさん / 小さなうたがい / にわとり / さかむけ / 噴水の亀 / 海のこども 他【商品解説】
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紙の本
心までほかほか 詩の音読もいいですね
2012/11/24 15:23
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:佐々木 なおこ - この投稿者のレビュー一覧を見る
金子みすゞさんの詩は、どこか懐かしく、まるで子守唄を聞いているように、心が落ち着きます。
「遊ぼう」っていうと、
「遊ぼう」っていう。
「馬鹿」っていうと
「馬鹿」っていう。
この本のタイトルにもなっている「こだまで しょうか」も遠い子ども時代を思い出す人、きっと大勢いらっしゃるのではないかなぁ。
私は「星とたんぽぽ」の
~見えぬけれどあるんだよ、
見えぬものでもあるんだよ。~
ここの箇所がとても好きです。
みすゞさんの大好きな詩は?と聞かれると、
「蜂と神さま」も好き、「不思議」も好き…、とまらなくなります。
この1冊には、みすゞさんの詩が100も紹介されています。寒い冬の日、暖かい部屋の中で、詩の音読もいいですね。音読していると、心までほかほかしそうです。
紙の本
童謡詩の裏には、陰鬱な翳がある
2011/07/12 12:04
6人中、6人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ベニスの商人 - この投稿者のレビュー一覧を見る
東日本大震災に派生して脚光を浴びたのが「AC」のコマーシャル。この非常事態で、正規のCMを流すのはまずかろうというので、大半が、差し替えられた。もっとも、当初は、「電車乗車マナー啓発」など、見当違いの、CMも流されたと記憶している。その中にあって、淘汰を潜り抜けたのが、詩を題材にした2本。1本は「こんにちは こんにちワン~」で始まる宮沢章二の作品であり、もう1本が「「遊ぼう」っていうと 「遊ぼう」っていう。~」で始まる金子みすゞの作品だ。本書はサブタイトルにもあるように「金子みすゞ詩集百選」である。
みすゞを西条八十は「若き童謡詩人の中の巨星」と評したという。もっとも、生前には、実際の童謡として曲をつけることは、なかったようだ。それにもかかわらず、“童謡詩”と言われたのか。作品のほとんどが子どもの目線であり、子どもの代弁だからである。さらに、「七五調」のリズムだから、読みやすい。
木
お花が散って
実が熟れて、
その実が落ちて
葉が落ちて、
それから芽が出て
花が咲く。
そうして何べん
まわったら、
この木は御用が
すむか知ら。
ただ、前記の作品もそうだが、どこか翳がある。父と三歳で死に分かれ、思春期には、亡くなっていた叔母の後妻として、叔父と結婚して、金子家を離れていった。母親と再び一緒に住めたのは二十歳になってからである。
雛まつり
雛のお節句来たけれど、
私はなんにも持たないの、
となりの雛はうつくしい、
けれどもあれはひとのもの。
私はちいさなお人形と、
ふたりでお菱をたべましょう。
家庭環境を知っているのと知らないのとでは、鑑賞の余韻が違う。