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地震学の奥深さを知る
2019/04/03 19:38
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投稿者:ぱぴぷ - この投稿者のレビュー一覧を見る
本書の一部はコミックで、あとは会話形式なので、読みやすい。しかし内容は思いのほか濃い。
ネット上の地震予知のサイトでは、しばし地震雲の書き込みや、日本の地震とニュージーランドの地震との関連がいわれるが、両方とも専門家の観点から否定されていた。また、緊急地震速報と津波警報の仕組みが説明してあり、これらの警報がなぜしばし当たらないのかという理由がよくわかったが、にもかかわらず、こうした警報はやはり必要なのだなぁと思わされた。本書で紹介されていた地震調査研究推進本部の「地震ハザードステーション」を早速ネットで検索して使ってみたが、専門的過ぎてわかりにくい。しかし、いじっているうちになんとなく要領がわかってきて面白い。本書とあわせてこのサイトもご覧になることをお勧めする。
また、月にも地震があるetc.地震学の範囲の広さがわかったのも良かった。地学を勉強し直したい気持ちにもなった。
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3.11の地震の後、「今回の地震はなんでおきたの、予測できなかったの?」という誰もが疑問に思うことを素人が玄人に聞いた話。
イラストやマンガも入っているので、難しい話も簡単にわかるように工夫されてます。
首都直下型地震や3.11の余震もまだまだ警戒されているので、防災対策として一度読んでみることをオススメします。
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コミックエッセイかと思いましたが文字の量が多く、絵はあるものの一章に付き二ページくらい。
地震のメカニズムを詳しく解析し、予知は出来なくもないが未だしっかりと解明されてない不明瞭な部分が多いことなど
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キッパリな方にこんなすごいお姉さんがいて、セットで超タイムリーな本を作ってしまうという。そのことだけでも脱帽なのですが、これは、私のような初心者が読むのに最適、というか読むべき本ですね。とりあえずhttp://www.jishin.go.jp/main/index.htmlはお気に入りに登録しておきましたとも。こんな風にお互いのプロフェッショナルを合わせて仕事ができる姉妹がうらやましいです。
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この本を読んで、改めて 分かったのは、地震は予知できないんだということ。分かっていたようでどこかで予知できるのではと期待していたので、悲しかった。でも、必要以上に恐れることなく、常に起きることを想定しながら暮らしていくしかないんだなとおもった。
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地震が多い地域に住んでいるので興味深く読みました。月にも地震があって「月震」と呼ぶそう!知らなかった。
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この本は「キッパリ!」の著者上大岡トメが姉の上大岡アネ(京都大学大学院理学研究科准教授・地震学)に聞きたいことを聞きまくり、とことん判り易くマンガ化、図解したものです。妹の質問に姉が詳細に答えます。
「キッパリ!」などで有名な漫画家の上大岡トメさんが、京都大学で地震の研究をされているという実姉の上大岡アネとの対談や自身の漫画を通して『地震とは何か?』に始まり、地震発生のメカニズムや地球というものがどうなっているかなど、初心者が正しい知識を身につけるための入門書として、非常に面白い出来だと感じました。僕は高校時代、成績はからっきしでしたが地学を授業でとっていて、断片的に覚えていたことが『あぁ、これは確か高校のときに習ったっけなぁ』ということを上大岡アネさんの丁寧な解説を聞いて思い出しました。
一番覚えているのが断層に関するメカニズムを解説する箇所で、これは(うろ覚えですが)本当にケースバイケースで『なったときにしかわからない』ということをこれを書きながら思い出しております。最後のほうで上大岡アネ先生は『日本に住んでいる以上、地震というものは避けられない』ということをおっしゃっていて、さらにそのときに恐ろしいのが『人間の心』だという箇所にも、彼女が学者として以下に自分の研究に取り組んできたのだな、ということが本当によくわかりました。
さらに、彼女の解説を妹の上大岡トメさんがうまい具合に引き出してくれて、まったく地学のことを忘れた方も、ゼロから地震というものがどのようなメカニズムで発生しているのか?その概要を知るにはもってこいの一冊だと思われます。
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地震のメカニズム、予測、対処等をトメさんとアネさん(おられたことを初めて知りました)とが、イラスト入りで分かり易く説明。3・11以降頻発しているので、よ~く読んでおかなきゃ。“備えよ常に”
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地震が起こるメカニズムが大変分かりやすくすごく面白かった。
<メモ>
地震は海の地震と陸の地震の2種類がある。
海の地震は、海のプレートが陸のプレートの下に沈み込み、陸のプレートも引っ張られた時にできるひずみが一気に解放されて起こる。
陸の地震は、海のプレートが陸のプレートに沈み込むと陸側に力が加わる。その力がかつて地震によってできたズレ(活断層)にひずみがたまり、ズレるのが地震。
緊急地震速報:P波はS波(大きい)より早い。P波で情報を得てあとからくるS波が来る前に揺れを予測する。
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マンガ混じりの読みやすい地震本。
地震と津波について、わかっていること、そしてわかっていないことを率直に。
地震が起きたとき、津波があるかないか、どうやって判断しているのかと思っていたけれど、津波があるのは、震源が海底にあって、浅いとき、なんだそうな。
海底のすぐ下で断層がずれたとき、地殻変動によって海底が隆起したり進行したりして、それが海の表面の高さの変化になって津波が起こる。
あと、東日本大震災のとき、津波が来たのは地震の30分ぐらいあとだったので、なんとなく地震のあとに逃げるを徹底すれば津波被害は逃れられると思ってしまっていたのだけれど、当然ながら震源が陸地に近ければ津波は数分でやってくる、とか。
地震についてあまりよく知らないなぁという人は一読をおすすめします。
日本に住みつづけるのなら。
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地震学者のアネとリケジョイラストレーターのトメによる地震についての基礎が解説されている本です。
イラスト紹介と対話で進められているので、地震がなぜ起るのかなどすごくわかりすく、かつ、色々実践的な情報ソースが載っているので役立ちます。わかりやすいけど、科学的根拠に基づいているので、読みごたえもあります。
この本を読むと、地震などの地球の活動は、人間の力が到底及ばないこと、時間のスパンが気の遠くなりそうなことなど、色々感じます。
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トメさんの素朴な疑問に、アネが答えるという構成で、素朴な疑問に答えつつ、イラストも添えてわかりやすく説明されている。
また参考文献やweb siteを提示して、読者が正しい知識を得ることを助けてくれる。
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地震の想定は地球規模のことだから、何十年何百年という範囲でしかできないことが多い。
そして、わかっていないことがまだまだあるため、「ここなら安全」などということはいえない。長期予測の数字が低かったとしても「安全」とはいえない。まして日本はどこにいても常に地震の危険はある。
また、繰り返し述べられているのが「津波警報が出たら逃げろ」。これは何度も何度も書かれている。
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上大岡トメさんのお姉さんの上大岡アネって、京都大学の准教授だったのですね。
まず、そのことにびっくり。
アネさんは、地震学研究をしています。
地震についてトメさんがお姉さんにレクチャーしてもらう、という内容。
あとがきでアネさんが『ふだん私たちは研究をしています。その内容を専門家でない方々にどうやって伝えるのか、うまくやろうとしてもなかなかできません。(中略) その私がうまくできないことを、トメがうまくやってくれました」と言っています。
専門家たちの共通の悩みだと思います。
トメさん、いい仕事をしましたね。
印象に残っているのは「トメの質問を受けながら、尋ねれば答えはどこかにあると思っているののではないかなあという思いも抱きました」というアネさんの言葉。
そうです。専門家に聞けば、なんでも分かると思っています。
でも、分からないから研究をしているんですよね。
アネさんの言葉、とても心にしみました。
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トメ&アネがコンビを組み
イラストは少なめだが
対談形式での文字が並ぶ
まったくの素人向けに
わかりやすくまとめてくれています。