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紙の本
ひきこもりの彼女は神なのです。 3 (HJ文庫)
著者 すえばし けん (著)
実尋市の学生寮で神様たちに囲まれた騒がしい日常を送る天人。そんなある日、アンジェとレーナと名乗る二人組の魔術師が、街に流出した魔術書の回収を依頼しに寮にやって来た。二人を...
ひきこもりの彼女は神なのです。 3 (HJ文庫)
ひきこもりの彼女は神なのです。3
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商品説明
実尋市の学生寮で神様たちに囲まれた騒がしい日常を送る天人。そんなある日、アンジェとレーナと名乗る二人組の魔術師が、街に流出した魔術書の回収を依頼しに寮にやって来た。二人を手伝う中、亜夜花と梨玖からコウタの様子がおかしいことを告げられた天人は、独自の調査を開始!兄リョウタと父親の死にまつわる“隠された過去”に迫るが—。【「BOOK」データベースの商品解説】
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紙の本
蘇る記憶が生む不信
2012/02/26 21:46
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:くまくま - この投稿者のレビュー一覧を見る
実尋市・天秤の会の神さまが住む寮・ニュートラルハウスただひとりの純粋人間の住人、和泉コウタのもとを、魔術師レーナとアンジェリカが訪ねて来る。目的は天秤の会に仕事を依頼することなのだが、彼女たちはコウタの兄で悪魔のリョウタや、コウタの親たちを知っていたらしい。
流出した魔術本の回収ということで、動きやすい半天使の名塚天人と、吸血鬼の羽村梨玖に唆されて、天人を見はるために北方の冥界神・氷室亜夜花が、アンジェやレーナと共にお出かけすることになる。
しかし事態は意外な展開へ。魔術本探しは名目に過ぎず、彼女の本当の目的は、コウタにあったのだ。そしてアンジェはコウタの記憶が封じられていることを指摘し、ニュートラルハウスの神々を信じ過ぎない方が良い、と不信の種をまく。そして、コウタが思い出した父親が殺される瞬間には、リョウタの姿があった。
これまであまり物語に関わって来なかったコウタが今回の主役だ。幼いころの記憶がないコウタには、自分の中核となる思いが欠けている。それを、残された書物に書かれていた魔術に没頭するということで代替していたのだ。
その構造を突いてコウタを籠絡しようとする相手なのだが、リョウタはなぜかコウタに積極的に関わろうとせず、むしろ敵対しているくらいのものであり、それに憤った天人は、コウタの信頼を取り戻すため、命を張って駆けずり回ることになる。
悠久の時を生きる神々には、人間などちっぽけな存在。でも同じ場所で暮らしていれば、それとは違う感情が生まれて来るかも知れない。それは天人が示しつつあることだし、今回は小詩が実感したことだろう。