- カテゴリ:一般
- 販売開始日: 2013/01/31
- 出版社: ダイヤモンド社
- ISBN:978-4-478-01391-5
「気づく」技術
著者 おちまさと
「企画」を生み出す3ステップは、その頭文字のとおり「き/気づいて」「か/考えて」「く/比べる」。そう、最初のステップは「気づき」。この「気づき」がなければ、企画は生まれる...
「気づく」技術
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商品説明
「企画」を生み出す3ステップは、その頭文字のとおり「き/気づいて」「か/考えて」「く/比べる」。そう、最初のステップは「気づき」。この「気づき」がなければ、企画は生まれることがないのです本書は、著者が様々な企画を手がける中で得た、気づける人になるためのトレーニング方法やテクニックをまとめたものです
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「企画=記憶の複合」と説く人気プロデューサーの発想術は「気づき」力のことだ
2012/01/25 16:21
3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:サトケン - この投稿者のレビュー一覧を見る
「気づき」の感度を高めるために何をすべきか、どういうマインドセットをもつべきか、どういう生活習慣をつくりあげるべきかについて、人気プロデューサーが随想的に記した本である。
著者は、「成功する人は一秒前に気づいている」と言う。「企画は記憶の複合」であるというのは著者がよく使うフレーズのようだが、ここでいう「記憶」が「気づき」の「記憶」のことであるならば、いい企画をつくるためには、人より多く「気づき」を積み重ねなければならない。なぜなら、小さな「気づき」と別の小さな「気づき」を組み合わせ、複合させることで誰も思いつかなかった画期的なアイデアが生み出されることになるからだ。それがひいては「成功」につながってゆくのだ、と。
人より多く「気づき」を「記憶」としてアタマになかに蓄えておくためには、「気づく」ための生活習慣づくりと、さまざまなツールやテクニックがあると著者は書いているのだが、一つ一つをみれば、いずれも突飛なように見えても絶対にマネできないというたぐいのものではない。ただ、これらすべてを実行するのは難しい。
著者が書いているなかでわたしが面白いと思ったのは、そうした生活習慣よりも「ものの見方」にかんするものである。著者が成功したプロデューサーであるのは、なんといっても「ものの見方」が人とは少し違うからにほかならない。
第2章で「寄り」と「引き」で世間をザッピングすると書いている。「寄り」と「引き」というのは、カメラ撮影のズームインとズームアウトに該当するものだろう。日本人は案外、この「寄り」(ズームイン)をふつうにやっていながら、同時に「引き」(ズームアウト)ができていないのではないかと思うのだが、ある意味ではのめり込みつつ冷めているという二つの異なる態度を取る修練が必要なのかもしれない。
このほか「タイムテーブルは「円」ではなく「球」をイメージ」など独特なものの見方も含め、まずは通読して自分に刺さってくるものから、どんどん積極的に盗んでみることだろう。自分にフィットするものは自分に定着し、そうでないものは忘れ去る。本書の読み方はそんなものでいいと思う。だが、読み捨ててはもったいないものの見方が散りばめられているのは確かである。