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夏の夜のわるい夢 (創元推理文庫)
だれもがローズには打ちあけ話をしたり、問題を解決してくれと頼むらしい。若い女性のレイプ事件を捜査中のピアース警部は、心のなかでつぶやいた。ローズときたら、絵画教室の生徒で...
夏の夜のわるい夢 (創元推理文庫)
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商品説明
だれもがローズには打ちあけ話をしたり、問題を解決してくれと頼むらしい。若い女性のレイプ事件を捜査中のピアース警部は、心のなかでつぶやいた。ローズときたら、絵画教室の生徒である、被害者の親友の母親から相談を受けたというのだ。レイプ事件はなかなか解決せず、ジャックの懸念をよそに、ローズは事件に深入りしてしまう。コーンウォールの魅力満載、好評シリーズ第6弾。【「BOOK」データベースの商品解説】
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シリーズのリアルな限界が見えてくる、一抹の寂しさ
2016/07/24 06:57
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投稿者:かしこん - この投稿者のレビュー一覧を見る
コーンウォール・ミステリーシリーズ第6弾。
第7弾がシリーズ最終巻になる模様。 確かに終わりが近づいているように、人間関係にそろそろ結論が出そうです。
やはり狭い町に犯罪が起こり続けるのは、知り合いの知り合いはみな知り合いみたいな土地柄ではだんだん無理が出てくる気がします。
画家として順調なキャリアを築いているローズ・トレヴェニアンのことを、町の人たちがみんな信頼し、いろいろ相談したくなる・・・という気持ちはよくわかるのですが(ローズの友人たちもそれぞれ個性が際立っているし)、何故ローズはジャック・ピアースを相手にするときだけ素直になることができないのか。 その意地の張り具合は「君はティーンエイジャーか?!」てな具合です。 もういい大人なんだからはっきりさせましょうよ、というか素直になりましょうよ、という感じに(まわりの人間もまたそう思っているのが笑える)。
ただ今回の犯人に対する解釈はあまりに紋切り型で、精神異常で片付けてはいないものの、それこそ「ホラービデオを見ていたから猟奇殺人犯になった」みたいな結論に似ていて、そこは賛同できませんでした。 もうちょっと犯罪心理学的に深いものにつながればな・・・でもそれはコージーには、高望みなのかしら?(別にバカにしているわけじゃないですよ)。
多分、最終巻も読んでしまうんだろうな、と思います。 がんばれ、ジャック!