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パートタイム組織で活動するには、本業だけやるよりも、より明確なビジョン(特に数字)が必要なことがわかります。
また、貧困や児童養護施設については、本書で出てきた参考文献を読破して、改めて本書に取り組んでみたいと思いました。
ところで、チャンスメーカープログラムが何かはわかりましたが、本書からの導線がなかったことが気がかりです。
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普通に本業を持つ著者が、社会の問題を何とかしたいと、できることを考え、実行していくところが素晴らしい。
私はなかなか頭ではわかっていても、行動できないので。。
著者が代表を務めるLIPのイベントや、実際にLIPの活動を見学させていただいたこともあり、ご本人とお話しする貴重な機会があったが、私はどこまできちんと関われるかに自信と勇気を持てず、せめてお金で(というと聞こえが悪いかもしれないが、マイクロファイナンスファンドに投資するとか)、社会貢献への関わりを持っておきたいと思っている。
いつかは(できれば近いうちに)、今自分がやっていることに整理をつける勇気を持ちたい。それが2012年の目標である。
著者の論理的な考え方や、得意な分野でやっていく、というのは、ビジネスにおいてもそのようにしなければならないと思う。
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働きながら社会貢献を考える人の「必読書」だと思います。
誰でも、思いながら実行に移せないことがあると思いますが、
その壁を乗り越えるきっかけや、継続していく方法、何をすればいいかのヒントが書かれています。
また、児童擁護施設の現状にいての分析も秀逸。
深く考えさせられると思います。
必ずブログ書きます。
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社会起業の方法の本かと思い買いましたが、児童養護施設の支援ボランティアの話が中心でした。しかし施設の実態は衝撃的で、実体験に基づいたお話は非常に説得力がありました。
素人ボランティアがあれこれ口を出すよりも、本来の専門分野で貢献したり、お金を出したりする方が子供たちの役に立つようだと感じました。
とても大切なことが論理的かつ実体験に基づいて書かれているので、ぜひ多くの人に読んで欲しいです。
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p237にある「本業を大切にしよう」というところで今の日本ではひっかかる人が多いのではないかと感じた。気持ちはパートタイムでも何でも協力したい・関わりたいという気持ちは持ちつつ、グローバル化や第二言語の習得、新興国の足音等々、みんな必死なんだろうと思う。とは言え街を歩いているとそうしたこととは別の感情を抱くこともあり矛盾も感じる。
なんやかんや言っても行動が大事なんで、そこは意識しておきたい。
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すごく感銘を受けました。
本の内容ももちろんだけど、何より文章から伝わってくる著者の考えと情熱に。
著者の慎泰俊さんは、モルガン・スタンレー勤務を経て、現在は投資ファンドで働く傍ら、
NPO法人Living in Peace(LIP)を運営しています。
LIPは、「子どもたちの機会の平等の実現」を理念に掲げ、
・児童擁護施設の資金調達支援活動
・児童養護施設児童に対するキャリア教育支援活動
などを主な活動としています。
3章構成となっており、
1章:問題意識。
児童養護施設との出会いから、施設への住み込みを経てLIPの活動内容が決まっていくまで。
2章:児童養護施設の現状。
施設で暮らす子どもとは、どんな子どもなのか。施設の運営体制について。施設で働く職員について。
などなど、基本的知識について。
3章:実践篇。
施設の外側にいる自分たちに何ができるのか。
児童養護施設での住み込みを行い、子どもと関わりながら活動の意義を見出していった著者の言葉には力があります。
また、この類の本のまとめには最後に「(施設の外にいる)あなたにできること」という感じで、実践篇がつくことが多いけど、
それがあまり続かなかったり、実行するのがそもそも難しかったりする。感情的な問題だったり、物理的な問題だったりから。
その点、この著者の説得力のあるとことは、実際に自分が行動しながらだということ。
著者が運営するLIPは「完全パートタイムNPO」であり、代表理事の著者を初め、メンバーは本業を別に持つビジネスマンたちで構成されている。
「世の中は、だれか一人の英雄によって変わるものではないけれど、みんなが少しずつ変わることによって、ゆっくりと確実に変化する。」
「一週間に七日あって、そのうち五日は仕事をするけれど、平日の夜と、週末の一日を使えば、一週間のうち10%強がその活動のために使えることになる。」
大学時代に、児童養護施設での学習支援ボランティア兼非常勤職員としてとある施設に関わり、
社会に出た今も、何か子どもたちにできることはないか、と考えながらも何も出来ない日々に悶々としている自分にとっては非常に刺激的な本でした。
施設の外にいる社会人によって書かれた本だから、児童養護施設についてこれから知る人にもとても分かりやすく書かれている。
日本の子どもたちが直面している課題について知りたい人はぜひ。
プロボノの興味のある若いビジネスマンにも読んで欲しい。
だけど、一番読んで欲しいと感じたのは、福祉関連のボランティアに関わる学生や、そういう経験を持つ社会人のうち、特に自分の専門や、現在の仕事が福祉関連ではない人たち。
福祉関連のボランティアに携わる学生には、多く福祉関連業界志望、教師志望などが入ってきます。
でも、将来の志望とは関係なく入ってくる学生や、ボランティア活動を通して福祉関連の課題に触れたけれど、現在の仕事はそれとはあまり関連がないって人、少なく���い数いますよね。
そういう人たちにはぜひ、読んで欲しい。
僕は、学生時代深く関わった児童養護施設からは全くかけ離れた業界で仕事をし、感じる必要もないはずなのに、たまに罪悪感や無力感を感じることがあります。
あれほど深く関わった子どもたちに今はもう関われない、関わらなくて良いのか、何かできることはないのか・・・。傲慢な考えだと思うこともありますが。
でも、考え方によっては自分たちみたいなボランティア上がりの存在は貴重だとも思います。
ボランティア活動を通して、(一般的には認知の低い)社会的な課題の存在を知り、問題意識を持った上で、それとは別の各業界でプロフェッショナルになっていく存在がたくさんいること。
問題意識を持ったプロが増え、そして彼らがパートタイムで活動できる体制が整ってくること。
なにか、変わっていきそうな予感がしますよね。
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外資系証券会社に勤めていた26歳の著者が自主的に開いていた勉強会で偶然、日本の児童養護施設の現状を通じて子供の貧困を知る。
それから周囲を巻き込みながら、自分達がこの問題に対して出来ることを模索し、会社に勤め、本業に従事する傍ら、子供の貧困解決のため、寄付やキャリア教育をパートタイムで行うことになる。
本書はその奮闘ぶりや実際に日本で起こっている子供の貧困をめぐる問題について、豊富なデータ分析がなされている。また、働きながら社会を少しずつ変えていくための、私達が出来る具体的なアクションについても述べている。
本書は、第1部で子供の貧困という問題に気づき、現場に住み込んで子供達や職員たちの現状を知り、自分達ができることを見つけ、第2部では日本の子供の貧困に関する分析がなされ、第3部で問題に気づいた我々が実際にアクションを起こすための方法について言及されている。
今の仕事をやめたくないけど、社会貢献などのやりがいのある仕事にも関心があるという人に気づきの多い内容となっている。
日本の子供の貧困について、その原因や法制度、虐待を受けた子供の特徴や施設に働く方の現状が分かりやすく書かれている。
個人的には、日本にも貧困者がいるとは知ってはいたものの、途上国ほどではないだろうと思い込んでいたが、本書を読んで自分がいかに無知であるかを知った。
それにしても、著者は非常にパワフルであった。外資系金融機関という激務の傍ら、このような素晴らしい取り組みを行っていることを知って、同い年である私も非常に刺激を受けた。
今注目の社会起業やプロボノについて具体的にイメージできるとともに、日本の子供の貧困について、データ分析が行われていたり、法制度なども詳しく書かれているので、現状を知るには最適だ思う。
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担い手の偏りの是正。社会的課題に携わることへの躊躇を取り払ってくれるような本。
著者が立ち上げたLIPのフォーラムにて購入。
最初は立ち読みでいっかと思ってた(失礼だけど・・・)。でも、ぱらぱらと見て、文体やデザインがいままでの社会問題を扱った本と違ってすっきりしてた。内容はもちろん、デザインも大事。
そして購入を決めたのは、変に感情に訴えかけてなかったとこ。著者の慎氏が書いてたけど、本文の登場人物がこの本を読むことを意識して書かれてたからだと思う。ありのままに書く、って結構難しい。
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「機会の平等」
モルスタ出身の著者は26歳のとき、働きながら、児童養護施設支援を通じて「子どもの貧困」をなくすNPO法人Living in Peaceを立ち上げる。
本業とは別に社会貢献に打ち込むこと、趣味を極めることって、海外の成功してるビジネスマンにとっては当たり前のこと。
日本ではまだまだ、仕事一本思想が強いから、働きながら他に打ち込めることをみつけるっていう考えが広まればなぁって思う。
そして、福祉関連のボランティアに興味があったものの、特に福祉を専門的に勉強したことのなかった私にはとても刺激になる本でした!
「人間は自分の専門性を活かして社会貢献をするべき。」
まずは行動することから。
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友人の薦めてくれた本。
本業を持ちながらパートタイムNPOを立ち上げ、活動する若いビジネスパーソンが著者。「こういう働き方があっていい」と素直に感銘できる内容だった。活動のしんどい部分も冷静に書かれていて、プロボノなどに興味を持ち始めた自分にはとても参考になった。
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とてつもない行動力と知識をもった人間の話だと思って読んだから、少し冷めた気持ちになっていたのは事実。
馴染みのない話題だから、読むのに時間かかった。
でも、絶対知らなきゃいけない問題。
こういう本こそ世に出るべきなんだと。
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「言い出したら、たとえひとりになってもこの活動を続ける。」という慎さんのこの一言にすべてが凝縮されている気がします。
NPO関係者ではなくても、夢を実現したい人やもっと社会問題に取り組んでいきたい人にとって、たくさんの気づきと勇気をもらえる一冊だと思います。
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誰かの役に立っていると実感出来ない現状。それでいいの?と問いかけてくれる一冊。
未来ある子供達に何か自分の力を役立てといと強く思うようになった。
また、自分の専門性を高めていかなければならないと強く感じた。他者に貢献するためには、力を持たなければならない。
これからの仕事を気合い入れて取り組んで行きたい。
【学んだ点】
■養護施設の子供は高校退学率が高く、大学進学率は低い。
■渋沢栄一は、養育院の院長として、月に一回は必ず児童養護施設を訪問していた。
■養護施設に必要なことは人的資源の拡充である。
■子供には選挙権がない。当たり前のことたが、その当たり前のことが子供を虐げている理由となっている。根拠として、対高齢者支出よりも低い数値が挙げられる。
■貢献をするにあたって、適材適所の業務での貢献をすべき。自分の専門性を発揮していくことが大切。
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機会の平等、教育、児童養護施設、本業の専門性を活かすーー周囲の80%ができることは、あなたがやらなくてもよい。本業、企業活動の必要性ーー雇用の確保、国が豊かになる。貧困の拡大再生産?ー>企業のCSR、ガバナンス。パートタイムNPOなら、組織の枠に縛られず、個人が理想とする活動ができる。
現在、私が抱える問題意識にジャストフィット。これに国際性ーー難民問題とか、を交えたら。全ての人間を救う事はできない、自分にできることから始めよう。
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日本人は豊かで平和ボケしているとよく言われており、それは大部分においては事実であると思う。そしてそれは今後の国際競争の中で重い足枷になっていくことも否めない。しかし、そんな日本の中ででさえも既に大きなハンデを背負っている子供達、若者達がいる事実に自分はあまりにも疎かったと実感した。子供は生まれていく先の親を選択できないという歴然たる事実を考えれば、そのようなハンデを背負った環境で育つ以外に選択肢がなかった子供達へのセーフティーネットにもっと関心が集まるべきだと思った。