紙の本
自由になる方法
2018/09/27 16:37
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:caroten - この投稿者のレビュー一覧を見る
自立とは多くの人に依存することである。
人はどうしたら自由になれるか。幸福になれるか。
自分自身の内奥の感覚に忠実にしたがうこと。
さまざまな呪縛から脱出した東大教授、命がけの体験的人生論が書かれています。
紙の本
取扱注意の書
2012/02/01 12:07
12人中、12人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:まるは82 - この投稿者のレビュー一覧を見る
本文の冒頭から強烈な文章が連なる、取扱注意の書だ。まずは体調を整えてから読み始めることをお勧めする(笑)。正直言って「ドン引き」しそうな箇所が次々とあるが、そこを乗り越えれば、ぐいぐい引き込まれるだろう。「人生論」みたいな内容なのだが、実はこれが著者の考える“新しい経済学”(?)なのかもしれない。従来の経済学が「価値の生産・分配の研究」なのに対して、著者の目指す学問は「自由の生産・分配の研究」ということになるのだろうか。
紙の本
生きるということに正面から立ち向かった筆者渾身の書です!
2017/11/20 11:05
8人中、7人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ちこ - この投稿者のレビュー一覧を見る
本書は、「生きる」という、当たり前のように見えて、実はとても難しい課題に真っ向から取り組んだ書です。同書には、生きるための根本原理が示されていますが、その中に、「自立とは多くの人に依存することである」という命題があります。私たちは、小さい時から「自立しなさい!」とよく言われてきました。そして、それは人に依存せず、一人で何でもできるようになること、と理解してきました。しかし、それとは、まさに逆の発想が本書では説かれています。「わかりきったこと」と思っていた人生を再度見直すためには、絶好の書と言えるのではないでしょうか。
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投稿者:みーやん - この投稿者のレビュー一覧を見る
2019年の参院選にも立候補された著者が2011年に出された本。こういった理念が政治に反映される日は来るのだろうか。改めて1票をどこに投じるか考えさせられる。
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燦然と輝くスペック(婚活で多様される言葉で、学歴や収入、見た目、家柄などなど)をおもちの東大教授だって自殺したくなるほど悩む!そして、そんな彼が短くてわかりやすい話し言葉で、どうやって「死にたい気持ち」を克服し、「自由に生きる」ことができるようになるか、説明してくれています。
この方の頭の中はとってもキレイに整理されているんだろうな〜と創造される整然とした理論が心地良く、また、ときどきでてくる、自虐的なネタに親近感も湧くし、言葉遣いも笑えて、、この本、好きです。
オススメです!
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筆者自身の個人史を踏まえて、いかに生きるか、を正面から論じた一冊。好き/嫌い、要/不要、が激しく分かれる一冊だと思う。帯にある通り、本書を通底するテーマは、「依存することこそ、自立することである」という一点に尽きる。が、これを自分の格率とできるかどうかには、大きな飛躍が必要なことだろう。個人的には、勇気づけられ、励まされる気分。私にとっての良書。
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そうだったんだと素直に思えるところもあれば、認めたくない読みたくない。意味がわからんところもあり。
これから生きて行くのに迷ったら立ち止まりそうになったら、分からなくなったら、ふと読み返そうと思う。
きっと、定期的に読み続けるのが一番効果的だと思う。バイブルのように。文章はとても分かりやすく簡単に書いてあって、すごく好感が持てます。
2013.8.1
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昨年は同い年ということで1位にした佐村河内守〈さむらごうち・まもる〉にまんまと騙されてしまったわけだが、何と安冨も同い年であった。そして今年の1位はよほどのことがない限り本書で決まりだ。『原発危機と「東大話法」 傍観者の論理・欺瞞の言語―』(明石書店、2012年)の柔らかな視点と剛直な意志の秘密がわかった。
http://sessendo.blogspot.jp/2014/10/blog-post_12.html
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自立とは依存すること。
誰とでも仲良くしてはいけない。
愛は自愛から発し、執着は自己愛から生じる
(TRC MARC商品説明)
この本を読むと少し楽になるかもしれませんって薦めてくれた人と、あなたは読まなくても大丈夫だと思いますよって言ってくれた人と。
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最初から、天地が逆さまになるような感覚を味わった。
かつ、肯くことが多かった。
自立について
【命題1】自立とは依存することである
【命題1-2】依存する相手が増えるとき、
人はより自立する
以下、略
その命題の説明を読んで、納得。
友だちについて
【命題1-6】友だちとは、互いに人間として尊重しあう
関係にある人のことである
【命題1-7】互いに人間として尊重しあう、とは、
お互いの真の姿を常に探求し、
勝手な像を押し付けない、
ということである。
以下、略
愛について
【命題3】愛は自愛から発し、執着は自己愛から生じる
【命題3-1】自愛とは、自らその身を大切にすること
である
【命題3-2】自己愛とは、自己嫌悪を埋め合わせる
ために偽装することである
【命題4】人を愛するためには、自分を愛さなければ
いけない
【命題4ー6】自分を嫌っている限り、本当の友だちは
できない
【命題4-7】友だちだと思っていても、それは相互に
利益を与え合っているだけ
貨幣について
【命題5】貨幣とは、手軽に人と人とをつなぐ装置で
ある。
【命題5-1】貨幣は、信頼関係なしの交換を可能にする
【命題5-4】貨幣は他人との信頼関係を作り出すために
つかうべき
【命題5-6】経済人ではなく、有徳人になる
自由について
【命題6】自由とは、選択の自由のことではない
【命題6-1】「選択肢が豊富にあること=自由」では
ない
【命題6-2】成功とは、可能な選択肢の中から、最善の
選択をすることではない
【命題6-3】人生には無数の選択肢がある
【命題6ー4】無数の選択肢の中から、正しい選択をする
ことなど、原理的には不可能である
【命題6-5】選択という設定自体が危険である
【命題6-7】不可避の選択に直面しているなら、どれを
選ぶかは問題ではなく、どのように選ぶか
だけが問題である
【命題6-8】自分の内なる声に耳を澄まして、その声に
従う
【命題6-9】どれかを選択した以上、別の選択肢はもう
閉じられている、と感じるのは誤りである
【命題6-10】自由とは、思い通りの方向に成長する
ことである
【命題6-11】豊かさは自由を保証しない
【命題7】自由でいるためには、勇気が必要である
以下、略
夢の実現について
【命題9-2】夢は否定形では表現されない
【命題9-3】否定形を夢だと思い込むと、否定の部分が
外れて実現する
【命題9-5】夢は肯定形のイメージでしか表現できない
【命���10-1】夢の実現のための過程に意味がある
【命題10-2】夢を実現する過程で得られる副産物が、
あなたの糧となる
【命題11】幸福とは、手に入れるものではなく、感じる
ものである
以下、略
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心のどこかで薄々感じていたことが書かれている…
と思える箇所が何か所かあったりして、読みやすかった
その反面、何度か読み返さないとわからないな、と思える箇所もあったので、辞書的にことあるごとに読み返すという付き合い方をしていこうと思った
著者の他の作品にも興味が持てた
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すばらしい。幸福とは、「成長」することだと。世界や他者との関係がより精妙になっていくことなのだろう。=アート。なので、アートの分野での名声とか地位とかと、本来の意味でのアートは何にも関連しない。自分がより幸福を感じ、より健康になる、そこにある技法を「アート」としたいし、そうなっているのなら、もうそれ以外に何もいらないのだと思う。「人間は、自らの精神を自由に広げる時に、何か本当に意味のある物を生み出すのです。」
以下引用
依存先を減らし、少数の他者に依存するというのは、他者に隷属している
三十代の後半には、学生時代に願っていたことはほぼすべて達成していました。しかし、それでも、私の絶望と孤独とは、一向におさまらなかったのです。
絶望と孤独とから逃れるために、何かの目標を設定して、その実現のために熱狂的に仕事をすることで、なんとか生きてゐた私にとって、目標の喪失とは、そのまま生きる意欲の喪失を意味していた
私の性質のある部分を好みつつ、私の全人格を受け入れることを拒絶していた
自立した人というのは、自分でなんでもする人ではなく、自分が困ったらいつでも誰かに助けてもらえる人であり、そういった関係性のマネジメントに長けている人の事
新しい人間関係は、縁が生じれば繋がり、縁が果てれば切れるという、自然な流れに沿ったものに
自分より上に立つ人に依存するのではなく、自分と対等に付き合ってくれる人、つまり友達を作る事が大事
友達ー互いに人間として尊重しあう関係にある人
。地位が高かったり、年齢が高くても、対等に付き合ってくれるなら、それは友達
あなたを尊重する真の友達は、あなたが嫌だと思っていることをさせたりはしません
創造的構え
誰とでも仲良くすると、破壊的構えの人とも仲良くすることになる
友達は友達に紹介してもらえばよい
嫌だと感じる人と、友達のフリをしない
表面的な穏やかさは毒
相手の破壊的構えに御付き合いしてはならず、創造的構えに呼びかける
破壊的構えを向けているのは、別のひとからそれを強制されているから
対立を恐れない
破壊的構えの人に嫌われるのはいいこと
嫌われるのを恐れると、誰にも愛されない
自己愛ー自己嫌悪を埋め合わせるために偽装すること
ここは先輩に嫌われないように、ということでやる仕事は友達地獄行き
自分を嫌っているなら、誰も愛することはできない
人を愛するためには、自分を愛さなければいけない
自分を嫌っていない状態ー自愛
身につけるという過程が、自己嫌悪を伴う必然性はありません。自分に必要なものを自分が必要だから取り入れる。という過程は、主体的なものであり、その場合にはいちいち自己嫌悪に陥る必要はないのです。そうやってあせらずに、自分に必要なものを、自分にふさわしい速度で、自分なりのやり方で身につけることができるなら、自己嫌悪抜きの成長が可能に
→まさに今回の旅とか、ここ最近の読書とか。「学んでる」って感じがなくて、「心が喜んでいる」という表記が正しいかな
悩むのをやめて、自分が感じていることに目を向ける
自分を大切にしている人には、自分を大切にしている人が引き寄せられます
自分を大切にし、そこからあふれる愛情に引き寄せられるのが、本当の友達
利益を与え合うことで維持されている関係は、友達ではない
お金を貯めるより、依存できる関係を増やした方が確実
お金を使うなら、人との結びつきを強めるために使う
その仕事に対して、気前よくお金を払うのです。これは支払いではなく、謝礼。こうすることで気に行った人との良い縁を結びます
こうやってあちこち気に入った人との良い縁を巡らせていると、良い話がその縁を通じて飛び込んできます。それはいわゆるうまい話ではなく、良い話。
今はこうやって屈辱的な状態にあるけれど、出世して、あるいはお金を手に入れて、自立して自由な人間になり、好きなものを手に入れ、好きなことをするのだという。
嫌な感じがするけれど、どう考えても得なはずとか、断りにくいという理由で選んだものは失敗
自由にのびのびと成長するために物質的基盤は多くは必要ない
自分が伸びたいと思う方向に自分を伸ばすには勇気が必要です。自分が悪い子であると思い込んで自己嫌悪に苛まれていては決して自由を守る事はできない
自分が伸びようと思う方向は、周囲の人の都合に必ずしも合致しない
自由な人は、利己的でも利他的でもない
自分が好きだと感じることは喜んでやり、自分が好きだと思う人を助けることには躊躇しない
自分の身体が教えてくれる進むべき、あるいは成長すべき方向
その時その時に、自分自身の感じる伸びて行きたい方向が道
人生の目的を記述可能なものだと思い込むことから、抜け出すという意味。そのように何か言語化できるものとして、人生の目的を設定してしまうことは、自分の感覚を裏切る第一歩
人生も目的はあるのだけれど、それは見えない、と考えるほうが生産的
一人ひとりの身体の在り方が違う以上、一人一人がそれぞれの瞬間に感じる「道」は、お互いに違っています
あなたの人生の目的は、ほかの誰とも違っている
人生も目的は、どんな言葉でも表現することはできない
★人生も目的に向かって進んでいるかどうかは、感じることができる。
あなたなにかの達成を夢みているとしましょう、その達成そのものには意味はありません。自分の身体がのびのびと作動することに意味があります。。なぜならその身体の作動は、ああたを成長させるからです。その上、人との出会いがあるからです
夢を実現する過程で得られる副産物が、あなたの糧となる
〇〇したいと強く念願すると、そうならなかったらもう死ぬというくらいに追い込まれるのです。そうすると人間は必死になるもので、なんとかそれを実現してしまいます。しかし問題は、そうなったときにも、ちっとも嬉しくないことなのです
大学に���格しても、博士業をとっても、本を出版しても、その一瞬だけほっとするけれど、すぐに不安になって、次はなにかしないと、と考えてします
何をしても無駄なのです、すべての成功の裏に憂鬱、空虚感、自己疎外、生の無意味さが潜んでいる
エリートや成功者は、多くがこの種の病気を抱えています。それゆえ、健全な人では決してできないような努力や忍耐や発想を発揮して、素晴らしい成果を上げる。しかし素晴らしい成果には何の意味もありません。
。ありのままをうけいれられなかった経験。
焦燥感や不安に駆動されて、真の意味での創造性を発揮するなど不可能
★人間は、自らの精神を自由に広げる時に、何か本当に意味のある物を生み出すのです。現代社会は、価値の基準が狂い、そういう価値を価値と認めなくなった。代わり井、才能ある子が焦燥感にかられて吐き出したものを賞賛するようになっている。こういう才能ある子は、夢が文字化しうるのです。
恐怖心ゆえに、私は夢を実現してきたのです。そして実現すると、儚く消えてゆき、何の喜びも私に与えませんでした
幸福とは、手に入れるものではなく、感じるもの
彼らの生かは素晴らしく見える成果に過ぎない
自分自身を受け入れられるというのは、自分の感覚が肯定されること
人間が世界の意味をつかむには、自分の感覚を受け入れられることが必要
才能ある子を育てるには、その子の感覚を否定し、大人にとって、社会にとって、好都合な感覚を押し付ける
脅えさせ、利益でつる
その子のためにと思い込んで、欲求を抑え込み、子供の感覚を真っ向から否定しつつ、正しい感覚をトレーニングによって教え込むとする
★「正しく」狂った人間は、感じることを恐怖するので、幸福にはなれない
幸福とは、感じるものであって、何を手に入れても、そこから喜びを感じなければ意味ない
人からうらやましがられたり、褒められたりすることで、間接的に感じても、偽装工作
長期的に考えてとか、長い目で見て、とか言って、我慢するのは得策ではありません。というのも、人間の感覚には、長期的視野が既に入っているのです。だいたい、「なんだか嫌な感じがする」という場合には、「悪い予感」が込められています。こういう場合の人間の直感は、大抵の場合、頭でいろいろ計算する「長期的視野」などを遥かに超える深い計算が入っているのです。
幸福というのは、感じるものです
自分の外部にある名声やなんとかに憧れているのは、自分が嫌になっていること、魂がいるべき場所いないこと
自分を嫌っているので、自分の外にあるものを、求めて魂がふらふら出て行ってしまう
自己嫌悪に振り回される人は、評価を挙げることに血眼になる
★人は成長すると、安心する
ー昨日よりも、今日の方が、生きる力が増しているのを実感すれば、安心する
★人は衰退すると、不安になる
常に成長を目指し、毎日、少しずつでも成長し続ける人は、心が安らかになります、毎日、少しずつ衰え続ける人は、不安になります。ですから、成長��そが、幸福への必要条件。
成長するには、努力が必要です。しかし無暗に努力しても、生長するものでもないのです。意味のある努力をしないといけません、ではいみの在る努力とは?
★自分のやっている努力に意味があるかないか、感じることが大切
問題は、自分のやっている努力に意味があるかないか、感じられなくなっていること
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当たり前ですが、生き方は、自分で考えるものです。
他人から、こういう生き方で、生きてくださいといわれたら、
普通は無視をしなければいけません。
無視せずに、肯定してしまうと、
それは、他人の生き方をなぞっているだけの、生き方で、
どこかで、矛盾が発生し、破滅します。
著者の思想家としての説得力は、
やはり、生きにくさを人並み以上経験したからです。
自立することは、他人への依存という命題は、
日本で一般的に信じられている他人に迷惑をかける人間は、
最低の人間だという認識を真っ向から否定しています
著者のバックボーンは、経済学なのか、はたまた中国古典にあるのか、
マイケルジャクソンにあるのか、はっきりしませんが、
日本の多くの大学教授が、サラリーマン化している、
つまり、知識人として、自立しているわけでなく、
ただ、大学に帰属している人が圧倒的な中で、
著者の存在は、際だって、自立しています。
明日、辞めても、クビになっても、
特段、本人にとっては、多少は影響あるでしょうが、
十分に、著述家として食ってていけます。
それだけの価値は、著者の本にはあります。
日本は既に、多くの人にとつて、個人の生き方を確立せずに、
生きることは困難となっています。
当たり前に、結婚したり、
当たり前に、子供を産んだり、
当たり前に、家族を作ったり、
当たり前に、どこかに所属し、
仕事をし、給料を得ることが、
非常に困難となっています。
その中で、著者の言説は、過激ですが、個人を納得させ、
行動をおこす上でも、勇気を与えてくれるものです。
日本は今、幕末、明治維新、日清日露、太平洋戦争、
そして、終戦に向かう過程と同じような、
混乱の渦にいます。過渡期前後には、多くの犠牲者を、
出しました。そして、多くの弱者が辛い思いをしました。
その過程を今一度、日本は歩んでいます。
今回は、物理的な破滅ではなく、精神的な破滅だと思います。
その中で、今、多くの人が救済を求めています。
この著者の言説も広くは、個人への救済を目的にしています。
その意味で、著者の思想は、あまりに過激です。
なぜなら、一言が、数十冊分の専門知識に相当するエネルギーを持つからです。
私は、こういう言説にあうと、あっ、自分って、こういう考えを持ちたかったんだと思ってしまいますが、
実際は、著者の言葉に酔っているだけです。
著者も自らを縛り制限している国家や社会、組織、両親、親戚、知人からの広義における言葉からの解放を、
血の涙を流して、達成したきたはず。
もし、著者に共感するのなら、自身で、それを行わないといけないかもしれません。
その勇気が果たして自分には、あるのか?
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トランスジェンダーの東大教授が解き明かす生きるための考え方。一般的と思える命題を否定し、それと対立するような命題をたててそれが正しいことを立証していく形式で、世間の常識と言われるものにある意味挑戦している。自分のの人生のを生きていないなと少しでも感じている人はこの本をよめば何かしらの糸口がつかめるだろう。
以下注目点
・自立とは依存することだ。
・人間は誰かに依存しないと生きていけない。
・お金があると腐れ縁が増加して、自由がなくなる。
・選択肢がたくさんあることが自由ではない。
・自分の将来にとって一番有利は意味がない。
・最適選択の実行は原理的に不可能。
・自由とは思い通りの方向に成長すること
・人生の目的のが言葉で表現できたとしたら、それは押し付けられた結果
・友達に助けてもらうことで自己嫌悪から脱出できる。
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自己啓発棚にありました。自分を救うことが自己啓発であるならば。毒親育ちとして、共感というより「この方向でいいんだ」と伴走してもらっているような。「自己啓発」にしては口調がクールな論文調なのも面白い。頭のいい人が、自分の世界の見え方を説明したい情熱!的な熱が低い。「こっちにおいで」と言われているのはわかる。もう一回読みます。面白いです(2019-07-23)