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紙の本
ボンクラーズ、ドントクライ (ガガガ文庫)
著者 大樹 連司 (著)
あの頃の僕らは、恋がどんなものかも知らなかった—。ネットもケータイもまだ馴染みがなかった1999年、とある片田舎の高校。主人公の肇とカントクは、夢だけは大きく「日本の特撮...
ボンクラーズ、ドントクライ (ガガガ文庫)
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商品説明
あの頃の僕らは、恋がどんなものかも知らなかった—。ネットもケータイもまだ馴染みがなかった1999年、とある片田舎の高校。主人公の肇とカントクは、夢だけは大きく「日本の特撮映画を変えること」だが、映画の撮影準備と称して憧れの特撮ヒーローになりきる「ごっこ遊び」に興じてばかりのボンクラ映画研究部。そんな「撮らない」映画研究部に、わけありの美少女が飛び込んできて—。男子ってやつは、バカで、むき出しで、まっすぐで、最低だけど最高だ。誰しもが通り過ぎる、恥ずかしく、苦く、痛々しい青春模様。【「BOOK」データベースの商品解説】
肇とカントクは、映画の撮影準備と称して憧れの特撮ヒーローになりきる「ごっこ遊び」に興じてばかりのボンクラ映画研究部員。そんな「撮らない」映画研究部に、わけありの美少女が飛び込んできて…。【「TRC MARC」の商品解説】
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若き日の想い出
2015/09/10 15:02
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投稿者:くまくま - この投稿者のレビュー一覧を見る
県立範堂高校映研部は映画を撮ったことがない。仮面ハンドーというMyヒーローが先行し、地元の面白キャラとして認知されるに至っても、映画を撮ったことはない。部長の藤岡寛徳は口先だけは威勢良いが、映画を撮るという活動を具体化する手腕には欠けている。そこを補うのが佐々木肇の役割のはずなのだが、細々とした事務手続きは出来ても、機材もなければノウハウもないと諦めてしまうのがいつものパターンだ。
そんな状況は、非常勤の国語教諭として宮内松乃が転任してきたことで変わってくる。彼女がカメラを貸してくれたことで、一歩前に進んだ気がしたのだ。ところが、そのカメラを取り返しに、彼女の妹の宮内桐香がやってくる。桐香は男子制服で変わった生徒として有名だった。
ところが彼女は、中学時代に映研部に入っていたらしく、カメラワークや編集作業などお手の物。それ故に、映研部を名乗りながら映画を撮る意欲がない彼らが、許しがたいらしい。その挑発に乗った寛徳は、桐香と撮影勝負をすることになる。
舞台設定が1999年と限定されているのだが、これには理由がある。冒頭、特撮ものは既に終わった空気感の中で、ただ二人、特撮を愛する少年たちが描かれるのを見て、あれっと思う方もおられるだろう。その理由ゆえに、この舞台は1999年である必要があったのだ。
今年30歳になるであろう人たちが、高校生の時に体験した、ちょっと甘酸っぱい青春の思い出。時にはぶつかり合い、時には悩み、時には笑いあう、そんな素のままの青春が描かれる。