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- カテゴリ:研究者
- 取扱開始日:2012/03/29
- 出版社: 和泉書院
- サイズ:22cm/252p
- 利用対象:研究者
- ISBN:978-4-7576-0612-8
紙の本
日本の「人魚」像 『日本書紀』からヨーロッパの「人魚」像の受容まで (福島大学叢書新シリーズ)
著者 九頭見 和夫 (著)
人魚とはいかなる生物なのか。人々は長い人類の歴史の中で、人魚の描写を通して何を伝えようとしたのか。井原西鶴などの文学作品や博物学・民俗学の文献、さらに外国の作品も視野に入...
日本の「人魚」像 『日本書紀』からヨーロッパの「人魚」像の受容まで (福島大学叢書新シリーズ)
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商品説明
人魚とはいかなる生物なのか。人々は長い人類の歴史の中で、人魚の描写を通して何を伝えようとしたのか。井原西鶴などの文学作品や博物学・民俗学の文献、さらに外国の作品も視野に入れ、日本の「人魚」像の原点を探る。【「TRC MARC」の商品解説】
目次
- 第一章 江戸時代の「人魚」像(1)
- Ⅰ はじめに
- Ⅱ 小説の中の人魚像
- Ⅲ 随筆(紀行文)の中の人魚像
- Ⅳ おわりに
- 第二章 江戸時代の「人魚」像(2)
- Ⅰ はじめに
- Ⅱ 鎖国と博物学の舶来
- Ⅲ おわりに
- 第三章 江戸時代以前の「人魚」像
著者紹介
九頭見 和夫
- 略歴
- 〈九頭見和夫〉東北大学大学院文学研究科(独語・独文学専攻)修了。福島大学名誉教授。「福島県文学賞」審査委員(小説部門)。著書に「太宰治と外国文学」など。
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書店員レビュー
伝説上の生きもの「人魚」が、その優美さと妖しさで...
MARUZEN&ジュンク堂書店札幌店さん
伝説上の生きもの「人魚」が、その優美さと妖しさで古来の人びとを魅了してきたことは、人魚を題材とした文学作品の膨大さからもうかがえる。
古くは『日本書紀』『吾妻鏡』、江戸時代には西鶴が浮世草子に描き、明治期には知の巨人・南方熊楠が研究対象とし、やがて小川未明の有名な童話が生まれ、「海にゐるのは、あれは人魚ではないのです」という美しい書き出しの中原中也の詩が書かれた。他にも時代別に数多くの人魚作品が挙げられており、その一つ一つに十分な引用が成されているのが楽しい。題材の魅力ゆえか、読んでみたいと思わせられる作品が多く、このようにテーマに「縛り」を設けた読書方法にも開眼しそうだ。
収録されてはいないが、個人的には笙野頼子氏の『虚空人魚』を現代SF部門として推したいところ。
人文担当 武良