紙の本
「ドイツNo.1ヒットスリラー」、「今年1番の注目作!!」、「緊急重版!!」の謳い文句は伊達じゃなかった。
2016/11/15 09:12
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投稿者:ナミ - この投稿者のレビュー一覧を見る
「ドイツNo.1ヒットスリラー」、「今年1番の注目作!!」、「緊急重版!!」の謳い文句は伊達じゃなかった。過剰なまでに電気に依存した現代社会では「停電」という事態が引き起こす災害・パニックの凄さは、古くは“ニューヨーク大停電”として語り継がれ、それにも拘わらずその後も様々な大停電が引き続き起こっている。しかも、近年の停電は福島原発事故で世界が知ることになった原発燃料の冷却問題とも関連するという難しい問題まで抱え込んだのである。 さて、本作ではこうした甚大な危機を孕んだ「電力構造」自体をテロの対象としているところが現実味があり恐いのである。
紙の本
ブラックアウト
2012/11/10 22:09
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投稿者:ホワイトアウト - この投稿者のレビュー一覧を見る
福島第一原発でおこった事故の出来事も盛り込まれており、かなり複雑な心境にはなりましたが、今起こりうる危機としての臨場感にとてもスリルに感じました。また、電気に頼りすぎるこの世の中について、一考する価値ありと感じた作品であります。豊かさと人間の性(サガ) の奥深さ(複雑さ)もうまく表現できています。
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欧州でテロによる大規模停電。真冬にライフラインが停止し、原発のコントロール不可に。話が欧州各地に飛んでちょっと混乱するけど、読み応え有り。途中、チェルノブイリと並んでフクシマと出てくる。物語のメインテーマではないが、改めて福島第一原発の重大さを実感する。欧州で小説の題材になり、事故の経緯もあの事故をなぞっている。政府や東電が考えている以上に世界では重大事故とみなされている事がよく解る。
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登場人物がとにかく多くて、最初は全然集中出来なかった。
上巻を読み終わって、やっと集中できる形に。
原発の深刻な事故など、東日本大震災がかなり影響してるなぁ…という印象。
でも、やっぱり『チェルノブイリやフクシマのように…』ていう文を見ると、ショックだった。
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昨年、計画停電を経験して電力のありがたさをわかったつもりでいたけれど、この本が描く世界は想像を絶する。
後半にかけてフクシマを思い起こさせる状況に突入していく様は、背筋が寒くなる思いがする。
下巻に「期待」という言い方は変かも知れないが、あくまでフィクションであることを前提に、面白いと言いたい。
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事件の始まりから、事件が深刻化し始めるあたりまで。
起承転結で言うと、2つ目の『承』のあたりかな。
3.11以降に書かれているので、物語の端々に、
“フクシマ”の言葉が出てきます。
そして、この物語も、フクシマの事故をなぞるかのように、
停電を発端として、原発の事故が深刻化していきます。
しかし、この本で描かれているのは、原発事故だけではありません。
停電を発端として、エネルギー供給、食料供給、医療などなど、
市民生活の様々な所に出る影響が描かれています。
中々、怖い物語です。
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読み終わった感想
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後半からは余り進展なく,ジワジワと行く感じでしたが,
一気に読めました。
人物が出る度に?と思い,思い出すのに若干時間が
掛りますが(ヨーロッパの人の名前は覚えづらいと思います),
下巻が楽しみです。
まだ半分位読んだところの感想ですが・・・・
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ヨーロッパ全土が停電!しかもテロの可能性が・・・と
ありがちなストーリー展開で進んでいくのかと思いきや
意外と緊張感を持って進むストーリー。
突飛な感じではなく,現実味を持ってジワジワと
被害が拡大して行く様など冷める事無く読めています。
沢山の国の登場人物が登場し,覚えるのが大変です
が,それぞれが徐々に絡み合う感じなど,今のところ
楽しんで読んでいます。
今,実際に大規模停電が起きるとどうなるのか?
実際の生活レベルでどの様な影響が出始めるのか?
など,フムフムと読んでます。
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サイバーテロによりヨーロッパ全土が停電するという話。長期的な停電が社会に及ぼす影響が丹念に描かれる。かなり深刻な内容で興味深いですが下巻になかなか手が伸びない(^_^;)
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多くの登場人物がヨーロッパ各地で停電に遭遇する。何らかの組織の仕業。スリリングだが、中だるみ。読むの止めようかな。
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舞台がヨーロッパと広く、登場人物も多いので、最初は分かりにくいです。読み進むうちに覚えましたけどね(^^;;
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上巻のみ読了。ヨーロッパ連合に大規模停電が来たお話し。他の人々のレビュー通り、あちこち話が飛んで、沢山のヨーロッパ系の人々の名前が出てきてややこしいが、とても面白い。
上巻は停電ですったもんだする中でようやく原因がテロであることがはっきりし出したところまで。
それにしてもスマートメーターの問題点を指摘しているような小説だが、NWO系の支配勢力の行動計画開示なのかそれとも単に問題を提起しただけなのか。
とにかく小説は面白い。下巻も期待。
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久々に出会った眠れなくなるノンストップパニック小説。欧州で停電が何日も続いたらどうなるのか、謎に挑む凄腕イタリアンハッカーと警察、そして恋。次々と展開する冒険のせいで本当に寝不足だ。映画化して欲しいです。
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この小説に限っては最初に翻訳者の解説を読んだ方が、スムーズに読み進めることができるようになってます。
なぜって、多い登場人物のなかでも、重要となる人物5人の名前や設定を軽めに記載されていたからです。
3.11の津波による原発施設の沈黙とメルトダウン報道から作者は着想を受けたそうですが、反原発を訴えるというより、原発を発端としたパニック小説。
場面がどんどん変わっていくため馴染みのない都市の名前が出てきてもどの国の都市だ? と調べながら読み進めました。有名な都市なのでしょうが、よほど好きで、なんどもヨーロッパ各地を歩き回ってるの! なんて人じゃあないと日本人には地理を把握するのは難しかな。
どうせなら都市の下に国名を書き足して欲しかった。
場面の転換が早く、キャラの把握が中途半端だと読んでいて分からなくなるのは難点だけど面白い。
大陸かつ、各国が電気を共有しているからこそ、日本人には想像を絶する大規模連鎖は目が離せない。
角川さんは、もっと大々的に売り出せばいいのに。それだけ面白い作品でした。
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停電が長期化した場合の世界の描写は多分こんなもんだろう。IT関係,セキュリティ関係もよく勉強しているが,電力系統関係の記述はかなり怪しい。5Hzも周波数が振れる運用しているわけがない。
2012/11/22紀伊國屋書店で購入;11/23から読み始め;11/26夕方読了
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通常この手の“世界規模のパニック大作”で舞台になるのは、決まってアメリカ合衆国の大都市部のいずれかというのが定番なところを、欧州全体が主要舞台となっている。どころか、他の地域はほとんど出てこないというのが異色中の異色♪
邦人からすれば聞き慣れない(読み慣れていない?)地名や人名がわんさと出てくることに初めは違和感があるけど、それを乗り越えさえすれば リアルな極限状況 がじわじわと迫ってくる、展開は多少もどかしくとも壮大なスケールで広がるディザスターものが味わえる。主人公が八面六臂の大活躍をすることはするんだけども、基本的には普通の人間(元スゴ腕、ではあるけど)なので、荒事にもトラブル、サバイバルにも弱い♪ そこがまた欧州らしさ(?)があって良い感じにもなってるように思う。しかし悲惨な目に遭ってるな~、というw
何と言っても、すでに東日本大震災と福島第一原発事故が、重大な伏線としてこの小説に取り入れられていることには驚かされる。まだそれほど時間が経過していないあの巨大な災害は、もちろん日本人の記憶にまだ生々しいけれども、まさにそれをキッカケにしたような巨大災害を題材にした長編小説が、こんなにも早く登場するとは思わなかったので意表を突かれた感じがする。
スマートグリッド、スマートメーターといった、つい最近新聞等で目にするようになったものが重要なキーアイテムになっていたり、このご時世の情勢をいち早く取り入れているところは素直にスゴイ♪
欧州全域で電力が奪われた為に原発メルトダウンと放射能拡散の危機が、ゆっくりと広がっていく描写は充分に恐ろしく、日本人としても記憶に新しい分、まさに旬の題材になっている。
手段や技術の面でとやかく言うべきではないと思う。そういう本ではなく、小説なのだから♪
元ジャーナリストの小説処女作、ということでしたが、次回作も読みたくなるような重厚な出来で、評判になったというのも頷ける。話題性から言って確実に映像化されるんだろうけど、相当の予算をかけないと、巷に溢れるつまらない低予算災害パニックものの1つに加えられてしまうだけになる可能性が高いだけに、慎重にやって欲しいなぁとつくづく思う。ネタ不足のハリウッドが予算と時間をかけてジックリ取り組めば面白くなりそうだけど、それだと米国テイストになっちゃって原作らしさが失われるかも知れないw
ん~、映画よりも、原作のエピソードを極力削らないで済むように、何分割かにしてTVムービーでやったらどうか?などと考えてしまう