「honto 本の通販ストア」サービス終了及び外部通販ストア連携開始のお知らせ
詳細はこちらをご確認ください。
読割 50
紙の本
飛魂 (講談社文芸文庫)
著者 多和田 葉子 (著)
ある朝突然やってくる虎、一生現れないかもしれない虎。古より虎を待ち続ける人は数多く、その道を究めたいと願う。若い女たちは女虎使い・亀鏡の弟子となるため家を捨て森の奥深くに...
飛魂 (講談社文芸文庫)
飛魂
ワンステップ購入とは ワンステップ購入とは
このセットに含まれる商品
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
商品説明
ある朝突然やってくる虎、一生現れないかもしれない虎。古より虎を待ち続ける人は数多く、その道を究めたいと願う。若い女たちは女虎使い・亀鏡の弟子となるため家を捨て森の奥深くにある奇宿学校へと向かうのであった。そしてわたし梨水も入門の承諾を得る手紙を送り…。表題作に「盗み読み」「胞子」「裸足の拝観者」「光とゼラチンのライプチッヒ」の短篇を加えた作品集。【「BOOK」データベースの商品解説】
女虎使い・亀鏡の弟子となるため、家を捨て、森の奥深くにある寄宿学校へと向かう若い女たち。そしてわたし梨水も入門の承諾を得る手紙を送り…。表題作ほか「盗み読み」「胞子」など全5篇を収録。【「TRC MARC」の商品解説】
目次
- 飛魂
- 盗み読み
- 胞子
- 裸足の拝観者
- 光とゼラチンのライプチッヒ
- 著者から読者へ
収録作品一覧
飛魂 | 7−167 | |
---|---|---|
盗み読み | 169−182 | |
胞子 | 183−202 |
あわせて読みたい本
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
この著者・アーティストの他の商品
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
紙の本
なぜか変換できない熟語たち
2022/02/02 12:54
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ふみちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る
作者の作品のタイトルに「雲をつかむ話」というのがあるが、まさしく、作者の作品がいつも雲をつかむ話が多い、白熊が主役だったり(雪の練習生)、いわくありげな人と列車に乗り合わせたり(容疑者の夜行列車)、ショウペンハウエルを買い求める怪しい男が登場したり(目星の花ちろめいて)。今回の「飛魂」と短編4遍も雲をつかむ話のオンパレード、「飛魂」では登場人物の主人公・梨水、粧娘、煙花、紅石、そして「虎の道」の師・亀鏡どの人にもフリガナがないから読み方がわからない、でも、漢字の形、意味、でそれぞれの人物がどういう人なのか想像してみる、これは面白い体験だった。幽密、聴界、学弱者、芳情、そしてタイトルでもあるの飛魂となぜか変換できない熟語ばかり、でも、その熟語はそのつながりから意味が理解できる、これも面白い。でも、それって、漢字がわかっていることは前提だから、独訳できるのだろうかと少し気になった