紙の本
社会学者のたまり場からのメッセージ
2015/09/27 20:26
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投稿者:Ottoさん - この投稿者のレビュー一覧を見る
ジュンク堂書店三宮店では、テレビ・ラジオのコーナーにあった。
この本は、TBSラジオの深夜放送「文科系トークラジオLIFE」のこれまでのエピソードの紹介本です・
出演者は、鈴木謙介を中心に塚越健司、古市憲寿などの社会学者や速水健朗、斉藤哲也、津田大介、常見陽平などのフリーライター、この番組からテレビや新聞、雑誌に飛び出していった人がたくさんいる。
ぜひこの本をきっかけに、番組も聞いてほしいですね。ポッドキャストでも聞けます。
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文化系トークラジオ Lifeのプロデューサー、パーソナリティのチャーリーの今までのLifeを振り返る一冊。
苦しかった時期や、なぜこの番組ができたか、やりたかったが詰まった一冊。
番組を聞いてるひとはもちろん、小さなコミュニティとか作りたい人は読んだほうがいい一冊。
あと、仕事の関係で、スポンサーとして参加してました。本にもクルーとして名前が載っているので、結構うれしい、、、
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裏側がもっと見えるかと期待していたので、ちょっと残念。でも、長年のリスナー以外の方にとっては丁度いいのかも。
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黒幕の場所を作るという考えとそこに出たいと思えるような場所にしたいという気持ちがいろんな要素と人間関係によって形になっていき、いろんな人たちが関る事でこの番組は成り立っている。
たぶん、それは奇跡なんだろう。と僕は思う。
だからきっと後で振り返る時に僕が見てきた景色や聞いていた声が、あれは黄金期であったと思う時がくるようなそんな気がする。
だからこそポッドキャストの問題もあるがこうやって活字になることは意味が大きい。
人はいなくなるし、記憶もやがては変化していく、本は、ただ残る。だからいつか友だちが作れないような人見知りの寂しがりやの少年が祖父の家で黄ばんだこの本を、図書館の片隅で見つけて誰かと話す事の面白さを感じるような光景が訪れるのかもしれない。
なあんてそんなドラマティックな事が起きたらいいなとか思いながらも、この数年の中で僕が一番影響を受けたのは間違いなくこの番組と黒幕やcharlieに出会った事だった。
だから、三冊目も出ればいいなと思うしこの二冊目ももっと売れて届いてほしい。
黒幕とcharlieのインタビューはいろんな示唆に富んでいる。できるだけ僕は面白い方に流れて行こうと改めて思う。
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僕はUSTREAMで「ライブメディアの現在」を聴いたのがLifeとの出会いで、そこからチャーリーをはじめとする社会学者や批評系の本を読み始めたので、ほんといろんな事を知るきっかけを与えてくれたと思ってる。
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「ネットが普及した社会で、私たちが社会を築いていくことの意味は何か」を問うているんじゃないか。というチャーリーかく語りきが最大印象でした。そうよねーそれねー。それでラジオなのかーそうかーそういうことだったのかー。
当該ラジオ番組については、名前はもちろん知っているけれどもどうしても聴くことはできないでいるしたぶんこの先も聴かないだろうなと思います。なのでこうして書籍で出てくれると大変ありがたい層。ポッドキャストのみならずUSTやニコ生もそうで、しばらく前に垂れ流しは好きではないなという結論に達して以来、「その場を共有すること」の良さよりも「そういうのは短くまとめてくださいお願いします」に走っちゃうのですが、なんちゅうたらいいの、LIFEが提供しようとしている仲間感が価値あるものというのは理解するんだけど、それでうまく繋がれたり何かができた試しがないのでもうあんまり期待していなくて、それよりも職場の同僚だったり近くにいる友人だったりにやっぱり回 帰・帰属してしまう程度なんだなあ自分が、ということを強烈に意識しました。
だって一日8時間以上働いていてそういう接続に数時間も取ったら家族や友人との時間なんてゼロである!たぶん理想は、「仲間と一緒に聞くことができる」なんだろうな。
すっごいさらっと読めて爆笑も何度もしたし膝も何度も叩いたんだけど、あんまり残ってない。そう私はその程度。。。与太話大好きで良くやってたし、今もたぶんやり始めるととめどなくやるんだろうけど、せっかく時間を費やした以上もう少しカタチにしたいとか欲張っているんだろうなーなーなー。
そうそう、これ書きながら一つ思い出したんだけど、中高生、受験生を見てて、しゃべり好きな奴ってやっぱりいるんですよ。例えば受験そのものや勉強そのもの、自分の生活のこととや人生についてとか、もちろんそのほかのたくさんのくだらないことについて、とにかく喋りたがる。受験の不安とかも。で、「どうしようまじヤバい」「うんヤバイよね」っていう共感を得て満足して、そういう風に楽しく過ごしている子たちって全然伸びないし結局受験失敗するんですよね。それとイコールだとは言わないけど、これ分解すると与太話やオフ会だのなんだのをちょっと警戒してしまう自分の感覚はがどこから来ているのか、同じところに根がある気がする。与太話はしっかりやらないとやっぱり「何かした つもり」で終わってしまうし、話してから後が、あるいはそのほかのことのほうがやっぱり大事で、そのための糧にすぎないんだということは意識しておかなきゃいけないんじゃないかなと思うわけです。はい。いやそれが遊びだと気付いている限りはいいんですよ。でも、それが人生の役に立つ!と思ってるとやばいんじゃないかなっていう。生徒とダベるの好きな自分もしっかり内省しつつ、どんな与太話なら面白さと実益を同時に提供できるか、最近はえらく考え込みながらお子らには投げかけております。せいいっぱいっていうかいっぱいいっぱあい!
あとチャーリーの教育者としての(不可抗力ふくめて)立場はやっぱ、ありがたい先輩像なので毎度お世話になっておりますもぐも���。その葛藤にはシンクロせざるを得ない。
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ツイッターだと絶賛系のしかないので、あえてカウンター的なので。
一番良かったのは黒幕の第1章だった。
特にチャーリーと初めて会うところ。
なんかぐっとくるものがあった。
2章のクリスマス資本論。
この回は、純粋に「掛け合い」として面白く、これは放送を聞かないと出てこないグルーヴだと思う。
2章で全体的に感じたのは、聞いてるときよりも文字起こしされたら、「あれ?なんか違くね?」って疑問に思うこと少しあった。
疑問というのは単純に、「この真偽はどうなんだろう?」という疑問。
放送だと聞き流していて、文字になったら簡単に巻き戻しできるから、ということなのか、もしくは放送だと理解できていたことが、文字になったら読み取れなかったのか、そういうのは不明なままだけど。
2章のような文字起こし的なのは必要なのか?というのが2章の感想。
そもそも放送はアーカイブで聞けるのだから、文字起こしはバッスリと「聴いたもの、聴けるもの」というスタンスで、感想戦をもっと膨らませた方が面白くなるのでは?と思う、放送当時と今とでは時間が経ったわけで、「このときはこうだったけど、今はこう」もしくは「このときのことは今もこうで・・・」というような感じの方が良かったかなー、と。
もしくは講義ノート的に、聞きながら読んだら面白いとか。
文字起こしは必要だとは思う。
思うけど、今回のような(サイズとか、発行期間とか)ことを考えると、ふさわしくないとも思う。
抽出される回は限定されるし、乗っけても3時間喋り続けるような放送を全部文字起こししたら、この厚みじゃ収まらないから。
と同時に、音声認識ソフトがもっと発展して、簡単に文字起こしできるようになればいいなぁとは思った。
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視覚でトークを改めて読み返してみることで新しい発見とか、聞いていた時には意味がわからなかったこともわかったり。話の流れなども。黒幕の序論やチャーリーの振り返りもLife愛を感じ、リスナーとしては買わずにはいられない一冊。
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Life本二冊目、前作は外部だった版元がTBSサービスに。他メディアからネタを拾いがちなラジオが自ら喋り手やテーマを発掘してくる作業を何年も続けられたのは本当にすごいとおもう。一度だけ番組観覧のチャンスを頂いていたのに諸事情でドタキャンしたのが悔やまれる…
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これだ!っていう感じがあった。
このラジオには、議論をしながら新しい考え方や価値観に出会う楽しい感覚になれる。
社会学的な専門用語からアニメ漫画などの固有名詞までをすべてつなげていく感じがとても面白い。
パーソナリティのまとめ方や解説がうまいのももちろんあるけど、多彩なゲストの専門的な話と共感できるそれぞれの経験の話が複雑に相互作用したり、とっちらかったりしてとてもいい。
そしてリスナーのメールが良い具合で社会を反映しつつ、異なる視点をもたらしてくれていて、とてもバランスがとれていて、聞いていて心地いい感じがする。
良いラジオです。
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ここ3年くらい愛聴しているラジオ番組、『文化系トークラジオLife』の本です。
社会学者の鈴木謙介(愛称:チャーリー)さんがパーソナリティを務めるLifeは、若手から中堅のライター、学者など5〜6人をサブパーソナリティに迎えて、月に一回、日曜深夜から月曜朝にかけての3時間の生放送で一つのテーマを語り尽くすという番組です。おバカな話から深い話まで聞けてかなり楽しめます。
ラジオ放送は関東圏のみなので、無料で全部配信されているポッドキャストを聴いています。応援と木戸銭がわりにと思い、本を購入しました。
番組のファンにとっては番組の裏側が覗ける楽しみがあるはもちろん、「新しい場所をつくりたい」という熱意で番組を立ち上げ継続してきたプロデューサーとパーソナリティの話は、ラジオに限らず、何か新しいことをはじめようとしている人にはとても参考になるのではないかと思います。世にあふれる自己啓発本よりはこちらのほうがためになると思います(たぶん)。
第一章:番組の黒幕こと長谷川プロデューサーが番組を立ち上げるまでの経緯、継続していくための努力が語られます。
第二章:いずれもポッドキャストでは聞いたことのある回なのですが、文字に起こされることで、発言の流れや意図が追いやすくなっていること、引用されている文献を確実にあたれることなど、そして効率的に内容を把握できます。ライブ感はやや損なわれるものの、文章で読むことでまた別の意味内容が感じられて新鮮でした。
第三章:サブパーソナリティの斎藤哲也氏によるパーソナリティの鈴木謙介氏へのインタビューです。Lifeをはじめたころの精神状態、関西の大学に就職したことによる抑うつ状態の裏話なども興味深いところですが、最も印象に残ったのは、番組開始当初、番組内容の(匿名にて)文字おこしを自ら行ってウェブ上にアップしたり、関係者に長文のメールを送ったりしていた理由を聞かれて、「」と答えているところ。新しい場を作る際には、リーダーが誰よりも汗をかくこと、ちょっとどうかしているんではないかというほど汗をかかないと、まわりはついてこないだろうということは常々思っていてそれを実践されていることがわかりました。
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「文化系トークラジオLife」といるラジオ番組(月一回)の内容を書き起こした本です。
恋愛とか知らねー、リア充の行動倫理知らねー、消費社会わけわかんねー、就職とかくそったれーな現代のバブル後世代を代表してくれる(?)ラジオです。
でも、我々世代が全員この本に出てくるような人か、というと必ずしもそうではない気がするんですね。多様化の進んでいる世代なんで。まぁ俺はこの本ドンピシャだけど。ふははっ。
俺もこういう場に参加できるような能力を身につけたいです…。がんばります。
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装丁のテーマの羅列を読むだけでもわくわくする。Podcastでなんとなく聴いてるものの語り手の区別がついてない状態なので文字になってやっと区別が・・・。名鑑でそれぞれの著作を見て知ってるものばかりでびっくり。
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TBSラジオ「Life」の番組本第2弾。イベントで買ってから3ヵ月弱(苦笑)
少しずつ読んで、ようやく読み終える。
Lifeとの接点は、毎週土曜日の放送だった頃、うっすら聴いていた記憶はあるんだけど、時間帯が深夜帯に変わって聴かなくなって。(LifeのTwitterアカウントはわりとすぐフォローして、たまにHPはのぞいてはいたものの…)で、昨年からふと聴き始めたという、完全なる初心者リスナーということで…。
構成としては、黒幕こと、番組プロデューサー長谷川さんの話、番組の3本の番組リミックス実況中継、そして、パーソナリティーのチャーリーこと、鈴木謙介さんの話、Life出演者の方々の名鑑、速水健朗さんのあとがきへとつながっていく。
読んでいて感じたのは、チャーリーのそこはかとない繊細さと黒幕の会社員、プロデューサーとしてのドライな冷静さと、覚悟を決めた度量の大きさ、ラジオ好き…というか。
黒幕の「ごっこ遊び」の部分が印象的だった。大の大人が、実際の会社の中で真剣にやる「ごっこ遊び」...すごいな…。
チャーリーと黒幕から出たそれぞれの今までのLifeの話は、読んでいて読み応えがあった。
番組リミックス実況中継は、実際のお話されている様子を聴いたことがない方もいらっしゃったものの、すっと読み進めることができた。
・クリスマス資本論
これについては、読む前に前にいろいろと話を聞いていて。澁谷さんと古市さんがもう少しバトルしているのか…と思っていた…実際の放送ではもっと違うのかな(笑)ここで話されている、クリスマスな感じには自分はどれものれていないんだな…と読んでいて実感(苦笑)
・信じる論理、信じさせる論理
星占いと宗教…同じ線で考えたことなかったけど、そうか、遠くないところでつながっているのかと…。気がついたらいろんなものに対して「信じている」一方で、いざ「信じる」ということを考え始めると、本当に「信じて」いいのかと疑心暗鬼にもなる…とふと考える。
・動員と革命
国会前の脱原発デモについても思い返すきっかけになる。それと、ワンイシューとシングルイシューの話も印象的だった。シングルイシューと郵政民営化…そうか…と。
たぶん、Lifeの奥深さには全然追えていないと思うけれど、そんな初心者な自分でもおもしろく読むことができました。
2013年4月から隔月1回になったのが残念で、それでも寝落ちしてる自分がいるけど(苦笑)そっと見ていようかと…。
最後に、斎藤さんの編集に感服と、速水さんの〆最高(笑)
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TBSラジオで二ヶ月に1回のペースで放送されている「文化系トークラジオLife」の書籍版。
最近この番組を発見した自分にとってはこの番組はどのように作られているのかを知るための入門編として最適だった。
「Life」の魅力は生活の中にも確実に“言語”があるということを教えてくれることである。身近なテーマを社会や思想や人生をとりまく言語へと導いてくれる。知的楽しみといったところ。
個別事情よりも大きな物語を追求してきた自分にとって、細部への眼差しを意識することは実に新鮮で、そこを思想することが結局問題解決の道であると最近気づいた。Lifeはその気付きをさらに充実させてくれている。
しかし、本書に収録されているアーカイブはそんな私の気づきすら取り残すような議論が展開されていて、はっきり言ってショックだった。個別の物語をいかに明らかにしても結局そこで立ち止まることになる現在の社会学への疑問がチャーリーの口から表明されるのだ。
やっと自分がたどり着いた地平をあっさりひっくり返された感覚。
だからこそこれからも「Life」を聴かなければ。
そんな刺激を与えてくれた一冊。
模索しながらも自分の何歩も先を歩いてるクリエーターたちに感謝。