紙の本
かたりつぐ意味
2016/02/24 17:42
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投稿者:Otto - この投稿者のレビュー一覧を見る
表紙の絵が不気味。これが主人公エリザベスのおばさんの家にあった、おばあさんズィーの絵である。過去と現代の話が両方あるが、ズィーの話ときは字体が変わるので分かり易い。独立戦争の話なので、しみじみします。
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幼い頃に母を亡くしたおっちょこちょいな少女エリザベスが、母方の叔母に一時的に預けられ、そこで自分そっくりの肖像画を見つけたことにより、肖像画の少女ズィーの歴史を学んでいくという物語り。
現代の少女エリザベスの成長と叔母との交流、アメリカ独立戦争に巻き込まれた少女ズィーのふたつの時間軸を織り成しながら語られていきます。
あまり日本では詳しく知られていないと思われる独立戦争に、少女が巻き込まれ、家族や家を失い、壮絶な旅を強いられたことなどが書かれており、非常に興味深い話でした。
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父親と二人暮らしのエリザベスは、父親が長期に海外へ出かけている間、長い間会っていなかった母親の妹の家に預けられる。そこで見た羊皮紙に描かれた少女の絵に強く惹かれる。
米国独立戦争を生き抜いた少女ズィーの絵であった。
現代の少女エリザベスと200年前のズィー、二人の物語が交互に進み、エリザベスが自分の祖先のズィーの生涯を知り、語る事で自分の道も見出してゆく。
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父と二人暮らしのエリザベスは、父の出張のためにおばさんの家に行くことになる。
おばさんの家で、自分にそっくりな少女の描かれた古い肖像画を見つけたエリザベスは肖像画の少女について知ろうとし始める…。
現代の少女エリザベスとアメリカ独立戦争時代の少女ズィーの物語が交互に出てくる構成で、惹きこまれた。
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こちらはアメリカの独立戦争。
みんなが独立したかった訳じゃなく、イギリス領でよかった人も多くいて、隣人同士が争い合う戦争になったのか。
強い子。強くならざるを得なかった子。
意見を武力で通そうとするのはやっぱり辛いことだ。かけ違えてしまう。次元が全く違う。
わたしたちの後ろにはかならずたくさんの人たちのストーリーがあって、それがわたしたちの血となり肉となる。
辛い話は嫌だけど、もう一度そんな時代が来るよりは、辛い話を聞くほうがよっぽどましじゃないかしら。
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どういう話かな~と思ったら
独立戦争の話だったー
自分のよさにきづかない、なにやっても失敗ばかりの女の子が
おばさんの家で暮らして自分にそっくりの肖像画に興味をもって
物語をつくったり語ったりすることに才能を発揮していくはなし
独立戦争のエピソードがまじる
アメリカ人は当然なんだろうけど
わたしはよく知らないなあと
本読んでて思うけど、
知らないこといっぱいあるなあ
世の中ひろい
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エリザベスは、お父さんの仕事の関係で、母方の妹の家にあずけられます。慣れない場所、無口なおばさん、嫌々過ごす中、エリザベスの祖先、ズィーの絵に惹かれます。
物語はエリザベスとズィー、二人のお話しが並行して語られます。
ズィーは独立戦争で家族がバラバラになり、さらにお母さんが敵に殺されて、家まで焼かれてしまいます。重度のやけどを負った彼女は、逃げるように戦いに行ったお父さんのいる砦に向かいます。
何をやるのにも、少し抜けていたズィーですが、どんどん強い女性に変わっていきます。そして、この絵に出会ったエリザベスも、ズィーの絵の過去を追ううちに、その時代に引き込まれていくのです。
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自分の中に物語を取り込み、語り継ぐこと。
その瞬間を切り取り、描くこと。
その時代に存在した、様々な遺物。
そして、本。
それがすべてが、繋いでいる。
現在と過去を、そして未来を。
人が生きたということを。歴史を。
そして私たちもまた、それを受け継ぎ、そして語り継ぎ、やがて歴史になる。
青少年読書感想文26年度課題図書。
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歴史は人が作るもの。人から人へ、世代を超えて、語り継いでいかなければいけない物語がある。アメリカ独立戦争は、「イギリス対アメリカ」のみならず、同じアメリカ人同士での戦いでもあったのだ。それはすなわち、昨日まで付き合いのあった隣家の人と敵になるということだ。祖国を愛する気持ちは同じなのに…
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伯母の家にあった自分によく似た肖像画の少女。調べていくうちに、アメリカ独立戦争に巻き込まれた祖先であることがわかる。
読み終えてタイトルの意味が腹落ちしたとき、とても良い本だったなと思えた。
あまり知識のない独立戦争についても興味がわいた。
ただ、毎回思うのだが、さえらの本はいつも装丁がいまいちである。良い本が多いのに、表紙が違えば、もっと多くの人に読んでもらえるのでは。。。
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読書感想文の課題図書。
長男が「読んどいて」と言うので読んどいた。
まさか、手伝えとは言わないと思うけどね^^
この本ではないけど、「自分の6世代前と6世代後に思いを馳せることが出来たら、今自分がここに在る意味が解る」って言葉を思い出した。
良書。中学生くらいで読んどくといいなって本。
感想文、私も苦手だけど、書き易そうな内容ではある。
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中学生向けの課題図書
物語を紡ぐ
歴史を語るってどういうことかなあって思う
アメリカ独立戦争
そして現代
フォントは変えてあるけれど、語り手が代わるので中学生には難しいかなあ
内容は興味深いけれど
表紙の絵にイメージを固定されてしまってちょっと残念
《 この地にも 歴史が埋もれ 二百年 》
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彫刻家の父の仕事の都合で、母の姉の家に行くことになったエリザベス。そこで出会った一枚の絵。200年前の独立戦争の頃の祖母の祖母のまた祖母ズィー。現在と過去が物語の中で一つになって、エリザベスも新しい自分を発見する。
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今年の中学の読書感想文コンクール課題図書。
正直いってつまんない。
このころのアメリカを描いた作品なら『からすが池の魔女』の方がずーっといい。
現代を生きる少女に語る才能が芽生えるのは唐突だし、独立戦争時代の少女も、感情移入できるタイプではない。
しかも、一番厭なのは愛国派が正義で、王党派は悪という風に書かれているが、それを納得させる材料がなにもないこと。じゃあ、ズィーが、女ながらに闘おうと決意した理由はどこにあるのか。単に父と兄がいたから?ますます納得できない。好きな男もコロコロ変えるし。
共感できない登場人物であれば、それにかわる、物語の強さなり、語りの面白さなり、新たな歴史認識なりあるべきだが、特になし。
これで感想文書けって言われても困っちゃうね。
さ・え・ら書房はやたらこの田島董美さんを装丁・装画に使ってるんだけど、内容に合うとき(目でみるシリーズ)はいいけど、物語においてズィーの肖像画が重要な意味を持つだけに、これはちょっと…と言う感じ。
美人ではないけれど、その人となりを知りたくなるような魅力的な少女、というふうには見えない。
モディリアニ風にしたかったのか?首が長すぎるけど。
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エリザベスとズィーの物語。
アメリカの独立戦争について、ほとんど知らないので、ちょっとわかりにくいところがあった。
自分の祖先がどんな人物で、どんな風に過ごしてきたのか、知ったり語ることは、すばらしいことだと思った。