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紙の本
日本文学史 古代・中世篇3 (中公文庫)
ドナルド・キーンが日本文学への深い愛情をこめて単独執筆した魅力あふれる通史。古代・中世篇3では、枕草子、源氏物語とそれ以後の王朝物語、歴史物語などを取り上げる。【「TRC...
日本文学史 古代・中世篇3 (中公文庫)
日本文学史 古代・中世篇三
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商品説明
ドナルド・キーンが日本文学への深い愛情をこめて単独執筆した魅力あふれる通史。古代・中世篇3では、枕草子、源氏物語とそれ以後の王朝物語、歴史物語などを取り上げる。【「TRC MARC」の商品解説】
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紙の本
源氏物語は凄いらしい
2013/06/30 17:02
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:キック - この投稿者のレビュー一覧を見る
本書は、日本文学史古代・中世篇第三巻で6つの章から構成されています。
内容は枕草子、源氏物語前夜、源氏物語、源氏物語以後の王朝物語、武士の時代以前の平安宮廷をつづった歴史物語、平安末期の説話文学等を取り上げ、各作品のあらましや文学史上の位置づけ等が平易な文章で語られています。高校時代の無味乾燥な「日本文学史」の教科書とは雲泥の差です。
いくつか、印象深かった点を挙げます。
まず、枕草子です。「日本文学のなかで最も機知に富む気のきいた作品(29ページ)」との評価です。さらに源氏物語との関わりでは、「『枕草子』に対抗して、中宮彰子が紫式部に『源氏物語』を書かせた(12ページ)」との説もあり、紫式部は枕草子から多大なヒントを得ていた(32ページ)というのは面白い史実でした。
次に源氏物語です。「源氏物語が日本文学に占める地位は、英文学におけるシェークスピア、イタリア文学におけるダンテ、スペイン文学におけるセルバンテスと同様であり、世界文学の記念碑的作品である(172ページ)」とあり、あらためて源氏物語の凄さを認識しました。ただ、私自身は読んだことがありません。いきなり原文はキツイでしょう(途中で挫折することは目に見えています)から、まずは漫画「あさきゆめみし」でも読んでみようと思いました。
源氏物語以外でも色々発見がありました。たとえば、源氏物語以前に書かれた「落窪物語」はシンデレラにあまりにも似ていることには驚きですし、あの小野篁を主人公とする「篁物語」は魔界伝説ではなく悲恋物語というのは、ずっこけました。また、これらの源氏物語以前の平安初期の物語が紫式部に影響を与え、偉大な傑作である源氏物語が成立した(99ページ)というのも印象深いものがありました。
受験生の方も時間を惜しまずに、サブテキストとして本書を一読すれば、中味のある知識が身につくでしょう。とにかく、日本文学史に関心のある方にはお薦めの本です。ただ、基本的に訳文がありませんので、その箇所を読むのにはたいへん難儀しました。
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王朝文学の主役達
2023/01/15 02:55
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:719h - この投稿者のレビュー一覧を見る
著者の独力の記述による、
日本文学通史の第三巻です。
本書で扱われているのは、
枕草子、源氏物語、今昔物語、
など。