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紙の本
開かせていただき光栄です DILATED TO MEET YOU (ハヤカワ文庫 JA)
著者 皆川 博子 (著)
18世紀ロンドン。外科医ダニエルの解剖教室からあるはずのない屍体が発見された。四肢を切断された少年と顔を潰された男。戸惑うダニエルと弟子たちに治安判事は捜査協力を要請する...
開かせていただき光栄です DILATED TO MEET YOU (ハヤカワ文庫 JA)
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商品説明
18世紀ロンドン。外科医ダニエルの解剖教室からあるはずのない屍体が発見された。四肢を切断された少年と顔を潰された男。戸惑うダニエルと弟子たちに治安判事は捜査協力を要請する。だが背後には詩人志望の少年の辿った恐るべき運命が…解剖学が最先端であり偏見にも晒された時代。そんな時代の落とし子たちが可笑しくも哀しい不可能犯罪に挑む、本格ミステリ大賞受賞作。前日譚を描いた短篇を併録。【「BOOK」データベースの商品解説】
【本格ミステリ大賞(第12回)】解剖学が偏見に晒された時代、18世紀ロンドン。外科医ダニエルの解剖教室から妊婦の屍体が消え、四肢を切断された見知らぬ少年の屍体が現れた。背後には稀覯本贋作をめぐる謎が…。〔2011年刊に短篇を新たに加える〕【「TRC MARC」の商品解説】
収録作品一覧
開かせていただき光栄です | 5−490 | |
---|---|---|
チャーリーの受難 | 491−513 |
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紙の本
18世紀・ロンドン・外科手術・解剖・・・以上の言葉に反応する人は読まないと損!
2016/04/16 17:01
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:かしこん - この投稿者のレビュー一覧を見る
“Dilated To Meet You”というサブタイトルもついておりますが、もうこのタイトルだけで<18世紀・イギリス・外科手術・解剖>というキイワードが浮かび上がってくるではないですか。 にやにや。 あ、私は皆川博子さんの大ファンであります。
人体解剖で人体の仕組みを読み解こう、と使命に没頭する外科医ダニエルと、その若き五人の弟子たち。 それだけで十分面白くなりそうなのに、次から次へと死体がごろごろと出現・・・。
おまけに田舎からロンドンに出てきた若き(幼い?)詩人ネイサン・カレンが弟子たちの二人と仲良くなったことをきっかけに彼も絡んできて・・・ネイサンが体験したロンドンは、まるで『香水~ある人殺しの物語』の一部を髣髴とさせる描写もあり、読んでいて、ついついわくわく。
『ルパート王子の暖炉』をはじめとする時代的に正しいトリックや、盲目の治安判事サー・ジョン・フィールディングが目が見えない故に他の器官が鋭敏で、人が嘘を言っているかどうか・この匂いはこの場にふさわしいものなのかどうか、といったポイントから真実に迫っていくのも実にフェアプレイ。 時代ものでありながら、ミステリの王道。
さすがです!
なんだかんだと脇のキャラクターもまた魅力的。 中でも5人の弟子エド、ナイジェル、クラレンス、ベン、アルときたら・・・まったく年齢がわからない! 少なくとも全員18歳以上だろう、さすがに(ハタチ越えてそうな人もいるし)、と思っていたら<少年>と描写される人もいたりして・・・個人的に大混乱。 そりゃ、サー・ジョンも困惑するよな~。
しかし彼らのどこかあけっぴろげというか、底なしの明るさめいた空気が、死体がごろごろ転がるこの物語をまったく陰惨なものにせず、むしろユーモラスで爽快ななにかまでも感じさせてしまう。 その反動でしょうか、最後の2ページでうっかり泣いてしまいました。
弟子に慕われるダニエルも、実は思っていたより若いのか? 実のところ弟子たちの存在感に押されて影が薄くなっていた個所もあるドクター・ダニエル・バートンですが、彼がもうちょっと研究バカでなければ、まわりにいる人の気持ちをもっと汲んであげていれば、と思う部分はあるけれど(本人も最後のほうでそう反省されてますが)、そうではないからこそ弟子たちはダニエルに心酔しているのかもな・・・と考えると非常に
皮肉で、かなしい。
しかし全体として素晴らしい。 読書という至福のヨロコビを思い出させてくれるに十分な作品で、もう、「大好き!」としか言いようがない。(2012年4月読了)
紙の本
最高です。
2018/05/09 08:07
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:みとみと - この投稿者のレビュー一覧を見る
18世紀ロンドン、解剖教室、謎の死体、外科医とその弟子たち、そして盲目の治安判事。
あらすじを読んだだけで、私の好きな要素が盛りだくさんで、これは絶対面白い、しかも作者は皆川博子さん。と迷わず購入したのに、ずっと読みそびれていて、やっと読了。もっと早く読めばよかったです。
もう、最高でした。
外科医ダニエルとその弟子5人も、盲目のサー・ジョンとその助手たちもみんな魅力的。
続編もでているようなので、そちらも読もうと思います。
紙の本
先生と弟子達の掛け合いも面白い傑作推理小説
2017/01/28 20:08
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:kissho - この投稿者のレビュー一覧を見る
18世紀のロンドンを舞台に、解剖医とその弟子達を中心に巻き起こる事件。妊娠6か月で死亡した女性の死体を解剖中に、四肢を切断された少年の死体が、続いて顔を潰された男の死体までもが発見されます。果たして自殺なのか他殺なのか、冒頭から謎に包まれます。前半は現在と過去が平行して進み、早い段階で令嬢と、田舎からロンドンに出てきて令嬢に恋をした文学少年の末路がどうなったのかが分かりますが、さて、現在と過去がどのように繋がっていくのか・・・。とにかくページをめくる手が止まりません。医学領域以外では結構とろい先生と、しっかりものの弟子達の掛け合いがユーモラスでつい笑ってしまいます。そして法廷での驚きの真相。最後は、悲しさと爽快感が喧嘩して、かろうじて悲しさが勝ち残ったような不思議な余韻。傑作推理小説だと思います。
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ロンドンの事件
2023/06/15 23:06
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:エムチャン - この投稿者のレビュー一覧を見る
それも、18世紀、つまり、シャーロックホームズの舞台よりも昔。そこで、外科医ダニエルの解剖教室から妊婦の死体が消え、四肢を切断された少年の死体が。他にも、殺人らしき事件発生だし。凄惨すぎて自分の好みではなかったです。凄惨な事件でもいい方、向き。