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商品説明
長く愛されてきた書体には、普遍的なリズムがある。身を委ねれば心躍る。石井中ゴシックはビスケットの文字、精興社書体は氷彫刻の文字、モトヤ明朝は発酵する文字…。滋味豊かな書体を集めた、世界にひとつだけの書体見本帳。【「TRC MARC」の商品解説】
著者紹介
正木 香子
- 略歴
- 〈正木香子〉1981年生まれ。福岡県出身。Webサイト『文字の食卓』を開設。〈滋味豊かな書林〉をテーマにエッセイを発表。
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書店員レビュー
文字の食卓
ジュンク堂書店三宮駅前店さん
いろんな活字の書体と実際使われている本が紹介され、それにまつわるショートエッセイが集まっている。例えば、<岩田明朝体>と岩波のドリトル先生、<タイポス>とトットちゃん、<ナール>とミッフィー、などなど。本を読む楽しみは、物語を追うことだけではなく、文字の羅列を眺めるだけということもあるのだ、とわからせてくれる本。コタツに寝そべって読みたいです。 芸術書担当 濱崎
紙の本
丁寧なしごと
2013/12/30 11:20
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ブリコ - この投稿者のレビュー一覧を見る
著者の個人的な読書体験が、文字をキーに描かれている。
作家がどれだけ言葉を選び抜いたとしても、読者に語りかけるのは作家本人の声ではなく書体であり、著者には、本を開けばそこに、さまざまな声を持つ語り手が「いた」のだろう。
わたしは、著者のように、書体が自分に語りかけている声を聞く感受性は持ってはいないけれど、本書を読み終えるときには、自分が今まで開いたあらゆる本の中に、語り手たちがいたのだと深くしみいった。
日本の出版文化の豊かさが、この語り手たちの丁寧な仕事ぶりや豊穣さに支えられていることを、ひとりの女性の読書体験から実感できる。