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- カテゴリ:研究者
- 発売日:2014/02/25
- 出版社: 知泉書館
- サイズ:22cm/332,9p
- 利用対象:研究者
- ISBN:978-4-86285-176-5
- 国内送料無料
紙の本
出会いの他者性 プロメテウスの火(暴力)から愛智の炎へ
著者 宮本 久雄 (著)
古代神話やヘブライ・キリスト教の伝統では、ヒュブリスとは人間が「神の如くなる」傲慢不遜と理解されていた−。ニュッサのグレゴリオスやアウグスティヌス、トマスなどのテキストを...
出会いの他者性 プロメテウスの火(暴力)から愛智の炎へ
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商品説明
古代神話やヘブライ・キリスト教の伝統では、ヒュブリスとは人間が「神の如くなる」傲慢不遜と理解されていた−。ニュッサのグレゴリオスやアウグスティヌス、トマスなどのテキストを通して暴力を突破する協働の道を探る。【「TRC MARC」の商品解説】
今日,人間は地球規模の暴力(ヒュブリス)に見舞われている。アウシュヴィッツやFUKUSHIMAに象徴される暴力は,アフリカ地域の争乱,中近東の荒野や諸都市,福島の森林農地,化学物質による汚染など,至る所でその猛威を振るっている。それらの暴力は,人と人との親愛,文化圏相互の恊働,そして人びとを寸断し,他者性は忘却される。こうした現象は,金融資本主義,大国の政治戦略,技術支配(巨大原子力科学),大衆操作のマスメディア,IT産業などを集約する経済=技術=官僚(エコノ=テクノ=ビュロクラシー)機構の全体主義的支配に支えられ,そこには人間中心主義という傲慢(ヒュブリス)が伏在している。
ヒュブリスとは古来,暴力と傲慢を意味し,古代神話やヘブライ・キリスト教の伝統では人間が「神の如くなる」傲慢不遜と理解され,すでに古代の知恵は現代文明を予見していた。著者はニュッサのグレゴリオスやアウグスティヌス,そしてトマスなどのテキストを通して暴力を突破する恊働の道を探る。
現代の根源悪である人間の虚無的暴力と自己神格化を超克する思想的地平を開くために,著者は生成と他者への自己解放の思想エヒイェロギアを構想し,自同性の解体と新たな恊働態の構築を試みる意欲作である。【商品解説】
目次
- 第Ⅰ部 暴力とペルソナ的協働態
- 第一章 暴力と理性
- 第二章 「反=志向的」理性が披く「在るもの」の地平
- 第三章 協働態的公共圏の諸相とペルソナ
- 第四章 身体を張る(extendere)アウグスティヌス
- 第Ⅱ部 神の似像「男・女」の協働と根源悪
- 第五章 神の似像としての「男・女」協働態
- 第六章 花婿と花嫁との無限な協働
- 第七章 愛智的ペルソナと協働的エチカの成立
- 第Ⅲ部 暴力の只中で
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