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紙の本
血の福音書 下 (マグノリアブックス <血の騎士団>シリーズ)
著者 ジェームズ・ロリンズ (著),レベッカ・キャントレル (著),小川 みゆき (訳)
マサダの地下で石棺を発見し、かつてそのなかにキリストの血で記された福音書があったと知ったエリンたちは、ミイラの手のなかにあった鉤十字の記章から手がかりを探すために、ルーン...
血の福音書 下 (マグノリアブックス <血の騎士団>シリーズ)
血の福音書 下
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商品説明
マサダの地下で石棺を発見し、かつてそのなかにキリストの血で記された福音書があったと知ったエリンたちは、ミイラの手のなかにあった鉤十字の記章から手がかりを探すために、ルーン神父の仲間であるサンギニストがいるドイツの修道院へと旅立った。サンギニストの戦士たちの協力を得て湖に沈む地下壕へと向かうが、福音書を狙う追っ手―ストリゴイたちの追跡はゆるまなかった。一方、マサダの事故で生き残ったトミーの前に、謎の少年が現れた。その少年から、呪いともいえる恐るべき秘密をトミーは聞かされ…。【「BOOK」データベースの商品解説】
マサダの地下で発見した石棺のなかに、かつて福音書があったと知ったエリンたちは、手がかりを探すためにドイツの修道院へと旅立った。一方、マサダの事故で生き残ったトミーの前に、謎の少年が現れて…。【「TRC MARC」の商品解説】
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科学的知見を駆使したロリンズの作品を期待してた私にはちょっとガッカリでした。
2016/12/11 00:09
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投稿者:ナミ - この投稿者のレビュー一覧を見る
かなり手の込んだヴァンパイアものでした。科学的知見を駆使したロリンズの作品を期待してた私にはちょっとガッカリでした。
出だしは宗教色が強すぎて少々戸惑ったが、怪しい女性バートリ・ダラボントが“ストリゴイ”やバートリと繋がる双子のオオカミ・グリムウルフを伴って登場、騎士=“サンギニスト”であるルーン・コルザとの戦闘開始で俄然活劇調になってくる。本作は、レベッカ・キャントレルとの共著とは言え、あくまでもジェームズ・ロリンズの作品なので、この時点でもまだ何か未知の生物かパワーに関するものではと推測していたのだが、何と、「ヴァンパイア」ものであることが上の中盤辺りで判明。神の救いを拒否されたヴァンパイア¬=“ストリゴイ”と、同じヴァンパイアだが神に帰依したヴァンパイア¬=“サンギニスト=騎士”との闘いらしいのである。そして、怪しい女性バートリ・ダラボントは、実は大昔にルーン・コルザが“ストリゴイ”にしてしまった愛する女性・エリザベータの末裔で、“ストリゴイ”を自在に操る力を持っているらしい。
そして、これらが大きな力を秘めた謎の「福音書」を巡って争奪戦を繰り広げるのである。ムーーー、何とも宗教色、それもキリスト教に偏りすぎた話のため、私にはついていけない。よって、宗教的なところは大きく飛ばして読んでいくと、まず「福音書」をナチスが最初に手に入れてどこかへ運び去ったのである。それを追う過程で、イカロプ=巨大コウモリなどの襲撃を受けたり結構面白い。圧巻は、「福音書」求めてロシアへ向かうと、そこにはルーンと因縁のある“ストリゴイ”であるラスプーチンが登場するのである。歴史上の人物までヴァンパイア¬にしてしまうとは、その自在な発想にアレレレレ・・・・でした。
本作では、何か良く分からないうちに「福音書」が開かれ、いよいよ本格的な戦いが開始されるというところで終わる。どうも“ストリゴイ”の大元がかの有名な裏切り者「ユダ」であるらしい。ムーーー、とりあえずシリーズ2も読み進んでみるか。