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- カテゴリ:一般
- 発売日:2014/08/25
- 出版社: 国書刊行会
- サイズ:20cm/262p
- 利用対象:一般
- ISBN:978-4-336-05799-0
紙の本
壊血病 医学の謎に挑んだ男たち (希望の医療シリーズ)
著者 スティーブン・R.バウン (著),中村 哲也 (監修),小林 政子 (訳)
ある者は寒さで、ある者は飢えと喉の渇きで泣いていた。やがて仲間たちが死んでいった…。大航海時代、200万人の船乗りが壊血病に命を奪われた。恐怖の病にリンド医師、クック船長...
壊血病 医学の謎に挑んだ男たち (希望の医療シリーズ)
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商品説明
ある者は寒さで、ある者は飢えと喉の渇きで泣いていた。やがて仲間たちが死んでいった…。大航海時代、200万人の船乗りが壊血病に命を奪われた。恐怖の病にリンド医師、クック船長、ブレーン卿が挑む!【「TRC MARC」の商品解説】
壊血病は古代ギリシアの昔から医師や水夫を悩ませてきた謎であるが、帆船時代になって船が大型化し長期の航海が可能になり、食糧保存に限界があったために壊血病は奇病から恐ろしい疫病にまでになった。200万人の船乗りの命を奪ったとも言われる。壊血病は疫病の域を越えて国家の命運を左右する重要な要因となり、ナポレオン戦争中のイギリスとフランスの衝突で頂点に達した。恐怖の病の克服にリンド医師、キャプテン・クック、ブレーン卿の3人が挑む、熱い男たちの物語。【商品解説】
著者紹介
スティーブン・R.バウン
- 略歴
- 〈スティーブン・R.バウン〉カナダ生まれ。アルバータ大学歴史学科卒業。メディア界に身を置く。冒険家、旅行家、開拓者にまつわる歴史分野の作品を発表し、英語圏のほかにスペイン、ロシア、中国でも翻訳出版される。
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もうちょっと!そこだ!おしい!壊血病の謎!
2017/08/16 20:08
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投稿者:こゆき - この投稿者のレビュー一覧を見る
今では壊血病はビタミンC不足で起こる病気であると周知され、しかもサプリで手軽に採れるので壊血病は人類の脅威ではなくなっている。
しかし大航海時代やその後長らく、新鮮な食料を十分とれなかった船乗りたちにとっては何より恐ろしい、原因不明の病であった。
原因は色々と考えられたし、治療も様々な方法が幾人もの医師や船長によって試されたが、なかなか真相にたどり着けない。
読者には最初から「ビタミンCを採れば治る、予防できる」と知らされている(知っている)ために、何度も解決しそうになりながら、海軍予算だの人間関係によって採用を阻まれ、見当はずれの治療に戻るという、もどかしい展開となる。「この人の言うとおりにすれば助かるのに!」隔靴掻痒である。
一進一退を繰り返しながら、とうとうイギリス海軍は正しい予防法、治療法にたどり着く。それは科学的頭脳を持ち(科学的実験によりレモン汁が壊血病に効くと証明)、なおかつ権力者にコネを持つ(実験結果を信じてもらえ、治療法を採用して貰えた)人物の登場によってやっと、であった。
ひょっとすると現代の医療にも通じるものがあるかもしれない。現代の難病の中でも、コネや権力者の思惑などにより、見当違いの治療法が採用されているかもしれないのだから。