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- カテゴリ:一般
- 発売日:2014/09/10
- 出版社: 早川書房
- レーベル: ハヤカワ・ポケット・ミステリ・ブックス
- サイズ:19cm/486p
- 利用対象:一般
- ISBN:978-4-15-001887-0
読割 50
紙の本
カルニヴィア 2 誘拐 (HAYAKAWA POCKET MYSTERY BOOKS)
イタリア駐留米軍基地の建設現場で発見された人骨は、第二次世界大戦中に謎の失踪を遂げたパルチザンのものだった。当時何があったのか?その頃、憲兵隊の大尉カテリーナと米軍の情報...
カルニヴィア 2 誘拐 (HAYAKAWA POCKET MYSTERY BOOKS)
カルニヴィア2 誘拐
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商品説明
イタリア駐留米軍基地の建設現場で発見された人骨は、第二次世界大戦中に謎の失踪を遂げたパルチザンのものだった。当時何があったのか?その頃、憲兵隊の大尉カテリーナと米軍の情報将校ホリーは、米軍少佐の娘ミアの誘拐事件の捜査を始める。犯人は基地の建設反対を訴えて、ミアを責め苛む映像をインターネットで全世界に配信する。狡猾な犯人に苦慮するカテリーナとホリーはSNS「カルニヴィア」の創設者ダニエーレに協力を求めるが…。壮大なミステリ三部作、波瀾に満ちた一気読み必至の第二部が登場!【「BOOK」データベースの商品解説】
イタリア駐留米軍基地の建設現場で発見された人骨が秘める歴史の暗部とは? そして駐留米軍少佐の娘を誘拐し、米軍批判の声明を送る犯人とは? ヴェネツィアを舞台に描く壮大なミステリ3部作の第2部。【「TRC MARC」の商品解説】
イタリア駐留米軍基地の建設現場で発見された人骨が秘める歴史の暗部とは? そして駐留米軍少佐の娘を誘拐し、米軍批判のメッセージを送る犯人は誰か? 壮大なミステリ三部作、波瀾の第二部! 【商品解説】
著者紹介
ジョナサン・ホルト
- 略歴
- 〈ジョナサン・ホルト〉オクスフォード大学で英文学を専攻し、広告会社のクリエイティブ・ディレクターを務める。「カルニヴィア」でデビュー。
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紙の本
連合国から見るイタリアの立場は日本に似ている?
2016/10/09 05:31
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:かしこん - この投稿者のレビュー一覧を見る
引き続き、『カルニヴィア』三部作の2作目。
でも、最初に1作目が(早川書房としては)大々的に宣伝されたときに受けた印象は、もっとドロドロとしたサイコスリラー的なものだったけれど、実際はヨーロッパの歴史の闇の深さとか、そういうものだったとは。 権謀術数は、日本人の不得意とするところですなぁ、としみじみする。
今回はイタリア国内にアメリカ軍の基地をこれ以上拡大しない・させないという運動をするいさかか過激なグループが出てきます。 まるで、この国のようではないですか。
反対運動が巻き起こるイタリア駐留米軍基地の建設現場で年代物の人骨が発見される。 鑑定結果によれば、第二次大戦中に行方不明とされたパルチザンのものと判明。 一方、米軍士官の娘・ミアが誘拐され、犯人は基地建設反対を訴えながらオレンジ色のジャンプスーツを着せられたミアをグアンタナモ刑務所でおこなわれた“アメリカの法律では拷問と見なされない拷問”にかけ、ネット上で公開する。
前作で仲間意識が強まったイタリア憲兵隊のカテリーナとアメリカ軍人のホリーは、特殊なSNS“カルニヴィア”の創設者ダニエーレにまた協力を要請し、ミアの一刻も早い発見に努めようとするが・・・という話。
相変わらずリアル一辺倒ではなく、かなり荒唐無稽が入っています。 でも扱うテーマが重たいから、これくらいがいいバランスなのかも。 他者に心を閉ざしまくるダニエーレが、ホリーに出会ってからちょっとずつ変わっていこうとしていくのも微笑ましいポイント。 更に、カテリーナのイタリア女ぶりも自覚のない無神経な方向に広がっていて面白い。
正直なところ、「グアンタナモの件はまだ片付いていない」ということにびっくりする。
あれから何年たっているんですか!
けれどそれがヨーロッパとアメリカの関係や、共産主義と資本主義の対立(イタリアもかつては独裁国家だったわけで、その前は別々の国だった)、キリスト教圏とイスラム教圏の(日本人にはいささか理解が難しい)複雑で絡み合った問題に、読んでいて眩暈がするほど。 こういうとき、「日本が島国でよかった!」とか、「国境があるとはいえ所詮口約束で引いただけの線。 地つづきのところは大変」とか、中学校の歴史の時間に思ったことが今も頭をよぎる(勿論、日本には日本の大変さもあるのですが、ヨーロッパの血ぬられ具合に比べればまだましなんじゃないかと)。【2015年4月読了】