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・ 任天堂のような自分でコンテンツを作っているプラットフォームは、コンテンツの値段を下げません。むしろゲーム機本体を安く売って、ソフトの売上で回収しようとする。
・ 多くの人は少ない理屈でビジネスをしようとするから、競争相手がたくさん現れてうまく行かないんじゃないでしょうか。
・ どんなコンテンツ市場も、成熟していくと、コンテンツそのものではなくてブランドが評価されるようになるんです。
・ プラットフォーマーにとって一番いいのは、突出したクリエイターがいなくて、取り替えられる消耗品としてのクリエイターがたくさんいるという状態です。
・ プライドや自尊心がなくなったら、人は起きて飯を食って寝るだけの生き物になってします。
・ リスクについて考えるなら、その起こる確率とリターンがどのくらいかということも併せて考えないと行けない。リスクがあるかないかしか考えていなくて、期待値の計算をしていない。
・ レアなところが共通していると、似ていると思いやすい
・ 論理って突き詰めると、自分じゃなくてもいいものなんです。つまり、非論理的な部分にしか、最終的な個性は残らないわけです。
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ニコニコ動画が好きでない。UIがどうにもがさつで趣味が合わないので見る気がしなかったのだが、経営者の川上量生さんには興味があった。会長職にありながらスタジオジブリの鈴木プロデューサーに押しかけ弟子入りしたり、就活のあり方に異議を唱えてエントリーを有料化したりと、その行動には驚かされ、その背景を知ると非常に理詰めで納得させられてきた。本書を読むと、その思考法、論理の立て方がよくわかる。やはりとても頭のいい人なので、説明されるとそれしかないと思えてしまうくらいに簡単な話になってしまうのだが、常人に思いつけるものではないと思う。本人は運がいいだけというが、やはりその直感力と直感を実行するための綿密な検証と論理立ては凄まじい。天才のすることはいともたやすく見えてしまうという好例といえる。本人は否定するだろうけど。
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cakesでの連載をまとめた本。
まえがきとあとがき以外は読んだことがある内容なのだけれど、まとめて読んだらそれはそれで面白かったです。
川上さんが現在、正直に言えることを言ってる内容だと思います。また、ちゃんと先のことを考えられているのだなあという部分もありました。(後付のことも多いみたいですけど。)
漠然としたことしか書けませんが、そういうことが大事なんだなあと、感じ取りました。
(以上、ブログ全文です。)
ブログはこちら。
http://blog.livedoor.jp/oda1979/archives/4837480.html
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「常識」に対する反論の数々に,革新的な経営方法や企画の原点が見える!「ニコニコ動画」等の大ヒットの生みの親,川上量生(現在はカドカワ株式会社代表取締役社長他,数々の職を兼任)に,辣腕編集者の加藤貞顕がインタビュー。図らずも明かされた「心に秘めたはずの本音」。
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自分と全く違う考え方に出会うのは、世界が広がって素敵。その発想はなかった、と思うのに、解説されればとてもシンプルで、あっさり納得できるところがすごかった。
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川上さんという人間の思考が分かった気になれる本。
角川×ドワンゴの話を題材に、「よくわからない存在」や組合せのほうが、ビジネスとして成功しやすいという話は、目からうろこ。まさしくそうだなあと頷かされた。
その奇抜さ、天真爛漫さは、非論理的なところから来ているわけでは決してなく、むしろ論理を突き詰めたところから来ていることが分かった。
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とことん論理的に、感性的なことを説明していく。とことん考えている人、そして考えることが好きな人なのだと感じる。仕事のスタンスも単純明快で正直。承認欲求のために頑張るくらいなら愉快犯で面白がる方がいい。経済合理性の結果が女子マネ弁当だったり、使いにくいUIをあえて作る意味だったり、それを全て論理的に説明してくれるのが痛快。インターネットなどシステムの発達によって、人間の多様性が失われ一つの指標で競わされる社会が来ていることを感じる中で、抵抗するためのニコニコ宣言。背景を知ると面白い。生き方が学びになる。
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ドワンゴ会長による、ニコニコ動画を中心とした胸の内を語った本。ここまで大きい会社で、技術畑出身の人って、日本ではなかなかいないと思うから、すごい。
本当、正直なんでこんな人がこんなに成功しているのか分からない。頭は確かにいいと思うのだけど、仕事に情熱があるような人じゃなさそうだし、適当に生きてる印象を受けた。やっぱり、何か持ってる人なんだろうなとは思う。
ところで、ドワンゴのCTOでもあるということを初めて知った(今でもなのか分からないけど)。
女子マネ弁当の女子マネって、メイドカフェのOGだったのか。いや、それよりメイドカフェのOGって普通に仕事してるんじゃ……。普段はどういうことしてるんだろう?
エンジニアとデザイナーだと、デザイナーのほうが主導権を握ったほうがいいという話は、エンジニアとしては悔しいけど納得。うちの会社にもデザインが分かる人がいてくれたらいいのだけど……(一人いるけど、本業は営業という)。
競馬でよく走る馬はバカという話はよく分からなかった。賢い馬は肉にされるそうだけど、肉にされたくないからそのために計算して走るようにしているという考えにもなるんじゃないだろうか(そういう意味じゃない?)。そのへんの論理は、解釈の仕方によるかもしれないけど。
東日本大震災でデマを流した人(多分、糸柳和法)って退職したのか。いつごろ退職したんだろう。
なお、アダルトサイトを運営している人は、本当は福祉関係の仕事がしたいという人が多いらしい。まあ、確かにアダルト産業って福祉的な面もあるしね(本書で言いたいのはそういうことではないけど)。
それにしても、文系がどうの理系がどうのと言ってる箇所は、少し懐疑的に見てしまった。まあ、血液型で人を語るよりはマシかと思っていたら、まさかの血液型と性格の関係を信じてる人だった。インタビュアーも言ってるけど、これは確かに意外だ……。
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この本読むまで川上さんのことはよく知りませんでした。
読んでみるととても視野が広く、論理的な人だなという印象。
やりたいことがなきゃいけないと思い込むのは一種の宗教
ニコ動は博打でなく計算
あとドワンゴ社内の女子マネ弁当制度が面白かった。
ネットサービスの会社なのでエンジニアを一番優先してるかと思いきや、企画の人間も大事にしている点など、論理だけでなく暖かさもある人なんだなと思いました。
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「原理的にどこまで出来るかを考える。」という章で、ソケットのレベルまで、チューニングするという話だが、プラットフォームとしての、コンテンツプロバイダーの凄味とニコニコの開発文化を感じました。「文系は論理を手段にし、理系は論理で真理を探究する」という章も、論理を扱う際のスタンスについて、考えさせられました。元の出典はケイクスというメディアに連載していたものを本にまとめたようですが、川上量生さんの考えが伝わってくる本です。
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前半はドワンゴ内での各種施策の話が多く、普通に読んでいて面白かったです。
感性の人かと思いきやしっかりと論理的に考えてリスクを潰していっているとのこと。
toCに携わる方は一読を。
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個人的には、ニコニコはあまり好きではない。でも
経営者の川上氏は割と嫌いではない。その川上さんと
Cakesの加藤氏との対談本。
川上氏は、すごく頭が切れて本質的な内容まで
頭で考える。具体と抽象を往復できる非常に
頭がいい人だと思いました。いろいろなマスメディア
にての発言は以前から面白いと思っていましたが。
ただ、惜しむべくところは、やはりご本人も言われ
ているように、根本が”オタク”なので、教養というか
物事を考える際のINPUTみたいなものが足らない
気がしました。
ただ、コンテンツのクリエーターとしての考え方
については非常に高邁な部分があると思います。
愚にもつかない議論を繰り返している人
他者を攻撃して何ものも生み出していない人
何も考えていない人、自分が一番考えている
と勘違いしている人が多い中。。。。
もっと彼らのアウトプット(こういう本であったり
彼らが生み出すコンテンツ・文化)をもっと見るべき
だと思います。
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ニコニコ動画の会社(ドワンゴ)創業者で取締役である、川上量生氏の思考法・働き方などについてインタビュー形式で書かれたビジネス・自己啓発本。
彼は、ニコニコ動画の社長でありながら、スタジオジブリの鈴木敏夫プロデューサーに無給で弟子入り(丁稚奉公)したり、KADOKAWA(角川書店)の角川歴彦会長に気に入られて経営統合して後継者になったりと、天才だけど変人なんだろうなと、以前から興味を持っていたので、この本を読んでみた。
読んでみると、発想が斜め上過ぎて、ちょっと常人では参考になりそうもない話が多いけど、共感できるところもいくつかあった。印象に残ったのは、以下のようなこと。
ニコニコ動画の会社経営
・出勤や食事が不規則な社員(主にプログラマ)のために体操服の女性が朝弁当を無料で手渡し(ラジオ体操も)する「女子マネ弁当」
・あえて、ニコニコ動画のユーザインターフェースを使いづらくする(ユーザの共通敵となることで話題を提供)
インターネットメディアのあり方
・ニコニコはメディアとしては思想を持たず「何もわからない」というスタンスで(バカなフリをして)右も左もあらゆる情報を平等に垂れ流す。
・誰でも作品を発表できる場ができクリエイターになりやすくなれば(オープンになれば)なる程、作品の多様性は減っていく(競争が激しくなり最大公約数にウケるものが氾濫するようになるため)。
働き方
・日本の賢い人は、あまり働かず楽して儲かる仕事(省庁・商社・金融業界)をしてる。頭悪い人は夢を追いかけて「やりたいこと」をやろうとする。川上氏は、それがバカなことだと分かっていて、バカを一生懸命にやる『愉快犯』でありたい。
・バカな馬ほど良く走る。賢い馬は肉になる。
・新入社員試験に受験料制度を設け、今の就活状況(1人が何十社も気軽にノミネートして受験するせいで、ほとんど不採用)に一石を投じる。
論理思考
・川上氏の語る「理系と文系の違い」が面白かった。
「理系は論理を使って、世の中の真理を探す。文系は先に自分なりの結論があって、世の中を動かすための手段として論理を使う。」
理系と文系それぞれに論理的で賢い人は存在するが、お互いに話がかみ合わないことが多いのはそのため。
感じたこと
・川上氏は、とにかく論理的で理系でヲタクで人と違う発想をする人なのだけど、基本的には怠けたい・競争をしたくないという性格らしい。何故そんな人がここまで成功できたのかというと、やはりニコニコ動画に参加し、それを面白がる日本人のヲタク文化・ポップカルチャーという風土があればこそなんだと思う。
・ニコニコ動画(ドワンゴ)は、無機質で人を孤独にしがちなコンピュータ・ネットを、人と人・人と社会をつなげるプラットフォームとして提供し、今よりも面白おかしい社会へ変えてくれるかもしれない、貴重な会社なのだと感じた。今は若者・ヲタクの中だけの閉じた世界かもしれないけど、KADOKAWAとの統合で今後どのようになっていくのか。注目したい。
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去年たまたま12万5000人が参加したニコニコ超会議3に行ってみて、夜の部のニコニコ超パーティーで、MCの煽りに合わせて「ラブ!スマイル!カオス!ニコニコ超会議!」のコールが幕張メッセイベントホールに響き渡った時に感じた興奮と感動の源泉に触れることが出来た読書でした。いまさらですがニッポンでは現在凄い革命が進行しています。ニコニコ宣言は、21世紀の船中八策だと思いました。いや、フランス人権宣言か?すいません、旧世代の比喩で。まあ、本書にあるようにこじつけこそが、ストーリーということでお許しを。しゃべれるおたくバンザイ!
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「人間は、追い込まれないと、自分で考えない」ということは、私の直観に反するものでしたが、考え直すと、そうかもしれない。
川上さんは、「はじめはこう(世間と違い風に)思っていたけど、一周回って、世間が言ってることは正しいと思った」というが、これは、正しい思考回路だと思う。
「新卒一括採用を否定するのは、バカである。」
私は、川上さんのように細かく詰めて考えることができていませんが、この本を読んで、自分がオタクなのだということが分かった。