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ビートルズの真実 (中公文庫)
いま聴いても、最高にポップで、ロックで、リリカル。ポピュラー音楽史上最高のグループ、ビートルズの真の姿を、新世代のビートルズ研究家と熱烈な信奉者が追い求め、その魅力を解剖...
ビートルズの真実 (中公文庫)
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商品説明
いま聴いても、最高にポップで、ロックで、リリカル。ポピュラー音楽史上最高のグループ、ビートルズの真の姿を、新世代のビートルズ研究家と熱烈な信奉者が追い求め、その魅力を解剖する。全曲目リスト付き。【「TRC MARC」の商品解説】
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ビートルズの真の姿を追い、その魅力を徹底的に解剖した書です!
2020/09/11 11:02
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ちこ - この投稿者のレビュー一覧を見る
本書は、『はじめてのアメリカ音楽史』や『ビートルズが伝えたかったこと』などの著作を発表しておられる河合塾英語科専任講師、河合文化教育研究所研究員、翻訳家の里中哲彦氏とイギリス・ロンドン在住でビートルズ愛好家の遠山修司氏による共著です。同書は、ポピュラー音楽史上最高のグループ、ビートルズについて書かれた作品で、解散から40年以上たったいまも世界中でファンを生み続けているビートルズの真の姿に迫ります。伝説的な存在であるため、あまりにも多くのことが語られ、虚実ない交ぜの状況にある。のですが、新世代のビートルズ研究家と熱烈な信奉者が彼らの真の姿を追い求め、その魅力を徹底的に解剖していきます。ビートルズ・ファンにはたまらない一冊ではないでしょうか。
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ビートルズ人間関係論
2016/02/29 23:32
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:コーチャン - この投稿者のレビュー一覧を見る
ビートルズ・オタク2人による対談集。ビートルズメンバーの生い立ち、4人の出会い、デビュー、解散から現在(2014年当時)にいたる彼らの歩みを500ページ余りにわたって論じている。そのうち、半分ほどがデビュー前の時代についての話題に費やされている。それだけにこの下積み時代に関する叙述は、新鮮かつ最も印象的な箇所である。
たとえば、ドイツ・ハンブルクでの出稼ぎ時代については、荒っぽく批判力旺盛な観客の欲求に応えるため、彼らはレパートリーを増やし続けたことが語られている。ジョージによると、当時は「とんでもない数の曲」を覚えなければならず、チャックベリー、リトル=リチャード、バディー=ホリーといった当時人気のミュージシャンのアルバムに入っている曲はほとんどすべて覚えたという。ショーを盛り上げるために、便器を首にかけて演奏したなどは有名な話だが、とにかく彼らは必要に迫られて演奏の腕をみがき、ミュージシャンとして多くを吸収していった。ハンブルクでもリバプールでも、その頃の彼らの演奏は、観客の叫び声しか聞こえなかった後年とは比べようもないほどレベルが高く、かつ刺戟的であったという。
このような経験こそが、後の彼らの創造性の源となったのだろう。ビートルズ初期のナンバーには他人の曲が多いが、そのどれもオリジナルを凌駕する演奏であることは、そのような苦労の賜物であるし、彼ら一人ひとりが作曲家である以前に一流の演奏者であったことが、その創造する音楽を永遠に輝くものにしているのだろう。
さて、本書には、ビートルズの負の部分も遠慮なく暴露される。中でも目を見張るのが彼らの激しい性生活である。私もビートルズについてはいろいろと本を読んできたが、どちらかというと音楽中心の書籍だったせいか、彼らの全員が女好きで、毎夜のごとくファンと無差別にセックスに耽っていたという記述には驚き、ある種の疑念をいだいた。ポールに関しては、いくつか認知問題を抱えていたなどとある。(たしかに昔、写真雑誌にそんな娘の一人が出ていたことを思い出す。)
またオノヨーコやリンダなど、ビートルズの女たちに対する辛辣なコメントも見ものである。ヨーコ(あるいは彼女に洗脳されたジョンも...)については、私もネガティブなイメージしかもっていないので、対談内容には非常に共感した。
最後に、本書には音楽についての言及があまりないことも添えておきたい。二人ともビートルズのどの曲がいいとか、~のソロ時代のベスト曲は?という話はするが、どれも音楽論的ではまったくなく、歌詞とか、曲の背景、思い出を中心に語るのみである。おそらく二人ともあまり音楽に造詣は深くないのだろう。だから、それについて多くを語らないのは、謙虚な姿勢である。本書は、ビートルズの音楽というよりも、むしろ彼らの人間性・人間関係にスポットを当てた本として勧めることができるだろう。