電子書籍
格調高い名作です
2016/06/04 09:20
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:かもちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る
『ビブリア古書堂の事件手帖』の二番煎じかなと半信半疑で読み始めたところ、良い意味で裏切られました。謎解きのプロットだけでなく、古き良き時代のイギリス社会や人物の描写が丁寧で、作者が良く勉強していることがうかがえます。最近読んだ中では一押しの「名作」です。続編が楽しみ。クラシック音楽をバックに、美味しい紅茶とともにどうぞ。
紙の本
体験したかった時代
2015/11/27 20:13
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投稿者:タナ - この投稿者のレビュー一覧を見る
舞台は19世紀の倫敦
コナン・ドイルやH・Gウェルズが現役で小説を書いていた時代。
私たちは、彼らの作品を読み楽しむことはできるが、彼らの作品を待つ楽しみは味わえない。
故に、この物語のキャラクター達には少しの嫉妬を覚えるが、これから彼女らが、どういう風に作品と出会ってゆくのかが楽しみでもある。
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貸本屋を営む兄妹と、その店を訪れる貴族の青年が不思議な事件の謎を解いていくヴィクトリア朝を舞台にしたミステリー。同じ作者さんの英国マザーグース物語と共通したモチーフがいろいろあるけど、こちらの兄は有能で腹黒くて、ヒロインの相棒役(?)の青年が振り回されている感じがあります。その辺でこれからの展開に違いが出てきそう! 雰囲気がとても好みで、主人公たちにまつわる謎もとても気になるので続きが楽しみです!
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おもしろかった! 仲睦まじい兄妹と、兄の後輩にあたる青年が織り成す物語。ヴィクターの恋を応援し隊www でも兄妹の仲も裂きたくないなあ。
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おお、これは面白かった。ロンドンで貸し本屋を営む兄妹は実は侯爵家の跡取りなのだが訳ありで…、という大きなストーリーの謎めいた下地の上に本に纏わる様々なミステリーが絡んできて飽きませんでした。ミステリー自体スリリングな仕立てであるし、妹サラは可愛らしく好感が持てるうえに兄アルフレッドは知的でカッコイイ♪素敵♪ああ、はやく怪しい叔父様をやっつけちゃってください!
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三連作で進みます、こういった作品にしては珍しく殺人事件まで扱います。
兄と妹の支えあっているところを邪魔したくないしできないと思い悩むヴィクター頑張れ(笑)
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倫敦で貸本屋を営む兄妹。本を手掛かりに謎を解いていくライトミステリ。
兄妹が抱えている過去の事件も気になります。
妹のサラも、兄も、少女小説特有のキャラクタの性格のように思えて、そこだけがちょっと残念。
ビブリア古書堂の事件手帖を好きな方は好きかもしれません。
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とある場所にある、兄妹が営む貸本屋さん。
そこに訪れた、弟達を連れた青年。
諸事情により、出歩く事がない兄妹なので
場所は店の中に固定されています。
最後だけ、少々事情が異なりますが。
今の話、昔の話、現在進行形の話。
色々な話が出てきて、兄弟の背後が
うっすらと見えてきます。
かと思ったら、最後にまた謎が。
この兄妹、『目的』を果たせる時がくるのでしょうか?
しかしレギュラー(?)の純朴そうな青年。
彼は先輩たる兄を倒せるのでしょうか?w
その辺りも気になります。
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19世紀末という時代、大衆的な読み物の幅が広がった時代、貸本屋を営み身を隠す両親を殺された兄妹が、兄の後輩との再会をきっかけに、本を題材に謎解きをするというお話。
店の中でのこじんまりとした雰囲気で物語が進むので、ヴィクトリアらしい華やかさに欠るのが物足りなくもあるが、博学で鋭い兄・アルフレッドと、感性豊かで可愛らしい妹・サラの兄妹、そしてサラを気に入った兄のパブリック・スクール時代のファグであるヴィクターとの掛け合いは、クスっと笑えた。
私は気に入った。
http://books117117.blog110.fc2.com/blog-entry-4469.html
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倫敦南郊外の小さな町で貸本屋アルフ・ライラ・ワ・ライラ(千夜一夜)を営む兄妹。兄・アルフレッドは若いながらも本の知識も豊富で、ルリユールの仕事もこなし、料理も上手。ただし、いつも作業場にこもっている事が多い。妹・サラは兄と同じく美しい容貌で、読書好きではあるが、大人しい少女。カウンターに立ち、本を貸出したり、客人にお茶をふるまったりしている。
そこに、エリオット、ラウル、そしてヴィクターの3兄弟が訪れた。小さな弟2人の探す本を借りに、夏季休暇中の大学2年生のヴィクターが子守の役もになってやって来たのだ。ところが、弟2人の探す本はタイトルがわからない。サラは物語を聞いて、何の本のことなのかを考えるのだが、知っているモチーフのようでわからない。さて、その物語とは・・・
訳ありの美形の兄妹に、兄のもと後輩でファグだったヴィクター。
もっと言うと、妹思いが過ぎるシスコンの兄と、兄思いが過ぎるブラコンの妹と、ファグとかいう制度で兄に仕えていた、きもちのいい若者。(サラに心惹かれながらも紳士的。時に男色?と疑われ、否定しながら兄妹の手助けをするいいとこの坊ちゃん)
この関係がなんかいい。そして、ライトな謎を解きつつ、大きな謎(伯爵家の出身であり、両親を殺された事件)は次巻以降の展開に期待かな。
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「ビブリア古書堂」の洋モノ…ということでしょうか。 が、いかんせんそれぞれの話にまつわる「事件」の推理に無理がある。無理やりこじつけた感が半端ない。
この物語の核になっている兄弟の話自体をメインにして、無理やりビブリアっぽくするのはやめたほうがいい気がする。
気になるのはセリフの言い回し。ところどころ不自然な感じ。 ラノベだとはいえ、「ビブリア…」の方がセリフの言い回しや謎解きや設定が丁寧だと思う。
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身を隠している貴族だとか過剰な兄妹愛とか、ちょっとこっぱずかしい系かと思いきや、貸本屋で本にまつわる日常・非日常の謎を解く展開だったので楽しめた。
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十九世紀末、ロンドン郊外で伯爵家の生まれという身分を隠し貸本屋を営む兄妹と、寄宿舎時代の兄の元ファグな後輩青年と小さな二人の弟達がそわそわする微笑ましさ。三話目では殺人が関わるけれどそれよりもドイル現役中に読むホームズや若草物語、外国的料理やお菓子の然り気無くクラシカルな趣が良くすぐに引き込まれた。
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『英国マザーグース物語』と同じ時代舞台で同じようなミステリ配分
ホームズとワトソンが入れ替わっているのは少女小説としてどうかなと思わないでもないが
あんまり同じ過ぎてもこまるし
そもそも少女小説ではないものがコバルト文庫でない意義なのかもしれない
この作品はまったく変わっていないけれども
敢えて新レーベルで出すならもっと雰囲気変えるべきだったのでは
『贅沢な身の上』とかを見るとそのままではコバルトでも困るのかもしれないが
いかんせん引きが良いが少なく登場人物が揃ってこないと訴求が弱いかも
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舞台は19世紀のイギリスで身分を隠した兄妹が営む貸本屋。日常の謎(殺人もありますが)に関わるミステリです。有名な本に絡めて謎が解決に向かいますが本の中身にかなり深く触れているのでネタバレではないのかとちょっと心配になりながらの読み進めでした。キャラは割としっかりしていますが謎解き部分含めかなり軽くてあっさりさらさら読めてしまいます。現時点では貸本屋じゃなく図書館とかで普通に学園ミステリでもいい感じでした。まだ二人が身分を隠すきっかけになった事件の方がそのままで気になるので続きもでたら読んでみたいです。