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投稿者:nap - この投稿者のレビュー一覧を見る
つまらないとは言わないけど、面白くもない。
これっていう売りの部分が無いのかなあ。
恋の行方が中途半端に終わると思ったら、最後に意外な展開があった。
紙の本
合ってないのでは?
2023/01/22 19:31
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投稿者:るう - この投稿者のレビュー一覧を見る
久々の森福作品! 中国ものではない事を意外に思いつつ読破しましたが…
作者の味がほとんど活きていない。
要所要所に光るものはあるけど、全体的に物足りない。
日常の謎系 作者には合っていないように思います。
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色々なタイプの謎が用意されていて楽しめますが、主人公が探偵役になりきれてなくて、全体を通しての芯がない感じがしました。恋愛に関しても煮え切らなくて、どうにもモヤモヤとします。
あと、見た目はともかくとして、あかねぶーのが全然いい女な気がします。その点でもモヤモヤと。
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国道沿いのビル群の間にひっそりと建つペンシル・ビル。その二階に“美術館”はあります。のんびり寛げるラウンジは憩いの場として親しまれ、老館長が淹れるコーヒーを目当てに訪れるお客もちらほら。しかし、この度館長が引退することに……。後任としてきたのは、稀に見る美貌を持つ川原董子さん。そんな彼女に、常連の海老野くんは一目惚れしてしまいます。董子さんを振り向かせたい一心で、彼女の妹あかねさんの助けを借りつつ、来館者が持ちこむ謎を解決していく海老野くん。果たして、彼の恋の行方は?
恋する青年が美術館専属の探偵となって奮闘する、ほんわか連作ミステリ。
解説=大矢博子
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主人公が一目惚れする新館長の菫子さん、「ものすごい美人という他はあまり魅力が伝わってこないなぁ。それよりは、巨体でオタクだという妹のあかねの方が印象的だし、読者的には好感が持てるかも」と思っていたら、ラスト・・・やられましたね。キュンとしました。
推理や結末に多少のこじつけ感があるものの、気軽に読めて良かったです。
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ミステリーは、なんだかちょっと地味なんですが
登場人物が魅力的で楽しいのです
事件解決だけではなく、人間関係の進行状況も気になる
ちょっと変わった読書感の小説でした
森福 都さんの本は初めて読んだのですが
中国でのミステリを書いたりしていた
ベテラン作家さんなんですね
あとがきで紹介された小説も気になったので
少しづつ読んでいこうと思っています
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小さなビルの二階にある美術館へ集まる人びとの交流と周辺で起こる事件のはなし。
事件や推理というほど物騒すぎない、ほわりとした雰囲気が心地よい。想像力を働かせた推理が、友人との雑談のような楽しさで気持ちよく読めた。あかねぶーかっこいいよ。
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職場の近所で見つけた小さな漫画美術館は美味しいコーヒーを飲める憩いの場。館長が代替わりして、引篭り美人な姉と太り気味でコミケ作家の妹と顔を合わせる。美人の気をひくために色々な謎を挑むことになる。奇妙な設定巻き込まれ探偵。
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日常系連作ミステリ。
西園寺英子記念4コマまんが美術館というビルの中の小さな個人美術館で出会った人たちの謎を解いたり事件を解決したり。
タイトルの美術館は登場人物を繋ぐための場なので、美術館の蘊蓄などはない。
ただのサラリーマンながら時々素晴らしく冴えた推理を披露する探偵役の主人公・海老野、彼が一目惚れした美人の館長・董子、デブでオタクだが根は良い奴な館長の妹・あかねを中心に個性的で親しみのあるキャラクターが登場する。
謎解きだけでなく董子をめぐる恋愛の行方も見どころ。
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小さなビルの二階にある、個人経営の美術館は、コーヒーを飲みながらのんびり出来る憩いの場として利用する常連さんが集う場所だったが、老館長が引退することになり、新しい館長が就任した。
その新しい館長である川原薫子さんに一目惚れした常連の一人である海老野は、館内に持ち込まれる謎を名探偵よろしく解き明かし始めるが......。
2015年7月30日読了。
予想と違う展開に進んでいく、という意味では楽しめる作品。
でも、タイトルから思い描いていたのとちょっと違っていて、拍子抜け。なんというか、もうちょっとほのぼの路線だと思っていたのですが、途中から「これ、どこに向かってるんだろ?」となりました。
最後まで読めば答えは明確だし、海老野の恋の行方的にも悪くない、とは思うのですが。
個人的には期待していたとの違う、ということで☆は少なめです。
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好きな人に良いトコ見せたいからってイキナリ名探偵になれるかな?
好き好き言ってる割には、何のアクションもおこさないからラストはあかねとくっつくんだろうなぁって思ってたらその通り
謎解きも恋愛も中途半端
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Amazonで見かけて何となく買ったけど。
意外に濃い。面白かった。
海老のんとあかねが本当に、いい。
これは続編出るのかな。
もう少しふたりを見守りたいような。
作者は私と同世代。
ストーリーとは関係ないけど
「常春のマリネラ」なんて言葉が
さらりと出てきた時に、おそらくは
そうだろうと思っていた(笑)
次が出れば…それに気づけば読むかも。
そのくらいの読後感です。
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漫画美術館常連の海老野と館長姉妹と謎達。海老野と元引き籠もりの美人な姉とひっつめ髪で肥満で黒ずくめの人気同人漫画家な妹の関係が明るく特に妹の外見を腐しながら第一印象でひどく損をしていると言い切る海老野に掴まれる。我が身で考えると刺さるけれど今後妹がもっと奮起したら格好良いなあ。ラストシーンが可愛い。
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なんとも軽い感じのミステリー.
(あくまでも軽いのは物語の方であって,ミステリーの方はちゃんとミステリーしています.)
海老のんの「ちっちゃいヤツ」っぽさがいいあじだしていて嫌みがないのがいい.あかねぶーとのからみもいい.
海老のんは,以前からあかねぶーの気持ちはわかっていたんだけど,「物語の中に」入ってくるまではこの関係を変えない(つまり,相手にしない)つもりだったんじゃないのかな.
(あかねぶーはダイエットしてちゃんと化粧すれば董子さんにまけない美人になる,というオチを考えていたのだけれどハズレかなあ.)
じつは南田が結構怪しいのか?(やたら董子さんを転居させたがっていたし.)
森福都先生,続編お願いします.
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文房具をタイトルとした7作品が収録された連絡短編集。全体を通じた仕掛けがあるわけではなく,作品を通じて,共通の登場人物が登場する。
どことなく,名作漫画,「めぞん一刻」のような雰囲気を漂わせる。「四コマ漫画を女性の読み物にした西園寺英子」の「より良い生活へのあこがれと背伸びが詰まった高度経済成長時代の申し子」であるエプロンママの功績をたたえるために,西園寺英子の息子が作った,西園寺英子四コマ美術館を舞台に,ちょっと癖のある登場人物が,昔懐かしいような,下手なラブコメをしつつ,謎を解く。
響子さん…ではなく三代目館長の川原董子は,色が白く細面で,目も鼻も口も小作りだったが,全てのパーツが絶妙のバランスで配置され,息を呑むような美しさを作り出している。
二代目館長は,董子の妹の川原あかねは,ひっつめ髪をしたデブでメガネのオタク女以外の何物でもないという個性は。主人公からは「あかねぶー」と呼ばれる。
主人公は,ひょんなことから,美術館にまつわる謎を解き,西園寺英子四コマ美術館の専属探偵といわれる海老野というサラリーマン
ほかには,響子さん…ではなく董子館長をめぐる恋のライバルである三鷹…ではなく南田。古美術商南万堂の専務取締役の金持ち男
美術館のあるペンシルビルの1階のコンビニ,フレンドリーマートのおかまっぽい店長,佐々木琢磨などなど
こういった個性豊かな登場人物が,西園寺英子四コマ美術館を訪れる客にまつわる謎を解く。
謎といっても,南田がどうやって董子に近づこうとしているかを推理したり,殺人事件の謎を解いたり,美術館に来ていたチロリアンハットの老人について推理したり,美術館の常連の男性と娘の間の謎掛けを推理したり,美術館を訪れる双子についてちょっとした推理をしたり,美術館の開館記念日のパーティでの宝石盗難事件を推理したり,美術館で,かつての董子の婚約者が,侵入者を正当防衛として殺害してしまう事件から,電磁波盗聴事件を解決したり・・・。バラエティ豊かな謎が描かれる。
短編の中の白眉は,スケールかな。あかねが告白されるという出来事を通じて,大掛かりな犯罪が計画される。その謎を海老野が解く。どの短編も,雰囲気がよいが,ミステリとしては弱い。しかし,このスケールと,ホワイトボードは,ミステリとしても,そこそこのデキ。
めぞん一刻を思わせるような,個性豊かな登場人物が繰り広げる,ちょっといい話やミステリ。最後はあかねぶーとえびのんのちょっといい雰囲気で終わる。とびぬけた面白さはないが,なかなか楽しめる良作
〇 メモ
〇 ペンシル
西園寺英子記念四コマ美術館の美貌の新館長,川原董子は,結婚寸前で恋人に裏切られ婚約を解消。会社も辞め引きこもり状態。その董子に一目ぼれした主人公,海老野は,董子の妹であり,美術館の前館長である川原あかねの協力の下,川原董子を狙う。
しかし,ここに恋のライバルが登場。その男は,董子が拾った財布を拾い,美術館に届ける。名前も名乗らないその男に対し,海老野とあかねは,それが作戦だと董子に忠告する。
董子は,「そこまでいうなら」と全ての外出を辞め引きこもり状態。しかし,その週末に,なぜかもっとも行きたくないであろう,同窓会に行く準備をする。
同窓会会場の前で,財布男こと南田仁と名乗る。感動的な再会に,董子は感動。海老野とあかねは地団駄を踏む。
〇 ホワイトボード
美術館に通うシングルマザー,池谷妙子の友人である富村千春は,襲われ,殺害されていた。妙子のことも狙っていると思われる今野という男が怪しい。董子は,ファミリーレストランで,今野と思われる人物が,友人である菅井と話しているとこをに出くわす。その人物は,池谷と思われる人物について,「遊んで,貢がせて,ポイッ」といったことを言っていたという。
董子は,あかねに相談し,海老野,南田が相談にのる。南田は,興信所を使い,今野を調査。今野があまりよくない人物であることを知り,今野が別の女性とラブホテルに入る現場の写真を池谷に送り付ける。
海老野は,南田が興信所を使って調べた結果から,事件の真犯人が菅井だと推理する。菅井は,ほかにも今野の付き合っていた女性をレイプしていた。
プロジェクターが無くなっていたことと,菅井が電気やで古いAV機器を集めていたことが手掛かりとなるなど,伏線もしっかりしており,よくできた短編ミステリに仕上がっている。
〇 ペイパー
チロリアンハットを被っていた謎の老人,チロリさん。そのチロリさんは,都合で通えなくなってしまった。そして,チロリさんを訪ね,カフェ・アーバン・コンサバトリーの従業員の伊福部昭文さんが訪ねてくる。
どこか秘密めいたチロリさんについての思い出を語っているうちに,伊福部さんはチロリさんの孫ではないのかという疑問が生じる。チロリさんは,伊福部を実の孫だと思っていたのだった。しかし,美術館にある西国新聞を読み,「イフクベアキフミの世界」展の存在を知り,伊福部が実の孫でないことに気付いたのだった。
日常の謎系のミステリ。やや偶然に頼りすぎではあるが,発想は悪くない。
〇 マーカー
日本原子力警備,船瀬の一風変わった親子関係の話。これに,海老野の先輩である久保山の恋愛相談が絡む。
船瀬の方は,娘である楓子との謎掛けの話。この謎掛けは,結局のところ,人間ドックに行くことを進めるものだった。しかし,その裏には,久保山との結婚の話があった。海老野は,久保山が結婚したいと考える相手が楓子であると思い,船瀬が近いうちに娘から結婚についての謎掛けをされるのではないかと気をもむ。
人間ドックの検査項目をテーマとする謎掛けがイマイチ面白くない。楓子をめぐる父と恋人の思いはそれなりではあるが,短編向きではないテーマのようにも感じる。そこそこ。
〇 ブックエンド
生れて間もなく,両親を事故で失い,別々の家庭に養女としてもらわれていった寺尾実穂と松平詩帆の話。二人は,入れ替わって美術館に出入りしたり,実穂の彼氏鹿島淳彦に会ったりしていた。
最後は,一対のブックエンドのように似通った雰囲気を醸し出す二人の姿で終わる。
ミステリというより,ちょっと奇妙な話系。双子が入れ替わっていましたというだけのお話。キャラクターがそれなりに立っているし,安定してはいるが��さほど面白みはない。
〇 パレット
美術館で,フレンドリーマートの店長である佐々木琢磨の提案で,開館記念日のパーティが開催される。パーティはコスプレパーティ。このパーティに,董子とあかねの幼少の頃の知り合いである寺西のおばさんが入ってくる。パーティの余興で,西園寺英子のコレクションの宝石紛失事件を演じるが,実際に寺西が,高価なレッド・ベリルの宝石を盗む。しかし,海老野がそれを見付けるという話。もともと,荒唐無稽な話が多いが,この話に登場する寺西という女性はなんとも。まさに漫画という感じの登場人物。謎もミステリとしては,宝石のウンチクが必要で,それほど魅力的な謎でもない。
〇 スケール
川原あかねに,檜山豊という男が告白する。表向きは,「モード探偵とりりんサイクル」のゲーム化。裏では,ハメの潤三という男のピッキング技術と美術館の立地を利用した電磁波盗聴
ハメの潤三は,川原董子の元,婚約者の尾形に誤って殺害されてしまう。その捜査や過剰防衛でないかどうかの推理などが繰り広げられる。川原董子は尾形を許し,南田は経営をめぐって祖父と対立。海老野と川原あかねがちょっといい雰囲気になって終わり。謎としてもそれなりに面白く,続編にでも続きそうな読後感のよい終わり方
フレンドリーマート
コンビニ。フレンドリーマートのおかまっぽい店長からチラシを貰ったことが,主人公海老野と西園寺英子記念四コマ美術館の付き合いのきっかけとなる。
佐々木琢磨
フレンドリーマートの店長
西園寺英子
すてきなエプロン・ママの著者。地方紙に連載を持っていた育児漫画の先駆け。初代館長いわく,「エプロン・ママはより良い生活へのあこがれと背伸びが詰まった高度経済成長時代の申し子なんです。」
西園寺護
西園寺英子の一人息子にして,西園寺英子記念四コマ美術館の初代館長
志摩子
西園寺護の妻。リタイア後,退職金等をはたいて独断で美術館を開いた夫に激怒して別居。しかし,夫の喘息が悪化したことから,復縁した。今治に住む。
海老野
26歳独身。医療機器メーカーの営業職のサラリーマン。川原あかねからは「えびのん」と呼ばれる。
川原董子
館長。稀に見る美貌を持つ。29歳独身。婚約をしていた男に裏切られ会社を辞め婚約を解消。引きこもり状態だった。
川原あかね
23歳独身。川原董子の妹。西園寺英子の妹の孫娘。同人作家で,わりと有名な人気作家。ひっつめ髪をしたデブでメガネのオタク女。主人公海老野からは「あかねぶー」と呼ばれる。
南田仁
古美術商,南万堂の専務取締役。財布を拾ったことをきっかけとして,川原董子に接近する。海老野の恋のライバル
池谷妙子
子持ちのママ。旦那と死に別れた未亡人。娘の安奈は5歳
今野
清掃用品レンタル会社勤務
菅井
菅井電機修理サービス勤務
富村千春
池谷妙子の友人。安奈を預かっているときに,殺人の被害者となる。離婚をし,当時は今野と付き合っていた。