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紙の本
中国近世史 (岩波文庫)
著者 内藤 湖南 (著)
唐末五代を中世から近世への過渡期とみなすだけでなく、明清時代へと続く近世中国の特質が宋代から元代にかけて形成されたと論じる。具体的な史実に即した平明な叙述のなかに独創的で...
中国近世史 (岩波文庫)
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商品説明
唐末五代を中世から近世への過渡期とみなすだけでなく、明清時代へと続く近世中国の特質が宋代から元代にかけて形成されたと論じる。具体的な史実に即した平明な叙述のなかに独創的で鋭い洞察が光る内藤史学の代表作。【「TRC MARC」の商品解説】
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紙の本
読む価値の高い本
2021/07/31 23:14
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ちえ - この投稿者のレビュー一覧を見る
巷にあるやさしく書かれた概説書ではなく、
日本における「東洋学の祖」であるといわれる内藤湖南先生による
時代区分に基づいた、本です。
有名な本ですし、読む価値の高い本だと思います。
紙の本
内藤湖南の問題意識が冒頭二章に集約されている。
2015/08/25 13:18
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:マハラオ - この投稿者のレビュー一覧を見る
これまで内藤湖南全集(第十巻)に就く他なかった名著の誉れ高い書籍初の文庫化である。史実に関する注も豊富な初心者に優しい本が手軽に買えるのは悦ばしい。
著者の問題意識は第一章に明らかである。[近世を形成する]「内容をもった近世は、これを宋以後とすべきである」しこうして「宋になるまでには、中古より近世への過渡期がある」だから「近世史を明らかにするには、この過渡期から考える必要がある」
著者はハ項目に亘って過渡期を考察するが第七「経済上の変化」と第八「文化の性質の変化」を除いて広義の政治的および社会的な現象を扱う。なかでも注目すべきは君主の権力の確立と両税法(内藤は「両税制度」)についての記述である。
君主権力が確立する前は六朝から唐にわたった貴族政治の時代だった。第二章「貴族政治の崩壊」では「貴族政治がいかにして衰頽崩壊するにいたったか」詳述され、唐滅亡の直接の原因が節度使に頼る王朝の軍事力の弱さに求められる。ここでは黄巣の乱に先立つ反乱を特記しているのが注意される。
後続の章は第八章「神宗朝の改革政治」で王安石の改革を詳しく説明する他は概ね事件史である。ここで問題になるのは遼、金の華北支配が近世史に外在的なものとして扱われていることである。第十六章「モンゴル人の統治とシナ社会」は元一代の統治を考えるヒントが詰まっているのだから、遼から元に至る征服王朝としての統一的叙述が欲しいところである。
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中華近世
2020/08/07 05:25
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:七無齋 - この投稿者のレビュー一覧を見る
五代十国から元の滅亡まで。著者の主観に偏る傾向がありどこまで史実として認められるか危ういところもあるが雰囲気は伝わる。