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商品説明
明治期の都市化のなかで庶民の娯楽行事として生まれた初詣が、大正期以降知識人へと波及し、娯楽とナショナリズムが絡み合いながら、あらゆる「国民」を包摂した正月行事として定着していく過程を明らかにする。【「TRC MARC」の商品解説】
毎年多く人が訪れる初詣.その起源と展開をめぐる体系的な初めての研究書.国家による庶民へのイデオロギー注入政策として形成されたのではなく,近世の恵方詣を淵源に,鉄道の集客政策もともなって庶民に広まった後,知識人が影響を受けて,さらに「国民的行事」として定着したその歴史を探る.【商品解説】
目次
- 序章 「国民的行事」はいかにして誕生し、持続しえたのか
- 一 課題の設定
- 二 基本視角
- 三 構成と史料
- 第一部 初詣の成立
- 第一章 明治期東京における初詣の形成過程
- はじめに
- 一 明治期の東京市街地における正月参詣
- 二 初詣のはじまり
- 三 鉄道会社の集客戦略
著者紹介
平山 昇
- 略歴
- 〈平山昇〉1977年長崎県生まれ。東京大学大学院総合文化研究科博士課程単位取得満期退学。九州産業大学商学部観光産業学科講師。著書に「鉄道が変えた社寺参詣」がある。
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初詣の起源と展開をめぐる初めての体系的な研究書。近世の恵方詣を淵源に、鉄道の集客政策により庶民に広まり「国民的行事」として定着したその歴史を探る
2019/02/01 13:16
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ぴんさん - この投稿者のレビュー一覧を見る
「鉄道が生んだ娯楽とナショナリズム」という副題が示す通り、明治期に鉄道の発達とともに庶民の娯楽として成立した初詣が、やがて皇室ナショナリズムともからみあいながら「国民」行事として定着していく過程を論じたもの。「上から」の強制ではなく、人々が自発的に楽しみながら毎年同じ行事を反復することで強固な持続性をもったナショナル・アイデンティティが形成されていく過程を、初詣の近代史から浮かび上がらせた。