紙の本
三人のその後が気になる。
2016/09/19 23:04
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:咲耶子 - この投稿者のレビュー一覧を見る
確かに存在しているのに死んだ事になってる。誰も自分を認識してくれない。
自分を知ってるのは青年と少年の二人だけ。
地縛霊になってる自分に気が付くより諦めきれない状況ですよね。
生きるためにバイトを始めたり、友達作りをしたりと前向きな主人公がぶつかる人間関係や知らなかった社会。
いろんな布石があって、唐突に自分の自殺の真相が表れます。一気につながる感じ。ちょっと力技だけど。
コレ、優斗目線で書いても面白いんじゃないかな。
三人のその後とか気になる。きっと「輪廻の泉」の被害者はもっといるはず。
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これほど緻密な作品を二十代で仕上げたなんて驚き。若手らしい粗々しさが、まったく見当たらない。ストーリも文句なし。天才現るって感じです。
あらすじ(背表紙より)
人気絶頂のシンガーソングライター・上条梨乃はある朝、渋谷のゴミ捨て場で目を覚ます。昨夜からの記憶がなく、素顔をさらしているのに誰からも上条梨乃と認識されない状況に戸惑う。さらに街頭ビジョンには、上条梨乃が自殺したというニュースが流れており…。梨乃は自分を上条梨乃と認識できる青年・優斗らの力を借り、自らの死について調べだす。第13回『このミステリーがすごい!』大賞優秀賞受賞作!
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全てに合理的な説明がつく点を推していますが、説明がついていることはついていますが、設定にやや無理があると思います。特に優斗の家庭環境。結論が先にあり、それを成り立たせるための状況を作り上げたようにも見えてしまいます。
あと、最後を妙にきれいにまとめているのも少し違和感があります。結果的に死んだことになっていない優斗はいいとして、主人公もまだ子供の樹のこれからについてさらっと流してしまっているのは無責任です。
そんなわけで、もう一つ後読感がよろしくない1冊でした。
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予想以上に面白い1冊だった。
ミステリーとして引き込まれる謎、また人間関係のやり取りも良い。
文章も読みやすく、満足だった。
映画とかになったら面白いと思う。
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現役の大学生が書いた小説ということで、読み始めてから、ずいぶん色々と広がっていきそうで結論が難しそうな感じだけど大丈夫だろうかとドキドキしながら読みました。
推薦文のようなところに全てすっきり回収されると書かれていたので。
結果、核になる部分はもうそういうことがあるのだと、そこは納得して読む小説だったんだなと思いました。
文章は若干若さを感じるというかぎこちない部分もありましたが、それ以上に登場人物達の優しさが溢れていたので気になりませんでした。
細かいことを言い出せば矛盾を感じる部分などもあるかもしれません。
ただ私は、小説を読んでいて、作品として素晴らしい素晴らしくないとか面白い面白くないとかにかかわらず、「読み終わるのが寂しい」と感じる小説というのがたまにあり、これはまさにそういう小説でした。
読んでいるうちに登場人物たちと一緒に謎を解いたり解決策を考えたり冒険したり、ずぶずぶに浸かると、物語の終盤に「あーもう終わっちゃうんだな」と寂しくなるのです。
これからの登場人物たちがどうなるのかわかりませんが、この3人が幸せでありますようにと願います。
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ミステリーという頭で読んだからか、え??ミステリーか?ファンタジーやないのか?と。
輪廻の泉の話があって、いつこの謎が、え?何。この泉の謎は?で最後までいき、結局なんやったのか。
単純に生まれ変わるのはわかる。けどなんでか?
なんでそうなったの?いまいち納得いかない終わりかた。
ところどころ突っ込みたくなるところあり。
貧乏ちがうやん。保険証とかもってるの?なんて余計な心配。
あとは主人公がたまにいらっとする。私の心が汚れてるんやろな。
美少女的、透き通った感じ、自分で認めているとことか、嫌いやないけど・・・。もっと人を疑え。
まぁ唯一へぇと思えたのは、ゆうとも主人公と同じ立場だったから認識しあえたんだというところ。でも最後あっさりすぎるし、嫉妬に狂った女とか、いまいちおもしろみはなかった。
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つまらないという事はないが、何となくオチが透けて見えるような、次の展開が気になってページをめくる手が止まらない!…という感じにはならなかった。
フィクションとして受け入れ、細かな矛盾点など気にならないほど心を動かされる物語も数多くあるのだが、この作品に関しては、「優斗はまだしも、梨乃や樹はこれからどうやって生きていくの?戸籍もないのに?」と変な所で現実的な事が気になって、イマイチモヤモヤが晴れない。
将来mi○aで映画化しそうな作品。
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誰からも愛された国民的歌手 上条梨乃はある日突然に誰からも認識されなくなり、そして伝えられる自身の自死。
自分の立場を奪った現象の謎
望まぬ人間関係の変化
新たな人生を踏み出す彼女を照らす光を丁寧に描く。
光が照らすのはいなくなってもなお変わらない私。
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名前、めずらしいなぁと思い、作者紹介みたらホントにそのまんまで、ご近所の出身なんだと思いながら読み始めたんですが…、これがまたなかなか面白い!
なんだか実際にもいそうな人気アーティストの主人公にも親近感や魅力的を感じます。
デビュー作には思えないほど、読みやすかったし、話の組み立ても良く出来てると思いました。
読了感も心地よく、高校生などの若い層にもうける設定なのでは…
ミステリーで風味づけしたファンタジー作品? ミステリー入門編としても最適です。
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主人公が無邪気で素直で素晴らしい女の子すぎて、ちょっと感情移入が困難だったけど、お話は面白かった。このSFがどうやってオチがつくのか、早く早くって思いながら一気読み。
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私を私と誰にも認識されないなんて、とても怖い。『私』がどこにもいなくなる、自分が知っている私は‥‥ 自我がガラガラと砕けていく音がする。一人でも二人でも私を私と認識してくれる人のいる安心感といったらない。彼らを支えに新しく人との関係を紡いでいけると思える。いなくなった私は新しい私に生まれ変わって生き直していく、そんな希望が見えるのが嬉しい。
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やっぱり宝島のこのミスは合わないわぁ。
設定が中途半端過ぎる。なぜにこれが大賞?いつも、そんなバカな…妄想過ぎんかての選ぶよな。と、いいつついつも読むのだが期待を裏切らないね…
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「このミス」で大賞に選ばれた作品。評判も良い、と来て読んでみた。
うーん…
確かによく考えてあるし、音楽シーンの描き方もいい。
でも全体にテンポが悪くてイライラした。
ありえないストーリーもミステリーなんだから、と納得させてみたけど、ラストでまた歌手としてやって行くのも有りかな、みたいに前向きになってたけど、いやいや、戸籍無いのにどうするの?樹に至っては学校も行けないけど、大丈夫?と、つい現実的な事を思ってしまう。
私がミステリーに向いてないだけかなー?
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本屋で見つけて、買ってみた。
このミスははまるのとう~むとなるのの半分半分なのでどうかと思ったけど、これは面白かったかな。
はまるほどではなかったかも。
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題名とあらすじ読んで購入。
自分が自分じゃないと思われ気付かれないなんて怖い。恐ろしい。
『輪廻の泉』にまつわる話。輪廻転生が本当にあるかはわからないけど優斗が言うように忌まわしいものではなくて生かされるべき人を救ってくれるものだとしたら希望がみえる。
そこに気付けるかが大切だけど。
なかなか面白い話だったな。
まさか優斗が…って、全然わかんなかった。