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紙の本
都市の起源 古代の先進地域=西アジアを掘る (講談社選書メチエ)
著者 小泉 龍人 (著)
5300年前、メソポタミアとシリアに2つの都市が生まれた。大規模な集落に住んだ人々が、「よそ者」の流入を契機に安心と快適さを求め、そこに格差と争いが生じる過程を、重要遺跡...
都市の起源 古代の先進地域=西アジアを掘る (講談社選書メチエ)
都市の起源 古代の先進地域=西アジアを掘る
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商品説明
5300年前、メソポタミアとシリアに2つの都市が生まれた。大規模な集落に住んだ人々が、「よそ者」の流入を契機に安心と快適さを求め、そこに格差と争いが生じる過程を、重要遺跡の発掘調査と最新の研究成果をもとに解く。【「TRC MARC」の商品解説】
「都市の起源」を探究することは、文明の起源を知ることである。従来、「世界最古の都市」とされてきたエリコ遺跡は、近年、その「都市説」が見直されている。本書では、イラクのウルク遺跡と、シリアのハブーバ・カビーラ南遺跡を「世界最古」の有力候補とし、さらに、メソポタミア各地の遺跡を検討。人の移動、すなわち「よそ者」の流入を契機に快適な生活空間への工夫がなされ、同時に人々の「格差」が生まれるまでを解明する。
世界の考古学者にとって、「都市の起源」は、「人類の起源」「農業の起源」と並ぶ「三大テーマ」のひとつである。大規模な集落に人々が集住し、快適な暮らしを求めて試行錯誤し、そこで新たな経済活動と政治権力が生まれる。「都市の起源」を探究することは、文明の起源を知ることなのである。
従来、「世界最古の都市」とされてきたパレスティナのエリコ(イェリコ)は、近年、その「都市説」が見直されている。では、「世界最古」はいったいどこなのか? おもに西アジアで都市形成期の遺跡発掘に携わってきた著者は、イラクのウルク遺跡と、シリアのハブーバ・カビーラ南遺跡を「最有力候補」として挙げる。本書は、この二つの遺跡を中心に、メソポタミアのアブ・サラビーフ、ウル、バビロン、エリドゥなどのほか、インダスのモヘンジョダロ遺跡なども検討し、「都市はどのように誕生したのか」「なぜ、西アジアに最初の都市が生まれたのか」を探っていく。
著者によれば、人の移動、すなわち「よそ者」の流入が契機となって、集落内の富の偏在、すなわち格差が生まれ、また同時に快適な生活空間への工夫が促されて「都市」が発達してきたという。【商品解説】
目次
- はじめに
- 序章 二つの「世界最古」の都市
- 第一章 川、墓、神殿
- 第二章 「よそ者」との共存
- 第三章 安心と快適さの追求
- 第四章 人と人をつなぐ
- 第五章 神を頂点とした秩序
- 終章 都市と権力
著者紹介
小泉 龍人
- 略歴
- 〈小泉龍人〉1964年東京都生まれ。早稲田大学大学院文学研究科博士課程単位取得満期退学。博士(文学)。国士舘大学イラク古代文化研究所で共同研究員等を務める。著書に「都市誕生の考古学」など。
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メソポタミアの都市の誕生
2022/04/05 19:37
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投稿者:福原京だるま - この投稿者のレビュー一覧を見る
メソポタミア文明の都市の誕生について温暖化による海進で塩害が進んだことで集落に「よそもの」が流入してきたことが大きなファクターとして述べられていて面白かった。