ルーフォック・オルメスの冒険 （創元推理文庫）

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異色のホームズ・パスティーシュの完訳版が創元推理文庫から登場。
いや〜、非っ常〜〜〜〜にバカバカしい（※褒め言葉）。
何処を取ってもハチャメチャで、『アホ！』と言いたくなるような内容なのだが、トコトン突き詰めているので怒りは湧いてこない。『三銃士の息子』や『機械探偵クリク・ロボット』もバカバカしかったが（※褒め言葉）、こと『バカバカしさ』という意味では邦訳3冊の中でも本書が最強だろう。読んだらすっきりしたw　でも真面目な人は読まない方がいいと思うw

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訳者あとがきにも書かれてますが、とても落語の小咄的な感覚で楽しめる短編集。
『クリク・ロボット』を読んだときも思っていたのですが、原文から翻訳する際、言葉遊びのところをどうやってるのか気になっていたのです。今回、訳者の裁量で弄ってる事が知れて良かった。この言葉選びのセンスとかとても好みです。

ラストの「巨大なインク壺」で、怪人スペクトラのあの展開とか、とても「文字で構成された印刷物、書籍」という辺りを踏まえて読むと、さらに寓意的な印象を受けるのは深読みしすぎかしらｗ

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270頁に34編の奇想天外で、とってもばかばかしい短編が詰まっている。
訳者あとがきにも、落語の滑稽話と似ていると書かれている様に、駄洒落、言葉遊びの連発。これは翻訳者が大変だったろうと思うし、原文でも読んでみたいと思わせる。

まあ、空想・妄想が現実化する異世界での出来事と思えば、ファンタジー小説ととらえることも出来るかもしれない。

とにかく、なにも考えずに、乗せられて楽しめば良い。

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ホームズパロディ、バカミスの古典（？）。奇想天外でバカバカしいアイデアはさすがと言う他ない。1篇目の毛のくだりからして笑える。言葉遊びがすごいので、翻訳には苦労したことだろう。一つ一つでお腹いっぱいという感じで一気読みには適していないので、少しずつ読むのがいいかもしれない。

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○○という言葉をNGワ－ドにして、感想を述べよといわれ、○○な、とか○○○○しい～とか、○っ○みたいとか言えなくて困った。
最初は素直に○○って言っていいんですか？とおそるおそるだったけど。
深く考えずにストレートに○○って言っていいみたいです。

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このオトボケっぷりは、俺の中では天才バカボンをも凌駕している！何言っちゃってんだかと斜に構えていたところ、「えっ！？」「んな、アホな！」プッと引き出すこともしばしばで、楽しかったです。

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　ピエール・アンリ・カミ（Pierre-Henri Cami）作。原題はLes aventures de Loufock=Holmès。髙野優訳。
　シャーロック・ホームズのパロディは数多あれど戯曲形式のものは珍しいのでは。
奇想天外な内容で、推理のロジックも奇抜。３４編が収められており、後半に登場するライバルの犯罪者《スペクトラ》も愉快。ところどころにある訳注が秀逸だ。
　

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読んでいて本当に「馬鹿馬鹿しい」の一言に尽きる。日本語訳も「馬鹿馬鹿し」さがうまく表現されていて、「馬鹿馬鹿し」さの相乗効果。くれぐれも人目につかないように、一人でこっそり楽しむべし。