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次は「くるみ割り人形」
2018/12/09 23:30
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投稿者:おどおどさん - この投稿者のレビュー一覧を見る
初の映画化が話題の「くるみ割り人形」のクララが物語のキーマンというのが面白い。
「くるみ割り人形」の話は、実はよく知らないので、映画を見てから、是非本書を読んで見たいと思う。
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アリス殺しがとても面白かったので期待していたのですが、、残念すぎる出来。
小林泰三ファンの友人からちらっと聞いたところ、過去の作品に出てくるキャラが何人かいるそうですね。SF感もどっぷり出しているし、玄人向けなのかな。アリス殺しは素人向けで分かりやすかったし純粋に楽しめたのだけど、クララ殺しは混乱しまくった。わざとややこしくして、わけわからないカタカナ並べて意地悪な印象笑。
あと、アリスはルイスキャロルを読んでなくても馴染み深かったってのもあるかも。
や、でも今作はETAホフマンの作品を全然きちんと知らなかったせいなのかもしれない。クララ殺しというからアルプスの少女ハイジ絡みだと思いきや全く関係なく(意図的に車椅子で登場するが)、砂男、くるみ割り人形とねずみの王様の世界に突入するからまた意地が悪い。
アリスは殺しで活躍した井森とリンクしている蜥蜴のビルが大活躍。
最後の最後、また不思議の国のアリスに戻るところは好きでしたがそれ以外は、、、残念でしたね。
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「アリス殺し」の続編。前作の手口はわかっていた筈なのに、今回も綺麗に騙された。トリックを悟らせない書きぶりが見事です。
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異世界でキャラが死ぬと現実世界でも実際に人が死ぬ、という設定は前作『アリス殺し』と一緒。ローカルルールを上手く使ったトリックは目を見張るものがありますが、正直な所、二番煎じという感じは否めません。
内容も若干ややこしく、展開もおとなしめなため、前作ほど面白味を感じられず残念です。
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「アリス殺し」の続編。新本格としての謎解きレベルの高さは「アリス殺し」に並ぶのですが、さすがに二番煎じ的でインパクトはちょっと弱かったかな。
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前作と比べてどうも異世界のイメージがわかないまま終わってしまった。
アリス同様もとネタがあるみたいだし、それを読んでた人ならより楽しめたのかも。
残念
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ハイジのクララかと思ったら全然違った。でも車椅子、金髪碧眼って意図的に勘違いさせようとしてる気がする。
自動人形と人間の入れ替えとか、文章だとイメージし辛い内容が結構あった。でも、果たして映像あったときこれはミステリーとして成立するのだろうか。
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なんか途中からこんがらがってきた。休み休み読んで犯人推理しないと展開が急すぎる気がする。連載作品だからか?
もう犯人が誰とかより誰が誰のアーヴァタールなのかを推理する方が主体になってる気がする。新藤礼都はコッペリウスだと思ったのに。
ホフマン作品は砂男と黄金の壺とクルミ割り人形ぐらいしか読んでないな……スキュデリは未読。キャラクターの名前覚えてるのは砂男ぐらいで壺と人形はうろ覚え。
クララってナタナエルの恋人の?って思ってたら、最初の方は「立った、立った!クララが(略」の方のクララっぽかったな。
なんかホフマン作品の中で名前かぶりしてるキャラクターがいて、当然、作品ごとに役割は全然異なるのだが、そこら辺がコッペリウスやらスパランツァーニやらの能力(ハガレン的なというかヘブンズドア的なというか)で記憶を書き換えられてるということになってたりする。名前ネタは最後の作品解説読んでやっとああそういうこと……ってわかるレベル
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アリス殺しの予備知識で裏があるのは察していたけど、今回は元ネタを知らないせいで名前も馴染みがないし混乱。ハイジのクララかと思った。相変わらずビルの間抜け感が好み。
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+++
大学院生・井森建は、ここ最近妙な夢をよく見ていた。自分がビルという名前の蜥蜴で、アリスという少女や異様な生き物が存在する不思議の国に棲んでいるというものだ。だがある夜、ビルは不思議の国ではない緑豊かな山中で、車椅子の美少女クララと“お爺さん”なる男と出会った。夢の中で「向こうでも会おう」と告げられた通り、翌朝井森は大学の校門前で“くらら”と出会う。彼女は、何者かに命を狙われていると助けを求めてきたのだが…。夢の“クララ”と現実の“くらら”を巡る、冷酷な殺人ゲーム。
+++
『アリス殺し』の姉妹編。前作と同じく、というよりも前作以上に、要素が複雑に絡み合っており、しかもあちらの世界とこちらの世界も複雑に入り組んでいて、謎解きにかかる辺りからはことに、頭の中がグルグルしてくる。誰が誰のアーヴァタールで、誰と誰が通じているのか、さらには誰が改造されて元とは違う存在になっているのかが複雑で、解きほぐせなくなってくる。しかも、罪と罰の観念もあちらとこちらでは違うので、なにを持って解決とするのかも不確かで、いささか消化不良気味でもあり、哲学的と言ってもいいかもしれない。次々に暴かれる本体とアーヴァタールの相関関係が判ってくると、どんどん先を知りたくなる一冊でもある。
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アリス殺しの続編!ハイジのクララかと思いきや、全然違いました。車椅子で登場したからてっきりそうかと(笑)
今作は途中で、誰が誰のアーヴァタールかちょっと混乱しました。意図的に作り上げられた偽者には全く気がつかなかったです。
ビルは相変わらずなキャラで笑ってしまいましたが、井森の印象も変わりました。今回は抜けすぎ!そんなに頼りなかったっけ⁈と笑いました。
最後に、「スナークは」「ブージャムだった」が出てきたので、また不思議の国に戻ってさらに飛ばされてくれないかな…と思ってます。
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"「でも」ビルは顔を上げた。「僕の地球でのアーヴァタールは人間なんだ。だから、人間になった時の気持ちはだいたいわかってるよ」
「よくわからないけど、それは魔法じゃないのね」
「よくわからないよ」ビルはにこやかに答えた。
「そう。よくわからないのね」
「まあ、僕にとってはたいていのことはよくわからないんだけどね」
「さあ、ビル、次に行きますよ。一人ずつ話を聞くたびに、少しずつ全体像が見えてきましたよ」"[p.140]
ハイジのクララじゃなかった。でも最初の登場シーン的にその勘違いも誘っているようにも思える。
ホフマン作品を読んだことがなかったので、最後の解題でああそうだったのかとようやく気付けた。
礼都さんや徳さんが出てくるのは嬉しかったけど、諸星隼人をそう絡めてくるのかと驚いた。
『不思議の国のアリス』を井森が聞き取れないところと、最後のアリスへの繋ぎがまた良かった。
20180707 再読
他人の人生でいたずらをするドロッセルマイアー=新藤礼都という構図が鳥肌。くわばらくわばら。
丁寧に事件を解決していくスキュデリが良い。
新藤礼都は本当に徳さんのことが苦手そうだ、と思いながらぱらぱら読み返すとなるほどドロッセルマイアーはスキュデリに対して苦手意識があるらしい。
井森は最後の合言葉をきっかけに、ビルを不思議の国へと戻すことができたのだろうか。
最後のくるみ割り人形と鼠の王様の解説の、一番最後、くるみ割り人形では主人公の名前がマリーからクララと改められていることに、ぞっとする。私の物語を返して、が二重の意味で読み取れる。
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まさかの「アリス殺し」続編。ビル&井森が「ホフマン宇宙」で起こる事件に挑むのだけれど……ホフマンって何? と思ってしまいました。いえいえ、ご存じない方でもきちんと最後に解説がありますので安心です。今作も前作同様、それぞれの世界とアーヴァタールを巡る謎があるので、前作を先に読む方がいいかも。
今回も謎はかなり複雑に入り組んでいてぐるぐる。ただし、前回のパターンを踏襲すれば、真相の5割くらいは分かったかも? でもこの世界独特の要素も踏まえて、すべての仕掛けを見抜くことはかなり難しそうです。ほんっとうに根性悪いなあ(誉めてます)。
しかしそれにしても井森……○○されすぎっ!(笑) ここまで来ると同情よりむしろ笑えてきてしまいます。そして小林泰三さんの他の作品に登場するある人物までが出てきたり、当然「アリス殺し」とのリンクもあったりと、サービス満点の一冊でした。
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「アリス殺し」続編
蜥蜴のビルが迷い込んだ『ホフマン宇宙』。そこの住人のクララとドロッセルマイヤー。彼等のアーヴァタールが地球の井森に捜査を依頼。命を狙われているクララとくららを助ける事は出来るのか。
出ましたねー、続編。
ビルがいいなぁ、面白い。実際相手をすると大変なんだろうけどね。蜥蜴だし。できれば関わり合いたくないないんだけど、なんでそうなんの?って感じに会話が横滑りする様は読んでて楽しい。成り行きで捜査をするビルと井森の活躍と会話を楽しんでください。
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むずいーー
アリス殺しを読了後だから
ホフマン宇宙と地球のアーヴァタールが全く違う姿かもとは考えてたけど、人数多くて、名前も耳慣れなくて人形だったり蛇だったりオートマータだったり誰が誰やら。
最後にどんな話から取ってきたのか作品名とそれぞれのあらすじが載せてあるけど、くるみ割り人形すらちらーっとしか知らなかった。
井森がビルでないパターンすら考えてたけど、そこは違わなかった。
人形のマリーがくらら
クララがドロッセルマイアー教授
ドロッセルマイアーは礼都
スキュデリは徳さん岡崎徳三郎
最後の今回は違う展開なんだよってアリスの話に戻ってもビルは死なずに済んだのかな。
蒸着の予定を譲ってと食堂で若い女性に呼び掛けられる。
井森は
「スナークは?」
女性は凍りついた
「元の世界に帰るには君の協力が必要、さっ合言葉に答えて」
「ブージャムだった」
世界はがらりと変わった。